私自身が40代になり、当然のことながらまわりも歳をとります。
目下、友人知人の相談件数として最も多いのは
結婚相手を探したい
ということ。
特に女性からの相談が多いです。
ある結婚相談所の調べでは40代に入った男女が5年以内に結婚する確率は
男性 4%
女性 1%
とのことで、男性は25人に1人。女性に至っては100人に1人しか結婚できないわけです。
当然、焦りは女性の方が凄まじいでしょう。
私は毒舌のわりに女性からこの手の相談を受けます。
そんな時、私は40代女性の恋愛の難しさを投資用中古マンションになぞられてお話します。
本日はその内容を「ブログで書ける範囲」でお伝えしたいと思います。
注:売る、とか、買う、とか失礼な表現がありますが、あくまで結婚を一つの契約、取引と考えた時の比喩です。ご理解下さい。
2つの投資用中古マンションがあります。
A 新築 1LDK 3,000万円
B 築20年 1LDK 2,000万円
さて、40代女子の皆さん。あなたはAでしょうか?Bでしょうか?
もちろんBです。(社会に出て20年経過、といったところですね。)
まず、この物件を「売る(女性目線)」立場になって考えてみましょう。自分のこととは思わず、あくまでセールスマンになったつもり、という軽い気持ちで考えてみて下さい。
ここでのポイントは2つです。
まず1つ目。Aを希望する人は「相手にしない」ということです。
新築や、竣工間もない物件を要望している人にいくら築20年の良さを強調したところで、相手の考えを変えることは出来ません。
男性で言えば「若い子好き」ですね。
こういう人は視野から除外する。(写真は史上最高の若い子好き 加藤茶師匠)
買う可能性のない人に必死にセールスすることはマーケティング理論から外れています。私の仕事である生命保険で言えば犬に保険の説明をしているようなものです。
40代女性からすれば加藤茶は犬です。
ばっさり切り捨てる覚悟が必要です。
2つ目は割安感を出す。ということです。新築3,000万に対し、2,000万円の割安感です。
良い意味で「安い女」になる必要があります。とは言え、すぐに一夜を共にする、ということではありません。
どういう意味か?
分かりやすい例でご説明しましょう。
男性がデートで1人1万円のフレンチをご馳走してくれた。こんな時、あなたは何と言いますか?
ちなみに若い子であれば「こんな高級なお店はじめて!!超美味しい!!」と大喜びします。
これに対し、もしあなたが「ここも美味しいけど、今の時期なら恵比寿の〇〇のジビエが最高で」などとのたまわっているなら、私は涙を流しながらあなたを猟銃で仕留めるしかありません。
2,000万円どころか、築20年1億円。「誰が買うんだ?こんな物件」と思われるでしょう。
同じお金を使うなら若い子の方が喜んでくれる。
実はこのような話は男性側から良く聞きます。これが男の本音です。
知っていても、知らないフリをする
あなたに求められているのは、何を言うか、ではなく、何を言わないか、です。
1万円のフレンチでも3000円の居酒屋でも、とにかく素直に喜ぶ姿を見せ、この人は
「安いお店でも美味しそうに食べてるなぁ」
と思ってもらうこと。
そして世代が近ければ話題は合います。更にデート代も安く済むのであれば、それが割安感に繋がります。一緒にいて楽という感覚になるのです。
ましては「こんな安い店なんて。。。私も軽く見られたわね。。。」などという態度では。。。。
お隣の朴大統領のように支持率4%です。
お笑い話に聞こえるかもしれませんが、こういう人意外と多いです。
ご馳走されたらまず感謝です。世の40才女性は気をつけましょうね。
次に、物件の購入を検討する側、つまり男性の立場になって考えてみましょう。
ここでのポイントも2つです。
1 頑丈か?
2 キャッシュフローはしっかりしているか?
当たり前ですが、傾いているようなマンションは誰も買いません。
築20年の場合、見た目の衰えはある程度仕方ないでしょう。
とは言え、フルリフォームしている物件は新築と比べても遜色ありません。
女性でも40才過ぎてもキレイな方は沢山いらっしゃいます。
しかし、そのような見た目の美しさだけではなく、古い物件では鉄骨、地盤がしっかりしているか?ということが一番気になります。
40代女性の場合、鉄骨は身体の健康、地盤は実家です。
実際、私は結婚13年目ですが「嫁さんが頑丈」というのは本当にありがたいです。
また結婚生活には実家との関係が大なり小なり影響してきます。
とは言え、この2つが完璧という方はあまりいません。
40代にもなれば、自分の身体にも不調が出てきます。実家もご両親の健康問題や老後の経済問題など、なかなか難しい問題がある場合も少なくないでしょう。
ですから、ここは「嘘」で通します。
「健康すぎて困っちゃう。風邪一つひかない。実家の両親、年金で悠々自適。まだまだ元気。関係も良好。」
これでいいです。私が罪悪感を消してあげます。嘘でいいです。
現実の不動産の売買もそんなもんです。買う前にマイナス情報なんて出てきません。
「この物件、水漏れが凄くてねー」
とか、
「お隣さん、ヤクザ」
とか、買う前に言う不動産屋さんはいませんよね?
ですから、
構造、地盤問題なし。良い物件です。
この一言で良いんです。
実際に付き合って、色々話をすれば、自分だけでなく相手も問題を抱えているでしょうから、2人で解決していけば良い話です。冒頭から出す情報ではない、ということです。
次にキャッシュフローです。
これは一番大事かもしれません。
結婚を不動産投資に例えた場合、新しい物件でも良いことばかりではありません。
初期投資が高い上に、購入した段階では借り手もおらずキャッシュフローはゼロです。
また購入後、数年で値下がってしまうのも頭が痛いところです。
それに対し、中古物件はすでに借り手がついている場合も多く、買ったその月からキャッシュが発生します。また、ある程度の築年数が経過している物件はそこから劇的に値下がりすることはありません。
要は女性が「稼いでいる」ということです。
また、これから給料が急激に下がる可能性も低いので、人生のパートナーとしては非常に堅実な相手と言えます。
逆に40代の女性が上目使いで「養って欲しい。。。」と言っても、地縛霊に囁かれているような恐怖しか感じません。
40代の結婚はビジネスパートナーを探すようなものですから、自立していていることが大前提。
ドヤ顔で言う必要はありませんが、今まで頑張ってやってきた、これからも頑張る。というメッセージは出した方が良いでしょう。
男性に安心感を与える「頑丈」と「キャッシュフロー」
この2つは覚えておいて下さい。
最後に一番重要なことを言います。
本当に物件を売りたいですか?
本当に誰かを好きになれますか?
ということです。
感謝、感動も薄れ、どんなことにも評論家になり、自分は傷つかないところから見ているだけ。
男女問わず40代の特徴でしょう。私も最近その傾向があります。
不動産売買と同じように結婚も人生で何度もあるものではない。
自分という何より大事な物件の契約。
本気の交渉の場に立てますか?その勇気がありますか?
「もうやめて。。。。それ以上言うのは。。。。」
40代女子の溜息が聞こえる。。。。。
本日のコラムでした。
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