「ネット生保の〇〇に入ろうと思ってるのですが、何か弱点はありますか?」
「ネット生保に入らない人の理由を教えて下さい」
というご質問。チャット相談で結構いただきます。スタッフに聞いても、月に2,3件くるみたいです。
他社のことを聞かれても。。。。
というのが率直な感想ですが「ネット生保の弱点とは?」と改めて聞かれると難しいです。
保険料は相当安い。はっきり言って代理店では対抗できる商品はありません。
普段の商談でも
「死んだ時に一度にお金が必要。安い定期保険が良い」
と言われると「ネット生保が良いですよ。」と言ってます。
知らないことに付け込んで、同じ内容なのに保険料が高いものを勧めるのは気分が悪いですからね。
選択肢はきちんと提示するのが正しいと思っています。
それでも
「なんか不安だから、みかづきさんにお願いするよ」
と言われることもあります。
セールスの世界では「押すと契約が逃げ、引くと契約が近づく」と言われますが、まあその通りだな。と思います。
「なんか不安」
曖昧な言葉ですが、ただでさえ目には見えない生命保険、しかもネットの説明だけ。
ネット生保に対する多くの方の本音だと思います。
「何が不安なんですか?」
と聞くと、
「会社は大丈夫なのか?」
「ちゃんと支払われるのか?」
「担当がいないけどフォローはしてくれるのか?」
とおっしゃいます。
身も蓋もないことを言いますが「潰れる時はどんな会社も潰れます」
ネット生保であれ、大手の保険会社であれ同じです。
保険会社の健全性を表す「ソルベンシーマージン比率」という指標もあり、ネット生保はかなり高ポイントですが、一般の方からすればよく分からないでしょう。
格付けに関しては、多少はあてになりますが過去に最高ランクのAAAで倒産しかけた生保もあります。
今回はちょっと切り口を変えて「もし倒産したら」という最悪のシナリオに沿ってご説明したいと思います。
生保が倒産した場合、契約者からして一番焦るのは「貯蓄系の保険」に加入している場合です。
「〇〇生命破産!!」
と聞いて
「俺が貯めてた金どうなるんだよ!!」
と思わない方はいないでしょう。
逆に掛け捨ての保険であれば、その会社が潰れてもあまり関係ありません。
他の会社に乗り換えれば良いだけです。
ネット生保は掛け捨ての商品しかありません。
お金を預けているわけではないので損をするという感覚はないでしょう。
しかし、既に病気をしていて他の会社には入れない。年齢が上がって再加入するので保険料が高い、というリスクがあります。
これは困りますから、やっぱり潰れない方が良いのですが、前述の通りどこの会社であれ「絶対大丈夫」とは言い切れません。
予測できないことを気にするよりは、ネット生保は「たとえ潰れたとしても被害は軽い」という程度で判断しても良いのではないかと思います。
これは多くの方が勘違いしていることですが、倒産と買収(身売り)は違います。
保険会社の場合、倒産すると生命保険契約者保護機構という組織に管理されることになります。
今までの実績で言うと契約内容を10%ほどカットされます。
死亡時1000万円の保険、保険料1500円だとすると、保険料は変わらず1500円ですが、死亡時の保障が900万円になる、ということです。*注1
「潰れた時は保障が10%カット」
という認識でほぼ間違いありません。*注2
注1:実際は複雑な計算を経て903万4560円とかもの凄く細かい金額になる場合もある
注2:未曾有の経済危機などで複数の生保が一度に倒産した場合などは、より大幅にカットされる場合もある
しかし、買収される場合は契約内容は変わりません。
買収した会社が以前の内容をそのまま引継いでくれます。
リーマンショックで世界を大騒ぎさせたAIGグループ。その生保部門のアリコがメットライフに買収された時もアリコ時代の契約はそのまま維持されました。
私見ですが、ネット生保が経営危機に陥ったとしても倒産はしないでしょう。
多分買収されます。
理由は
・ネット生保のノウハウが欲しい生保は多い
・若い顧客層がいる
というところです。
ですから、万が一潰れそうになっても無事?買収されて契約内容が変わることはないと思います。
あくまで私見ですけどね。
これは大丈夫です。
我々の業界は金融庁というそれはそれは恐い「お上(監督官庁)」がおりまして、大変厳しくご指導頂いております。
超恐い生活指導の先生。それが校内の先生の8割を占めている。体育だけでなく数学も国語も英語も「先生」はほぼ生活指導。そんな学校を思い描いて下さい。
「理由もなく生保がお金を支払わない」なんていうのは、その学校の正門からバイクで乗りつけてロケット花火を連射するような行為です。一発退学です。そんなバカな会社はありません。ネット生保も同じです。
それと商品がシンプルですからね。特約が複雑な商品に比べて、不払いになる可能性も低いのではないでしょうか?
これはその通りです。専属の担当者はいません。
自分で管理する必要があります。
ただし、いつ電話してもなかなか折り返しのこない担当や、不正確な情報を案内する担当よりは、いつでも電話出来て、正確な回答が来るサポートセンターの方が良い、という考え方も出来ます。
しかし、これは意見が分かれますね。
しっかりした担当者なら、いないよりはいた方が良いですから。
とは言えネット生保の魅力は安さです。あの保険料で担当を付けるのは無理です。
ここは割り切りだと思います。
実は我々のような生保に携わる人間でもネット生保に入っている人は結構います。
私は個人的な好みでライフネットに入っていますが、楽天生命に入っている友人もいれば、オリックスに入っている人もいます。
「どんなもんなのかな?どんな書類が届くのかな?」という情報収集の面が大きいですが、安さも魅力です。そして私は自分が「プロ」なので担当者はいりません。
財務指標や商品内容、それらが完全に理解できるからこそネット生保の商品の優位性を理解し、躊躇なく加入できるのです。
「なんか不安」の正体は「知らないこと」です。
「よく分からないし、勉強している時間ももったいない。多少のフィーを支払っても任せたい」
という方もいれば、
「少し勉強して、自分で管理しよう」
という方もいらっしゃると思います。
後者のお考えであればネット生保は良い選択だと思います。
「ネット生保の弱点はなんですか?」
チャットで聞かれても、ここまで長々とは書けませんのでブログにまとめました。
今後はこのページにリンクを貼るだけで済みそうです(笑)
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