大杉漣さんの急逝「心筋梗塞」の良し悪し


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21日に急逝された大杉漣さん。

北野作品での数々の「ヤクザ役」は恰好良かったですね。

何となくまだ50代だと思っていたので、66歳と聞いて、

「意外とお歳なんだな」

と感じましたが、やはりお好きなことをやっているので若々しく見えるのでしょう。

死因は急性心筋梗塞(心不全)とされていますが、私もこの病気でお客様を2人、先輩、友人、そして祖母を亡くしています。



厚生労働省がまとめた「日本人の主な死因理由」によると、平成27年には全体で約129万人の方が亡くなっており、その死因は以下の通り。

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心筋梗塞を含む『心疾患』は19万6113人で全体の2位、約15%を占めています。

日本人の7人に1人は「心疾患」で亡くなっているので、決して珍しいことではなく、身近な方を心臓で亡くした方は多いのではないかと思います。

そしてこの病気の辛いところは、

「ある日、突然この世を去る」

ことです。



以前、本ブログでまとめたデータ(あなたの大事な人が「突然いなくなる」確率をご存知ですか?)では、死因の約3割がこれらの

「突然死型(心疾患、脳疾患、交通事故、自殺など)」

ですが、私の経験でも、第一報に触れた時「悲しい」というより「えっ?まさか?!」とびっくりする方が先です。

お客様、先輩、友人は全て40歳代で亡くなり、祖母は大杉漣さんより若い65歳。

40代はもちろん、65歳でも「死ぬ」とは思ってないですからね。

ある日突然来る別れはショックであり、そしてその後、しばらく時が経過してから、

「ホントに死んじゃったんだ・・・・」

としみじみと思う時に、本物の悲しみが来るような気がします。



でも、不謹慎であることを重々承知で言いますが、ちょっと羨ましい気もするんですよね。

まだまだ元気で、仕事のオファーも沢山ある。

そんな時に「惜しまれながら」舞台を去る姿に、

格好良い死に方だなぁ

と。

もちろん、ご本人としてはまだまだ生きていたかったと思いますが、実際にあと5年、10年経って、70代、80代になると身体の調子も悪くなったり、自分やパートナーの認知症があったりと、色々大変ですからね。。。。

「70歳くらいで迷惑かけずに心筋梗塞で『ウッ!!』と死ぬ。後は知らん。」

色々な死に様を見てきた私の「理想の死に方」がこれなので、66歳は少し早いですが、何て良い死に方なんだろう。とも思うのです。

やたらとエンディングが長い映画より、スパッと終る映画も良いですよね。

名優のご冥福をお祈り申し上げます。

本日のコラムでした。



 

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2月 22nd, 2018 by