認知症と保険


みかづきナビです。

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本日は認知症についてです。

今まで死亡原因のTOP3は「がん」「心疾患(心筋梗塞など)」「脳疾患(脳梗塞など)」と言われていました。

現在でも死因の上位にいるものの、心疾患、脳疾患は随分と助かる方が増え、その分ガンの比率が高まっています。

医療技術の進化に伴い、死亡原因も変わってきているのです。

総じて長生きになったことにより、認知症の方も増えています。

みかづきナビでも「身内の方が認知症で周りのご家族が介護している」というスタッフがおりますが、色々と大変な思いをしております。



図7

では、この認知症患者を支える国の制度はどのようになっているのでしょうか?

主に二つの制度があります。

1 介護保険制度

2 高齢者医療制度(前期・後期)

これらの制度の詳細については、ここでは触れませんが、介護保険制度は様々な介護サービスを1割の負担で受けられます。高齢者医療制度は収入などにもよりますが、各種医療が無料もしくは1割程度で受けられます。

これらの制度は日本が誇る皆保険制度の一環で、他の先進諸国に比べかなり手厚い内容と言えるでしょう。

また、これらの国の制度とは別に民間の保険会社が用意しているものもあります。



図8

これまた「介護保険」という名前で販売している会社もあるのでややこしいのですが、各社から色々な商品が販売されています。

基本的な商品構造はどこも同じで、

1「会社が規定した要介護状態」

2「要介護*以上」

注:要介護は1から5まであり、数字が大きくなるにつれ重くなります。

のどちらかに当てはまる場合に、給付金を「年間いくら(あらかじめ契約した金額)」という形でお受け取り頂けます。

「会社が規定した要介護状態」というのは、各社ほとんど同じようなもので、着替えが一人で出来ない、食事が出来ない、など、いくつか項目がある中で2つ以上が困難な場合、というものが多いです。

ここでの各社の差はあまりないように感じます。



図9

ではポイントは何かというと、「要介護*以上」という条件です。

保険会社Aは要介護3以上、保険会社Bは要介護2以上という条件だとします。

要介護3より要介護2の方が状態としては軽いと判断されます。当然要介護3になる前の要介護2でお金を受け取れた方が良いので、Bの方が内容が優れているということになります。

もちろんA社、B社同じ保険料であればBの方が良い、と話は簡単なのですが、条件が良くなれば保険料も高くなる傾向があります。

この「どの状態で受け取れるのか?」と「保険料」この2点が検討のポイントになるのではないでしょうか?

とは言え、弊社のスタッフやお客様の声(実際に介護をしていらっしゃる方)のお話を伺いますと、老老介護(高齢のご夫妻で片方が片方を介護)などの核家族化による介護疲れ、思い通りに施設に入れない、などの制度上の問題などが多く、お金のことをおっしゃる方はあまり多くないような気がします。

「お金だけではない。」

介護問題の根深いところです。

みかづきナビでも大変興味をもって研究している分野です。

最近は医療保険の特約として介護を付けられる会社も出てきていますので、ブログでもお話ししていきたいと思います。

ありがとうございました。



 

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3月 23rd, 2014 by