禿げと生命保険


もうすぐ44歳。

年齢的なものだろうが、最近、生え際がググっと上がってきた。

私の場合、いわゆる「M字禿げ」というもので、両サイドがえぐられ、伊豆半島のように浸食されてきている。

大学時代からの親しい友人とは、片方から見て『もうごまかせない』というレベルになったその時には

残念ながらもう潮時だ・・・

正直にそう伝え合い、出家して頭を丸めよう。そのように誓いあっている。

ちなみに彼はテッペンから進行する「ザビエル型」

私のMと彼のザビエル。

どちらか先にデッドラインを超えるのか?

それは神(髪)のみぞ知ると言ったところだろう。

さて、我ながら上手いオチがついたので本題に入る。

本日のテーマは、

禿げと生命保険

である。

身体的特徴であり、人によってはコンプレックスであり、最近では治療対象でもあるため、生命保険の加入にも多少は影響する。

保険に加入する際、体の状況を報告する告知というものがある。

そのため、手続き時に、

「病気で治療していたり、飲まれているお薬などはございますか?」

とお聞きするのだが、

「そうだな。。。禿げてることくらいかな?」

などとギャグを炸裂させてくる方がいる。企業経営者に多い。

こちらとしても、笑って良いものか非常に困るが、まるでそんな反応を楽しんでいる様子。

過去に数回、同じ攻撃を受けたがこのように開けっ広げの方はまだ良い。

困るのは、AGA治療を行っている場合。

「あのー、治療や投薬というのは『何でも』言わないといけないのですか?」

「何でも」というフレーズに力が入っている。

このような質問が来た時、たいていはAGAか性病のどちらかと相場が決まっている。

こちらとしても、

「そうですね。風邪や虫歯などは告知する必要はないですが、それ以外は言わないといけないですね。」

立場上、そのように答えるしかない。

「ちなみに、どのようなことでしょうか?」

そう水を向けると、何とも恥ずかしそうに

「実はAGA治療をしてまして・・・」

とおっしゃる。

AGA治療には投薬や自分の毛根を移植する方法などがある。

ちなみに保険適用外で、すべて自費診療。月に2,3万円程度かかる。

そこまでのコストをかけて治療に取り組むのは「気にしている」ということであり、それを第三者に話すのは気分の良いものではないだろう。

そのため、武士の情けで「それは言わなくても良いですよ」と言ってあげたいところだが、職務上、聞いた以上は、告知書に書いてもらわないといけない。

何とも厄介な仕事だ。

投薬では、プロペシア、ザガーロなどが有名で、それらの名前や、いつから飲んでいるかを書くだけで終わる。

困るのが、毛根移植など。

「これは手術にあたるんですかね?」

難問である。

「いやー、どうなんでしょうかね。。。手術なんですかね?」

質問に質問で答えるしかない。

なお、保険会社の担当部署に聞くと、手術ではなく、包帯を巻いたり、傷口に薬を塗ったりするのと同じ「処置」という扱いになるらしい。

このようにお客様に恥をかかせ、こちらとして冷や汗をかきながら告知してもらったAGAだが、保険の診査結果に及ぼす影響は、

一切ない

医療保険も死亡保障も何の問題もなく加入できる。

何か条件が付くこともない。

多くの保険会社の告知書には、以下の項目については「告知の必要はない」と記載してあることが多い。(告知不要の項目は保険会社によって異なる)

1 風邪、インフルエンザ(完治している場合)
2 マッサージ(整骨院など。但し医師の指示によるものは告知が必要)
3 虫歯治療
4 市販医薬品の服用(ビタミン剤など。但し医師の指示によるものは告知が必要)
5 過去の通常分娩
6 花粉症・水虫などの治療

などなど。

ここに該当しないことは「全て告知する必要がある」ため、一応はAGAも対象ということになるが、言ったところで診査に関係ないのなら、恥と冷や汗のかき損でしかない。

一体なんなのか?

今後、保険会社各社には、

7 AGA治療

と追記してもらいたい。切にそう願っている。

本日のコラムでした。

 

 

 

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9月 4th, 2019 by