朝日生命体操クラブで話題。保険会社が運動部を持つ是非


ボクシングに続き、今度は体操。

今の世の中、一旦「パワハラ!!」、「セクハラ!!」と言われてしまえば、マスコミから八つ裂きにされて、地位も肩書も吹き飛びます。

いささか魔女裁判のような気もしなくもないですが、これも世の流れ。

塚原ご夫妻が強気な態度から一転して平身低頭になったのも「賢い選択」という気もします。

さて、今回の報道で、我々のような保険関係者が一様に思っていることがあります。

それは、

「朝日生命もいい迷惑だな・・・・」

ということ。

塚原夫妻が責任者を務める「朝日生命体操クラブ」が悪の諸元のように言われ、何となくそれを運営する朝日生命のイメージも低下している印象です。

しかし、報道されている体操クラブの設備を見ても相当お金を使っているのが分かり、もちろんそれが自社のPRが目的だとしても、結果として体操競技の支援になっていたことは確実。

その結末がこれでは泣くに泣けないですね。

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一昔前。それこそバブルの頃には、保険会社が様々なスポーツ部を運営し、自社の威信をかけて選手を育成していました。

そのため、保険会社の50代後半の方などにお会いすると、

「スポーツ枠で入社した」

とおっしゃる方もおられるのですが、しかし、バブル崩壊後、いくつかの保険会社が倒産するような事態に

「余計なことに金使ってる場合じゃない!!」

と、一気に下火になり、多くの運動部が解散されました。

それでもまだ結構残ってます。

有名どころでは、

日本生命 野球部

第一生命 女子陸上競技部

三井住友海上 女子陸上部 女子柔道部

などで、日本生命の野球部からはプロ選手が大勢出ていますし、三井住友海上の柔道部では所属選手がオリンピックでメダルもとっています。

また他の保険会社も運動部を持つほどではないにせよ、ある特定の競技のスポンサーになっていたり、大会に協賛をしていたりしていいて、やはり「スポーツ」や「アスリート」というのは印象が良いのでしょう。

それを「支援する」というのは広報活動にもってこいなのだと思います。

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さて、とは言えこれらの費用も元を正せばお客様の保険料。

そこで話は戻ります。

「余計なことに金使っている余裕あるの?」

と。

そこで少々意地悪い目線で、スポーツ支援に力を入れている上記の保険会社の財務状況を見てみましょう。

財務状況を見るには「格付け」が最も手軽。

格付機関は色々ありますが、有名なのはS&P(スタンダードプアーズ)と、R&I(格付投資情報センター)の2つです。

では結果発表。

日本生命(野球部)

S&P A₊(安定的) R&I AA(安定的)

第一生命(陸上)

S&P A₊(安定的) R&I A+(安定的)

三井住友海上(陸上、柔道)

S&P A₊(安定的) R&I AA(安定的)

朝日生命(体操クラブ)

S&P BB-(但し、2011年に格付から除外) R&I BB

えっ?BB・・・マジで?

なお、国内の保険会社でBランクがついているのは朝日生命のみ。

他の保険会社は「AA±」か「A±」のどれかです。

もし私が契約者や社員だったらこう思うでしょう。

「体操してる場合か?」

と。

個人的には、朝日生命に限らず、お客様からの保険料で食ってる保険会社が運動部を持つ理由が分かりません。

ただでさえ少子化で国内市場が縮小し、更にそこに国債の運用利回り低下での収益悪化が重なっている保険業界。

人の応援が出来る立場ではないと思うのですがね・・・

本日のコラムでした。


9月 5th, 2018 by