スーパーリッチだけが知っている運用法 債権レバレッジの世界


「一度金持ちになると資産が減らない。それどころか勝手に増えていく」

よく聞くセリフですが、これは本当です。

本日はあるプライベートバンカーから聞いたお話です。

日本でも、ここ10年くらいその存在が認知されてきたプライベートバンクですが、彼らが扱う商品には、「一般の人には」買えない商品がランナップされており、これらの商品の利回りは低金利の日本では考えられないくらい高いのです。

ちなみに顧客になるには「すぐに預け入れられる現金が2億円以上」が条件。

「総資産」ではありません。

不動産などを除き「ほぼ現金」として預けられるお金を2億円以上持っていないと、お客さんにすらなれないということで、ほとんどの人にとってハードルが高すぎます。



このプライベートバンクの根本を支えるものの一つが「債権レバレッジ」です。

例えばAさんが、アメリカ国債をベースとした債権ファンドを1億円分購入します。

現在、大体5%くらいの利回りがあります。

資産の安全性としては、相当「高い」と思って良いです。

この「1億円分の債権ファンド」を担保に、プライベートバンク自身や、提携している金融機関が2億円貸し付けて、同じファンドに投資する。

これが「債権レバレッジ」です。

つまり、1億円しか出していないのに、2億円分のレバレッジが効いて、合計3億円の投資が可能になるのです。

3億円の5%は約1500万円(日本円換算)の運用益

しかし、借りた2億円には金利がかかります。ここでは1%として、おおよそ200万円とします。

それでも、

1,500万円(運用益) - 200万円(金利) =1,300万円

となり、1億円に対し、1,300万円、約13%のリターンが得られる計算です。

「70の法則」
注:70を利回りで割ると、複利で資産が「倍」になるまでに必要な年数が分かる法則

に照らし合わせれば、70 ÷ 13% =5.38年、つまり債権レバレッジを利用することで、1億円の資産が約5,6年で2倍に増える計算。

これらの商品は国内でも購入できるらしい(方法は知らない)のですが、どちらかと言うとシンガポールや香港まで出向いて、現地のプライベートバンカーに預ける方法が多いそうです。

なお、その方々がそれらの国に移住してしまえば、このスキームにより運用益にも税金がかかりません。

「金持ちはより太る」

ということになるのです。

シンガポールなどには、5億円程度の資産をもち、このスキームで年に5,6千万円の不労所得を得ている人が多いらしく、何とも羨ましい話です。

なお、この「債権レバレッジ」が最も効果を発揮するのが「保険」

これもあるプライベートバンカーに聞いた話ですが、海外では3億円預ければ、亡くなった時に10億円の死亡保険金か「必ず」受取れる。こんな商品があるようです。

これも、3億円に約3倍のレバレッジを効かせてファンドで運用した結果なのでしょうが、富裕層の相続対策として人気を得ているようです。

本日のコラムでした。


 

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1月 10th, 2019 by