外資系生保 そこは現代の帝愛グループ(カイジ)・・・


先日、友人から勧められ

カイジ

というマンガを読んだ。

藤原竜也さん主演で何度も映画化されており、何を今更の話だが、原作を読むのは初めて。

そのストーリーを要約するとカイジというダメ人間が、命を懸けたギャンブルを勝ち抜き、大金を掴むというもの。

現実にはあり得ない極限状況が人間の欲と本質をあぶり出す。

確かに面白かったし、意外と考えさせれた。



なお、このマンガには悪役として「帝愛グループ」というものが登場する。

帝愛グループは見た目からしていかにも悪そうな兵藤和尊を会長とした金融コングロマリットで、暴利の消費者金融を中核に、カジノやレジャー施設などを運営し、莫大な利益を上げている。

基本的にこのマンガは、その帝愛とカイジとの戦いである。

作中ではギャンブルそのものの勝ち負けや、戦術・戦略、当事者間の心理戦を丁寧に描くところが見せ場だが、そのやり取りの中で、登場人物たちが吐く

メッセージ性の強い言葉

も魅力の一つだと言われている。

特に「悪の枢軸」である帝愛側の人間のセリフが凄い。

例えばこんなもの。

利根川(帝愛グループ ナンバー2)のセリフ

勝ちもせず生きようとすることがそもそも論外

強烈だ・・・

 



 

更に、もう一つ。

遠藤(帝愛グループの消費者金融社長)のセリフ

リスクを恐れ 動かないなんていうのは
年金と預金が頼りの老人がすることだぜ

 

世の中の建前や詭弁を吹っ飛ばすメッセージが次々と発せられる。

しかし、読み進めるうちに私は妙な既視感に襲われた。

あれ?この言葉、どっかで聞いたことあるぞ、と。

特に帝愛側の発言にその傾向が顕著・・・

 

そう、それは前職の外資系生保だった・・・

 

上司や先輩がほぼ同じようなことを言っていた。

いくつか実際の例を挙げて対比してみよう。

 

カイジの中のセリフ

一生迷ってろ!そして失い続けるんだ貴重なチャンスをっ!

外資系生保

人生を変えるチャンスは一日3回訪れる。
でも気づかないんだ。アンテナが低いやつはそれに。

 

カイジの中のセリフ

世間はお前らの母親ではない!
おまえらクズの決心をいつまでも待ったりはせん!!

外資系生保

ちょっと考えたい?
何を考えるんだ?
すぐに考えたいと言う「自分」を考えろ!!

カイジの中のセリフ

やつらの精神はまるで病人。
どんな事態にいたろうと真剣になれぬという病だ。

外資系生保

真剣に成功を願い、行動する者だけが成功する。
それでも成功しないなら、それは真剣でないということ。

 

カイジの中のセリフ

泣き言で人生が開けるか!
語ってどうする?
いくら語っても状況は何も変わらない!

外資系生保

ゴチャゴチャ言う暇があったら、やれ!!

 



 

カイジの中のセリフ

30になろうと40になろうと奴らは言い続ける。
自分の人生の本番はまだ先なんだと。
「本当のオレ」を使ってないから今はこの程度なんだと。
そう飽きず言い続け、結局は老い、死ぬっ。

外資系生保

人間は過去の行動を繰り返す。
今やれないことは、未来にも出来ない。

カイジの中のセリフ

人は人を救わない。
なぜなら人は人を救わなくてもその心が痛まないからっ。
なら、期待するなっ、他人に!!
自分だっ!自分!
自分を救うのは自分だけ!

外資系生保

皆が同じ商品。同じ時間。
結果は全て自分次第。
誰のせいにも出来ない。
やるのは自分しかいない!!

 

カイジの中のセリフ

質問すれば答えが返ってくるのが当たり前か?バカがっ!

外資系生保

質問すれば答えが返ってくるのが当たり前か?(そして黙る)

 

どうだろうか?

随所に奇妙な一致が見えるどころか、最後のやつなど全く一緒。

流石に「バカがっ!!」とは言わないが、むしろ黙られる方が怖い。

 

ここまで読み進めて、確信した・・・

私の前職、ずっと外資系だと思っていたが、実は・・・

帝愛系だったのか・・・

本日のコラムでした。

 

注:
もちろん私の前職は高い使命感を持った人達が集まる素晴らしい会社です。
帝愛グループなどとは全然違います。

念のため、補足しておきます。

しかしながら、どちらも自分から動いて結果を出さないといけない企業風土。

自分の弱さを克服し、やる気を発奮するためには似たような発想・言葉になるのでは。

そう考察致します。



 

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12月 17th, 2019 by