渡部さんの不倫が大炎上している。
どこまで本当かは分からないが、報道によると、
・経営者などが集まるクラブなどのパーティー会場で女性を物色
・同時に複数の女性と関係を持ち、その扱いが酷い(トイレに呼び出し1万円など)
・特殊な性癖もあり、関係した女性をそれにつき合わせる
(あまりに品がないので省略、ご興味のある方は文春参照)
などなど、悪事と性癖が、これでもかと暴露されているのだが、一方では
・どの共演者、スタッフにも分け隔てなく優しい
・こんなことをするなんて信じられない・・・
という声も多い。
関係者に優しいという面も、裏では女性に冷酷という面もどちらも本当で、人間なんてそんなもんじゃない?という気もする。
昼間は家来や領民に慕われる領主が、夜には猟奇的に女性をサディスティックに痛めつける。
そんな中世の貴族のような「二面性」を持っている人は意外と少なくない。
もう随分前のことになるが、それを垣間見たことがあった。
私が以前いた外資系の生保では、入社してしばらく経つと、
アッパーマーケットに行け!!
と厳しく指導される。
アッパーマーケットとは、
・経営者同士の繋がり
・医師の繋がり
・プロスポーツ選手の集団
などなど、要はお金持の集りのことで、そこで「仲間」として認めてもらうことで、大きな仕事を得ることが出来るのである。
保険会社の営業マンは自分の伝手を辿り、何とかアッパーに会おうとする。
しかし、会ったところで、
「こいつ面白いな」
と思ってもらえないとその後が続かない。
要は仲間に入れてもらえないのだ。
数少ないチャンスをものにするには、身に着ける物、マナー(食事、ゴルフなど)、会話、知識・教養など、高レベルなものが求められるのだが、出来の悪い私などはなかなかそれらを身に着けることが出来ず、先輩たちから箸の上げ下げ、口の利き方、読む本まで事細かく指導された。
入社してから、数年、それらの教育のお陰で何とかアッパー達との接点も増え、普通に会話が出来たり、お食事、ゴルフなどをご一緒させて頂く機会が増えていく。
そして、念願の保険の提案の機会を頂くと、今までの10倍、下手をすれば100倍の保険料のプランを提案しても、
「うん、良いんじゃないの」
という感じであっさり決まる。
やはり成功者は大らかな方が多く、
なるほど、これがアッパーマーケットか!!
と感動したものだ。
但し、どんな世界にも表があれば、裏もある。
アッパーの中にも、本当に人格者で、周辺を思いやる方もいれば、酷い裏の顔を持つ人もいる。
そして、このような方々は「類は友を呼ぶ」で、良い人たちは良い人たち同士で、悪い人たちは悪い人たち同士で集まる。
前者はアッパーのライトサイド、そして後者はダークサイド(暗黒面)などと言われていたが、ライトサイドの方々とのお付き合いは刺激や成長も多く、また大きな仕事のチャンスにもなるのだが、ダークサイドに関わると、散々振りまわれた挙句、逆に手痛い目に合うことが多い。
しかし、ここで難しいのは、数回会っただけでは
ライトかダークか分からないのである
アッパーは成功しているだけあって、皆、人間的な魅力に満ち溢れ、表面上は優しい。
しかし、付き合いが深くなってくると意外な一面、有り体に言えば「薄情、冷酷」な面を目の当たりにする。
渡部さんもそんな感じだろう。
過去に何度かそれと気づかずにダークサイドの方々と絡んだことがあるが、まあ、何と言うか酷かった。
一応は皆「仲間風」で集まってはいるものの、個別に話を聞くとお互いに全然信用しておらず、むしろ悪口ばかり。
目的は一緒に「狩り(女性)」をすることで、その行動は渡部さんと同じか、それ以下という感じだった。(具体的には書けないが、ノリ的には大学生の悪質サークルに近い)
但し「女の子、可哀そう」というわけでもなく、そこに集まってくる子も、お金持、有名人、イケメン、イェーイ!!という短絡的な女性が多く、率直に言えば、
どっちもどっち
「騙された!!」と泣きつかれたこともあるが、撃たれると分かっているのに、餌に釣られた馬と鹿には同情出来なかった。
ちなみに私自身は一緒に数ヶ月を過ごして「ああ、ダークサイドだな・・・」と分かると、その集団からはフェードアウトするようにしていたのだが、前職の仲間には、
むしろ面白い!!
とそっちの世界にのめり込む人も結構いた。
周囲に影響され、生活がドンドン派手になっていく。
酒、ギャンブル、女性関係、歯止めが効かない。
周囲がいくら注意しても、
「俺は自分で自分にブレーキかけませんから(何故かシャクれ気味)」
などと言い、聞く耳を持たない。
(私は、面白いので放っておく方だったが)
そしてダークサイドは短期的に凄い数字をもたらす。
お互い悪いことをしている「連帯感」とでも言うのだろうか、俺とお前は兄弟だからな!!的なノリで、大きな契約をものにするのだが、一度ハマってしまうと抜けられない。
そしてコケる。
結局のところ、場持ちが良い保険屋も、周辺に蝶のようにフワフワと飛んでいる女の子も、その人たちを気持ち良くさせるためだけの「道具」でしかないので、ちょっとでも付き合いが悪くなったり、友達だと勘違いして舐めた態度を取るとアウト。
保険を短期解約されたり、性質の悪いケースでは
「おたくの営業に騙された」
などとクレームを言われていたりして、結局は大きなペナルティを払うことになる。
今回の渡部さんの件も、何となくそれに近いものを感じた。
芸能界で成り上がっていく過程で、アッパーのダークサイドに近づき、それに感化され、派手な生活と頭の悪い女を操ることを覚える。
仕事も遊びも意のまま。
周りは全員バカだと思っていたのだろう。
そして、結局、自分が痛めつけた「馬と鹿」の告げ口で身を滅ぼす。
ダークサイドの人たちの多くは経営者なので、多少のスキャンダルでは揺るがないが、彼はタレント。しかも「良い人」で売っていたとなれば、この手の話にはひとたまりもない。
周囲の経営者と自分を同列だと勘違いしてのかもしれず、その点彼も馬、鹿である。
とは言え近年稀に見る転落劇で、少々気の毒ではある。
渡部さん自身、今までの実績を見れば努力を怠らない優秀な人であることは間違いないし、奥さんも子供もいるのだから、何とか再起して欲しい。
渡部さんの性格を考えれば、
「実力以上の評価をされ、そのストレスからセックス依存症になった」
などのもっともらしい「告白」あたりからスタートしそうだが、それはタイガー・ウッズで見たので、出来れば別のパターンが良い。
お笑い、高校野球、グルメ、次の一手を期待している。
少々意地悪い、本日のコラムでした。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします