キャバクラの領収書は落ちるのか?田口税理士に直撃


加藤です。

前回の記事「社会保険料が高すぎるんだよ!!バカヤロー!!」でも書きましたが、自分で会社を始めると初体験のことが色々あります。

特に難解なのが「会計・税務」

前職では毎年確定申告をしておりました。
なので経費なんかについては普通の人よりは知っている
と思っていたのですが、法人になると個人とは扱いが結構違う。

「あれ?俺、意外と何もしらないじゃん。。。。」

と愕然とするのです。



ということで、今回は弊社のパートナーの田口豊太郎税理士に「経費って何?」ということを教えて頂きました。この人が田口先生です。

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何事も勉強ですからね。これから立派な社長になれるよう学んでいきたいと思います。

最終的にはスティーブ・ジョブス、ビル・ゲイツあたりを目指しますが、まずは楽天 三木谷さんあたりが手ごろでしょう。

楽天では良く買い物をしているので、なんとなくいけそうな気がします。

しかし!経費全般に話を広げると、あまりに大きなテーマになってしまい話も長くなる。

なので、今もっとも弊社で切実な課題である「キャバクラの領収書は落ちるのか?!」今回はこれをテーマに会社の会計をひも解いていきたいと思います。

なお、田口先生はご自身で会計事務所を経営しつつ、弊社あおばコンサルティングの専務取締役にも就任頂いております。

先生に役員をお願いするにあたり

「肩書き、何がいいっすか?」

「うーん、専務がいいかなー響き的に」

ということで「専務取締役」です。このあたりも、創業間もない会社の常識の無さが伺えます。

つまり身内でもあるので、気楽に行きたいと思います。



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加藤:と言うことで先生宜しくお願いします。

田口:なんなんですか?このバカな企画?

加藤:私、しっかりとした社長になれるよう、一から勉強したいと思いまして。一つ宜しくお願い致します。先生

田口:加藤さんのそういう下らないノリに巻き込まれるの嫌なんですけど。私。

加藤:まあまあ、そうおっしゃらずに。まずはお聞きします。キャバクラの領収書は経費として落ちる?

田口:時と場合による、としか言いようがないですね。

加藤:21時まではOK。それ以降はダメ。目当ての女の子とデートできそうな場合はOKだけど、指名なしはダメ。そういうことですか?

田口:ふざけてるでしょ?加藤さん。あのね、そもそも会社って何するところですか?

加藤:お金をたくさん稼いで、儲けるところです!!

田口:まあ、そうですね。でも儲かってる、って何で分かるんですか?

加藤:キャバクラの領収書を沢山きって、毎月給料何百万貰っても、口座にお金が残っていれば儲かってます!!

田口:バカすぎでしょ!!でも、凄い単純に考えればそういうことです。入ってきたお金(売上)と使ったお金(経費)の差額が利益です。これがプラスなら黒字。マイナスなら赤字です。これは分かりますよね?

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加藤:(これ以上からかうと怒られそうなので)はい。分かります。先生。

田口:売上が100億で、経費が90億。これだと10億の利益ですね?この経費が少なければ少ないほど利益は増えます。極端な例ですが、経費が0円なら、売上100億円がまるまる利益になるわけです。

加藤:大変、分かりやすいです。先生!!

田口:しかし、実際にはそんなことはありえません。会社が事業を通して利益を上げるためには経費が必ず必要になるからです。モノを作れば、その原価や工賃がかかります。
加藤さんのようなコンサルティングは比較的経費がかからない事業ではありますが、それでもオフィス代やスタッフの人件費などは経費です。あと交通費、通信費なども経費ですね。

加藤:はい。最悪経営が苦しくなったら人件費、つまりスタッフの給与から下げたい。そう決意してます!!

田口:最悪の社長ですね。。。。佐々木さん(スタッフ)が泣きますよ。。。。。

加藤:まあ、それは10分の1は冗談として、前から思ってたんですけど、経費って何が良くて、何がダメなんですか?

田口:10分の1しか冗談じゃないんですね。。。
経費に関しては、実際判断が難しいところもありますが、原則としては「それを使ったことにより事業にプラスになるもの」でないといけません。

加藤:ほほー。でも先ほど交通費が経費になる、って話でしたよね?
先日、スタッフ(佐々木)が「絶対、契約してもらえます!!」って言って静岡の奥地まで新幹線使って往復2万円かけて行ってきましたけど、全く契約になりませんでした。これはプラスになるどころからマイナスにしかなってませんが、と言うことはこれは経費にはならない?

田口:なります。しかし佐々木さんいじりが半端ないですね。。。。

加藤:ええ。根に持ってますから。

田口:仕事は100%受注出来るわけではないですよね?当然。
かと言って100%失注するわけでもない。もしそうなら倒産してしまいますからね。
交通費に関しては「トータルで考えて事業にプラス」ですし、交通費使わないとそもそも誰にも会えませんからね。なので、経費として認めれます。

加藤:なるほど。だとしたらキャバクラもOKっぽいですね?
例えば新宿歌舞伎町のアジアンという店に僕が一人で行きました。若い子相手に愚痴と自慢話をたくさんして、元気モリモリになった加藤社長は次の日から頑張って働きました。
これ確実に事業にプラスですもんね?

田口:んっ?新宿アジアンって、なんかあったな。そんな領収書。。。。3万くらいの。あれ?加藤さん一人で行ったんですか!!

加藤:いえーただの例え話ですぅ。。。。お客様と行きましたぁ~

田口:ダメですね。外しておきますよ。

加藤:えーー!!マジでー?

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田口:自分の給料で行きなさいよ!!

加藤:先生から教えて貰った店じゃないですか!!

田口:何、さらっと暴露してんの!!誰からの紹介でも関係ない!ダメなものはダメです!!

加藤:だって確実に事業にプラスじゃないですか?!

田口:あのね。そもそも一人で行くのは全部ダメです。マッサージでも、食事でも。それは個人の給料でまかなうべきものですから。

加藤:あら、そうですか。。。。

田口:でもお客様と一緒に接待で行く場合などは、人数や金額にもよりますが、認めれます。

加藤:あっ、じゃあこういう場合はどうですか?僕のお客様でお蕎麦屋さんをやってる方がいるんですけど、そこにご飯食べにいくんですよ。色々話をしていると新しい商談が起こったりします。この飲食費は事業にプラスになってると思うんですけど?

田口:一人でですか?

加藤:そうですね。

田口:うーん。微妙なところですけど、お客様のお店であれば大丈夫じゃないですかね?金額にもよりますが。

加藤:であれば、キャバクラの女の子に小額の保険に入って貰えば、そこにバンバン行っても、これ経費ですよね?今までの話の流れ的には?

田口:ダメですね。

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加藤:何でだよ!!

田口:金額による、って言ってるじゃないですか。例えばお蕎麦屋さんで数千円でしたら、お客様にも会える、営業的なご機嫌伺いも出来る、あたらしい商談も始まる。「投資効果」が大きい、と考えられます。

加藤:キャバクラも同じじゃないですか?お客様にも会える、ご機嫌伺いもしてもらえる。

田口:ご機嫌伺いしてもらってんじゃん!
でも、やはり投資効果が低すぎますよね。キャバクラ嬢からどれほどの契約をしてもらうかにもよりますが、そこから得られる利益を大きく上回る投資になる、というか確実にそうなるでしょ?それは経費にはなりませんよね。事業にプラスじゃないですから。

加藤:グウの音も出ないですね。

田口:とは言え、実際は領収書に「誰々と来た」とは書いてないですよね?
ほとんどの社長さんが、あまり細かいことは言わずに経費として落としてしまってるのが実態でしょうけど

加藤:偉そうに言ってたわりには、随分寛大じゃないですか?

田口:大事なことは会社がしっかり利益を出して、存続していくことですから。多少のリフレッシュは良いんじゃないか?と思います。
ただ、後で税務署にしっかり説明出来るように「誰とどういう目的で行ったのか?」これは手帳なり、メモなりで記録しておいた方が良いと思いますけど。ただ加藤さんのように大上段から「一人で行って楽しかった!!」と宣言されたら税理士としては「ダメです。」としか言いようがないですね。

加藤:なるほど。隠れてやれ、ってことですね?

田口:いや。僕を誘え、ってことです。

加藤:だって先生と行くと、○○ちゃんとずっと喋っててつまんないんだもん。

田口:だから。。。。サラッと暴露するのやめてもらえますか?。。。

本日の教え
なるほど。よく分かりました。何事も本音と建前。ジャパニーズルールは経費にも重要だ、ということです。また一つ賢くなりました。

うーん、まだまだ学ばないといけないことは多いですねー

これからも頑張ります。



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9月 19th, 2015 by