さて、記念すべき400号である。
今回は、先日、有明コロシアムで開催された世界戦トリプルマッチを見て感じたことを書きたい。

5月20日。村田諒太選手、比嘉大吾選手、拳四朗選手がそれぞれ世界の頂に挑戦した。
結果をご存知の方も多いだろうが、村田選手は首をかしげる判定により惜敗。他二人は新世界チャンピオンになった。
特に比嘉「新」チャンプは、彼の後援会長が私の恩人でもあり、以前から試合にご招待頂いていたので、特に感慨深い。
沖縄から出てきた21歳の若者が死に物狂いの努力で世界の頂点に立つ姿に、私も含め、まわりの中年おじさん全員が涙を流して感動させてもらった。
しかし、私は3人の中で唯一チャンスを逃した村田選手の方が印象に残っている。
あからさまに村田優勢と思われていたにも関わらず2-1でエンダム勝利となり、いまだに物議を醸している判定。
これにコメントした村田選手の言葉が深い。
「勝ってた、負けてたはジャッジの仕事。受け入れるしかない」

確かにその通り。
28歳で入った外資系のプルデンシャル生命でも、このことを耳にタコが出来るほど言われた。
「良いか悪いかはお客様が決めること。君はただベストを尽くせ」
更に、こう続く。
「人生で自分で決められることなんてほとんどない。」
いわく、仕事が出来るか?頭が良いか?イケメンか?面白いか?それらは、自分で決めることではなく、あくまで他人が決めること。
自分の評価は常に「他人」が「周りとの対比」で決める。そのことを繰り返し言われた。
しかし「自分で決められること」もある。
それは、
「時間に遅れない」
「しっかりと提案、資料を準備する」
「毎日、勉強を1時間する」
「週に3回は身体を動かす」
「期限を守る」
というような、つまりは自分との約束。
この積み重ねをすることが「ベストを尽くす」ということで、それによる評価は相手に委ねるしかない。そう教わってきた。
「断られるのが仕事」
と言われる生保業界らしい、小ざっぱりとした考え方である。

しかし、これが難しい。
私なんぞは自分との約束を破ってばかりの、ミスター契約不履行である。
明日はジムに行く!!と決意しても、朝になれば前夜の深酒が祟って「まあ、今日は良いか。。。」となる。
昨日の自分と、今日の自分で訴訟になれば到底勝ち目はない。
そんなこんなで41歳になってしまったから、今更、まわりからどう言われようが、
「はいはい。私はダメ人間です。」
と開き直るしかない。

とは言え、こんな私も一応は経営者で社員もいて、そして年齢からなのか、若い人から相談されることも増えてきた。
そして相談される内容のほとんどは「自分では決められないこと」についてだ。
こんなに頑張ったのにお客様が他社と契約してしまった。
俺の方が実績があるのに、あいつの方が先に出世した。
会社が自分のキャリアを考えてくれない。
こんなに尽くしたの彼女(彼氏)にフラれた。。。。
これらはボクシングで言えば、取引先や上司などの「ジャッジ」に不平不満を言っているようなもの。言ったところでどうしようもない。

それに対して、自分で「決められること」はちゃんとやっているのか?
時間通りに会社に行ってるのか?
資料の提出期限を守っているのか?
言われたことを全てきっちりやっているのか?
そこに自分なりの創意工夫はあるのか?
周りが納得する結果を出したのか?
常に「あなたが大事です」と伝えたか?
そう問うと、ほとんどの人は口ごもる。
「君も俺と一緒だな 笑」
というところだ。

当たり前だが「自分で決められないこと」に悩むのは時間の無駄でしかない。
本来は「自分に決められること」をしっかりやること。それに労力を割くべきだが、それすらままならないのが人間であり、私もその代表であり、そして残念ながら世の中の99.9%の人は私と同じだ。
そしてダメな理由を外に求める。
対して、村田選手のような一流は「自分で決められること」と「自分では決められないこと」をしっかりと分かっている。
だからこそ、ひたむきに努力し、その結果を決して周りのせいにはしない。
前職の外資系生保でもランキングの上位者は総じてそうだったし、お客様の経営者でも成功している人は皆そうだ。
私もそこから学んだ。
「自分で決められないこと」については考えず、そして人のせいにはしない。
しかし「自分で決められること」がそこそこにしかやれないのが悲しいところである。
やはり一流にはほど遠いと言わざるを負えない。。。。

さて、ブログも400回。
自分との約束を破る名人である私にしては珍しく「週2,3本のノルマ」を守ってきた。
2014年1月から3年5ヶ月で400本ということは、年間 約120本。
日々ダラダラ過ごしている私には「3日に1本」はちょうど良いペースなのだろう。
何よりもこんな下らないブログを読んで下さっている方々の反応が嬉しく、それが原動力になっている。
それを励みに500回、1000回を目指したい。
どのような評価を受けるかは自分では決められないが、書くか書かないかは自分で決められる。
そう思い、今後も雑多な情報提供に務める所存である。
本日のコラムでした。
引き続き宜しくお願い申し上げます。
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