ポケモンGOをやりながら事故を起こすと保険はおりるの？

昨今は猫も杓子もポケモンGO。

私も先日、新宿御苑までピカチュウを捕まえに行きましたが、何でもない広場に人、人、人。

そう全員、ピカチュウを目当てに集まった人です。

このブームの中、歩きスマホだけでなく、自動車や自転車を運転しながらの「ながらスマホ」が社会問題となっています。

もし万が一、ポケモンGOをやりながら「自動車」「自転車」で事故を起こした場合、保険は適用されるのでしょうか？

まずは自動車の事故からですが、結論から言えば、支払われます。

意外と知られていませんが、自動車保険は運転者にどのような過失があっても補償の対象になります。

しかし、これは損害を与えてしまった人や物に対してだけで、加害者である運転者自身や搭乗者の死亡や怪我に関しては、過失の内容によっては補償が受けられません。自業自得だからです。

（正確にはどのような特約に加入しているかにもよります。）

余談ですが

「飲酒運転で人を殺してしまうと保険がおりず何億円もの借金を負う」

という話を信じている人がいますが、これも間違いです。ある種の都市伝説ですね。

当然、事故を起こした方は刑事罰の対象となり、その後の人生を棒に振ることになりますが、不幸にも被害を受けた方（飲酒運転の車に轢かれてしまった方）は保険会社から補償を受けることが出来ます。

次に自転車。こちらの方が問題かもしれません。

ポケモンGOは移動しないとゲームが進まない、しかし車や電車など、移動速度が早すぎてもモンスターやポケストップを見失ってしまう、自転車が一番効率的。

知り合いの子供からそんな話を聞きました。

そのためか、最近はノロノロと自転車に乗りながら、スマホを操作している人をよく見かけます。

もちろん、自転車でも人にぶつかれば大怪我をさせてしまう可能性がある。

特に動きが読めないお子様やご老人の歩行者などは、ちゃんと前を向いて自転車に乗っていてもヒヤッとすることも多く、スマホの画面の中のモンスターに気をとられていてはなお更に危険です。

自爆して怪我をする分には自分が痛いだけですが、ポケモンGOに夢中になって他人を傷つけてしまった場合、その責任は重大です。

何故なら、自転車事故でも、自動車事故でも加害者の責任は本質的には変わりません。

そしてほとんどの自転車が無保険です。

加入率は全体の20%に満たないと言われています。

そもそも保険に入っていなければ自分で責任を取るしかないのです。

特に心配なのが子供の事故です。スマホの普及により、その数が増えています。

事実、お子様の起こした事故を巡る裁判で「9500万円の賠償命令」という事例があります。

これはポケモンGOとは関係ありませんが、当時11歳だった少年が自転車で女性と激突し、67歳の女性が頭を強打。5年経った今でも意識が戻らないまま寝たきりという状態が続いています。

この裁判では「親が監督義務を果たしていない」とし、少年の母親に9500万円という高額な賠償が命じられたのです。

このような事例でも分かる通り、基本的には子供の事故は親の責任です。

こんな事故に対応するためには「自転車保険」もしくは「個人賠償責任保険」が有効です。

自転車保険はその名の通り、自転車事故に関する損害、賠償を、個人賠償責任は個人の生活の中で第三者に損害を与えてしまった時の保険です。

両方とも毎月数百円で加入出来ます。

私もクレジットカードの付帯保険として毎月300円程度で、私と家族全員が補償対象になるように加入しています。気になる方は調べてみて下さい。

とは言え、保険に入っていても、自動車、自転車を運転しながらポケモンGOをやってはいけない。ながらスマホは絶対ダメ。

車も自転車も鉄の凶器です。スマホ片手にウロウロし、不注意で誰かを傷つけたら？

被害者にとってはあなたがモンスター。

警察にゲットされてから後悔しても遅いのです。

子供への教育はもちろん、まずは大人の我々が気をつけないといけないですね。

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