保険屋から見て「これは怖い。。。」と思う病気

保険の仕事は過去の病歴に関する「告知」というものがあるので、色々な病気のお話を伺います。

また、お客様自身やお身内の方の闘病についてお聞きすることも多いので、医療関係者でもないのに病気に関して

「耳年増」

のようになっています。

そして、様々な病気の治療や予後についてのお話を伺うと

これは怖いな。。。。

という疾患があります。

本日はそんなお話。

脳いっ血、くも膜下出血

左右の半身不随、言語障がいなど

「障がいが残った状態で長生きする」

というところが辛いところです。

その中でも一番大変なのは

「嚥下障がい」

だと聞きます。

これは、物を呑み込めない。食べられない。という障がいで、唾を呑み込むことも出来なくなるので、常に不快な思いをしなくてはいけません。

現代の医学でも根本的な対処法はなく、リハビリも難しいため苦しんでいる方は多いです。

また半身不随になると、表面的な身体の動きだけでなく、臓器の働きも悪くなるため、臓器全般が徐々に弱り、肝不全、腎不全、心不全などを起こしやすくなります。

私ごとですが、母方の伯母が

40代で脳いっ血→半身不随→多臓器不全で死亡

という苦しんだ姿を見ているので、脳疾患には

「真綿で首を絞められるような」

恐怖を感じます。

個人的に「怖い病気」筆頭です。

統合失調症

これも大変な病気です。

なお、躁うつ病などの

「精神疾患の延長線上にある病気」

だと思っている方が多いですが、これは誤解です。

医師になった中高の友人がこの疾患の研究をしていて、色々話を聞きましたが、突然発症することも多く

メンタルが弱い、気合が足らない

というような「精神論・根性論」とはほとんど関係ありません。

また、

幻聴、幻覚

支離滅裂、暴れる

という世間のイメージもあり、ご本人も辛いでしょうが、周りの負担が半端じゃない。という印象です。

症状が重くなると、ご家族では面倒が見れず、ほとんどの方が長期の入院をしています。

そのため、生命保険協会が発表している「疾患別の平均入院日数」でも546日で疾患別で1位。

実際は10年以上入院している方も多いようです。

「精神の監獄」

「精神のガン」

と表現された方がいましたが、本当に怖い病気だと思います。

ガン

そして日本人の3割が亡くなる病気、ガンです。

ただ、多くのお客様がガンを克服する姿を見てきた私は一般的な「ガン怖い」というイメージとは少々違う印象を持ってます。

それは発見が早ければ、

「1回目はそれほど怖くない」

ということです。

つまり「転移もなく」、外科的に「切れる」場合は、思っているよりあっさりと治療が完了し、すぐに社会復帰している例が多いのです。

周りも気づかないうちに1週間程度で職場復帰することもあります。

しかし、転移・再発して

「切れなくなった時」

は本当に大変です。

抗がん剤の辛さは

「やった者でないと分からない」

「生きてきて一番辛い」

と言われるほどの苦行だそうで、また末期になると、耐え難い苦痛。お腹に水が溜まる腹水に苦しみます。

とは言え「痛みを緩和」することへの医療現場の意識や技術力は高くなっていて、一昔前に比べると

「苦しまずに死ねるようになってきた」

そうですが、それでも辛いでしょうね。。。。。

残されたご家族から壮絶な闘病のお話を伺うと、やはり怖い病気なのだと思います。

間質性肺炎

これ。医師が

「この病気だけはなりたくない。。。」

と挙げる病気の一つです。

肺炎だから軽い病気では？

と考えがちですが、命に係わる疾患で、実際、多くの方が亡くなっています。

肺の機能が低下し、水が溜まるため、

「陸にいながら溺れている」

とも表現され、この病気で亡くなった方のご家族が

かわいそうで見ていられない

と口をそろえますから、そのその苦しみは言語に絶します。

以前、この病気を克服したある女性から聞いた話では、

風邪をひいて息苦しい状態の1000倍苦しい

江戸時代の拷問「水責め」はきっとこんな感じ

とおっしゃってました。

想像するだけでゾッとします。

 

いつどんな病気になるは分かりませんし、注意したところでどうしようもない部分もありますが、あまり辛い病気は避けて通りたい。

こうして書くと、やはり健康って大事ですね。。。。

本日のコラムでした。

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