3歳の娘と二人っきりで旅行をして気づいた5つのこと


IMG_8747

先日、ある生命保険会社の表彰式で、京都1泊旅行にご招待頂いた。

折角だから夜の祇園で羽をのばしてリフレッシュ。などと考えていたが、ちょうどその前の週に第二子が生まれ、3歳の長女と新生児の二人の面倒を見る妻はてんてこまい。

ここは私が一肌脱ごう、とムスメを京都へ誘った。上のムスメがいないだけでも随分助かろう。

「新幹線乗るか?」

ムスメは

「乗る!!」

と二つ返事。

「そうか。では父と娘で古都京都を闊歩しようではないか」

2128e05a00ed260815823422a88bb1a6_s

そう思い、連れ立ったが。。。。

本日はムスメとの旅行を通し気づいた5つのことをレポートする。



気づき その1 社員の給料、子供のお菓子

お菓子をご褒美にして、子供に言う事を聞かせるのは良くない。重要なのは言って聞かせること。

まあ、そうなんだろうが、そんな机上の空論は混雑した新幹線の中では通用しない。

「お腹すいた(乗車直後)」

「まだ着かないの?(新横浜あたり)」

「粘土で遊びたい(出来るわけない)」

などなどの厳しい要求をかわすには「ここまで我慢できたらグミ一個」と実現可能な短期的な目標を設定し、それに対しお菓子という報酬を与えるしかない。

90d59deb97dbe320932ba8118de01b0a_s

思えば我が社の社員も同じで、不満や低モチベーションには「これが出来たら、給料アップ」と交換条件をつけるのが手っ取り早い。

これにしても多くのビジネス書には「お金以外のモチベーションが大事」と書いてあるが、それも中小企業においては机上の空論。

ほとんどの社員は給料のために働いているし、ほとんどの3歳児はお菓子で動く。

長期的には「本人の成長」とか「やる気」とか重要なことがあるのだろうが、3歳のムスメとの京都旅行と明日も知れない零細企業の経営では、そんな悠長なことは言っていられない。

底辺経営者、そして母親のいない状況の父親としてはマラソンの給水所のように、足が止まらない程度のタイミングでご褒美を供給することが肝心なのだ。

a3c79e66af155a59c8e9bba7391429c2_s

人間の行動原理は子供も大人も一緒である。ふむふむ。

行動をコントロールするには褒美が必要。

今更だが、それを改めて知った。



気づき その2 他人の申し出はありがたく受けろ!!

男親とムスメ。たった二人で旅行をしていると「大変ですね。」と救いの手を差し伸べてくれる人がいる。

ホテルで開催された表彰式のパーティーでも、横に座っていたご夫婦と小学校1年生のお嬢さんのご家族に大変お世話になった。

IMG_8755

「いやー、3歳のお嬢ちゃんと二人で旅行なんて度胸ありますね」

と感嘆されて、本当は何も考えずに連れてきただけだが、

「今しか出来ないことがありますから。フッ」

などと一応格好つけておいた。

しかし、ここでもムスメの「腹減った」「遊びたい」要求は労組の春闘なみの激しさ。

しかも急遽参加することになったので、他の子供たちには用意されている「お子様セット」が我がムスメにはなかった。これは手痛いミスだった。

オムライスとハンバーグ、海老フライがセットになったホテル仕様の豪華お子様セット。

5d8be7185620c0664ca39e565cb86742_s

ちなみにうちのムスメの好きなものランキングでは、3位アンパンマン、2位アナ雪を抑え1位にお子様セットが輝いている。

それが自分だけないのだから当然発狂した。

「おうちに帰りたい!!(ここ京都)」

「ママに会いたくなっちゃった!!(ここ京都、ママ東京)」

と荒れ狂っている。

すると、横のご家族から

「良かったらこれ食べて下さい。」

とハンバーグと海老フライを頂いた。

お子様セットの中の主役。ハンバーグと海老フライを分け与えるとは。。。。

小学校1年生のお嬢さんも何の不満もない様子。なんて良い子なんだ。。。。。

マリアか、マザーテレサか、ナイチンゲールか、そのあたりの誰かの生まれ変わりだろう。

「す、すいません。ありがとうございます。」

「ほら!!ありがとうは?」と聞いた時、ムスメは既に食い始めていた。

当然、頭をはたいておいた。これは教育である。

子連れで困った時には助けてくれる人がいる。

意外と何とかなるもんだ。と思った。



気づき その3 子供にもプライドがある

汚い話で恐縮だが、二日目、ムスメが動物園でウンコを漏らした。

「京都動物園」の画像検索結果

前の日から甘い物とアイスを食べ過ぎたようで少々腹が緩くなっていたようだ。

そういう意味では父にも責任の一端はある。

普段なら衛生兵(母親)を呼べば済むが、今日はそうはいかない。

そして後片付けはなかなか大変だった。親子でウンコまみれになり、なんとか体裁を整えたが、本人は「ウンコ漏らしちゃった。。。」と落ち込んでいる様子。

「心に迷いが生じた時は禅寺だ!!」

意味不明ながら動物園近くの南禅寺に向かった。

余談だが南禅寺は禅寺として京都五山、鎌倉五山の更に上に立つ最高峰のお寺である。

石川五右衛門が「絶景かな、絶景かな」と言ったと伝えられる南禅寺の三門から京都を眺め、父とムスメはウンコを漏らすことについて話し合った。

IMG_8802

父 「ウンコを漏らしたといえ、落ち込むことはない。トトも年に2回は漏らしている。ジジなんてボケてるからほぼ毎日漏らしているぞ

ムスメ 「何で?トトもジジも大人なのに?」

父 「そう。大人でも漏らす時は漏らすのだ。だから気にするな。」

ムスメ 「うん。分かった。」

それからは「トトはぁ ♪ ウンコ漏らすぅ ♪ 」と変なリズムで歌っていた。

東京に帰っても、自分の脱糞事件はなかったことになり、母親にはあたかも父が動物園でウンコを漏らしたかのように説明している。

小さいながらも恥を恥と感じるプライドはあるのだな。と妙に関心した。



気づき その4 気づけば母親と同じ行動

東京では、

「要求されて、毎回お菓子あげてたら良くないんじゃない?」

「なんでいつも荷物がそんなに多いの?もっと間引けば?」

と妻に小言を言っていたが、気づけば自分もほとんど同じことをしていた。。。。

うるさいから何かとお菓子を与えてしまうし、どんな不測の事態にも対応できるよう、色々と予備の荷物も多めに持ってしまう。そして、それがウンコを漏らした時などは非常に役に立つ。

母親の行動パターンにも、それはそれで理由がある。

自分がやらないで批判をするのは簡単だ。

「張本」の画像検索結果

「ああ、俺も張さん(喝!!で有名な張本勲)みたいになっていたな。。。。」

と反省。



気づき その5 結局、子供は母親のもの

自宅を出て帰ってくるまで約36時間。

たったそれだけでも、子供と一緒にいるとヒヤッとすることが何度もある。

駅のホームを走る。プールで転ぶ。南禅寺の三門の階段で落ちそうになる。

その都度、神経をとがらせているのは意外と疲れる。家に無事帰ってきてホッとしたが、ベースにあるのは

俺と一緒の時に何もなくて良かった。。。。

ということ。

もし自分との旅行中に大怪我や、最悪死んじゃったりしたら、嫁さんに何と言われるか?

家に帰ってきた瞬間「これで無事、母親に返却」と思ってしまった。

結局、子供は母親のものだな、と痛感。(特に小さいうちは)

 

以上、5つの気づき。

ムスメとの一泊旅行は疲れたが、妻の苦労、ムスメの成長を感じることが出来て良い経験になった。

世のお父さんたち。子供と一緒に旅行に行ってはいかがか?

きっとそれぞれの気づきがあるだろう。

本日のコラムでした。



この記事を読んだ方はこの記事も読んでいます。

真の豊かな老後とは?宮古島の漁師から学んだライフプラン哲学

知っておくと絶対お得!!火災保険でパソコン、ipadを直す方法!!

保険屋事件簿 バーキンを確保せよ!!

嫌われることに慣れると世の中は楽しい。ある保険屋の主張

私が見た豪快社長列伝

子供の習い事の数とお母さんのネットショッピングとお父さんの年収

妻に先立たれた男性が絶対に言う言葉とは?

保険屋が教える「差のつく接待」

保育園と幼稚園でこんなに違う!!子供の「格好」



 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします


9月 1st, 2016 by