6歳+2歳の我が子と3人で旅して気付いた5つのこと


平成から令和へ。

それに付随した10連休が終った。

日常に戻り、周囲の話をきいていると、皆、一様に

「子供の相手に疲れた。10日は長すぎる・・・」

という意見が多い。

我が家も似たようなもので、実家への帰省、友人宅の訪問、近場への外出などなど、イベント盛り沢山。

特にその中でも、超ド級に疲労困憊したのが、

「娘、息子、父の3人旅」

である。

「父親にしか教えられないことがある」

そんな開高健チックなキャッチフレーズを合言葉に、娘が3歳の時から年に1回、父と子だけの旅行を実施している。

3歳の時は京都、4歳の時は舞浜、5歳の時は私の実家。

そこに今回、満を持して2歳の長男が合流すると言う。

「ママはいないぞ。1人で寝れるのか?」

何度も念を押して聞いたが、自信たっぷりの顔で頷く。

ならば良し、と3人で連れ立つことにしたが、その旅は想像を絶する苦難の連続だった・・・・

本日は3人旅行を通じて気付いた5つのことをレポートしたい。

なお、今回の旅先は横浜。万が一のことを考え近場にした。

1 ワンオペの限界

1人で子供の面倒を見ることを「ワンオペ(オペレーション)」と言うらしい。

元々は牛丼の「すきや」の深夜シフトがアルバイト1人体制で、そこに強盗事件が多発したことへの批判から広まった言葉だが、最近では育児用語のようになっている。

6歳と2歳。

平常時であればワンオペでも問題はないのだが、どちらかがぐずったり、急に走り出したり、もしくは動かなくなったりした「緊急時」が危ない。

DF1人でメッシとネイマールをマークしているようなもので、一方のプレーヤーがトリッキーな動きをすると、そちらにつられてもう一方は完全にフリーになってしまう。

今回の旅でも、抜かれに抜かれた。

・迷子 その1
アンパンミュージアム広場にて2歳弟をロスト。
保護した施設から連絡。無事回収。

・迷子 その2
それを回収する途中、6歳姉をロスト。数分後、勝手に出現。

・迷子 その3
ラーメン博物館にて、昭和レトロな風景に同化した2歳弟をロスト。父、姉、必死の捜索の末、壁の隙間に挟まっているところを捕獲。

しかし、このような「迷子」であればまだ良い。

更に危険なのは、どちらか急に走り出して車道に飛び出しそうになり「危ない!!止まれ!!」というような場面で、これが2,3回あった。

私自身、保険屋。

リスク管理のプロであり優秀なDFだと自負しているが、2人を相手するのは物理的な限界がある。

それがまず感じたことである。

6歳+2歳を簡単に考えすぎていた。

 

2 いや、違うんです。虐待じゃないんです・・・

とは言え、これが6歳2人、もしくは6歳、5歳などであれば話は別で、ワンオペでも問題ない。

言葉も通じるし、論理的な動作をするので読みやすい。

結局のところ2歳。

コイツだ。コイツが根本的な問題だ!!

しかもイヤイヤ期の真っ最中。

ノーリーズンで癇癪を起こす。

今回もこんなことがあった。

宿泊先のホテルがある新横浜の駅構内。

運悪く、横浜アリーナでジャニーズのコンサートがあったようで、ごった返している。

その中をベビーカーで突き進む我々。

心なしかジャニーズファンは子連れに冷たい。

しかも新横浜の構内は階段が多く、対してエレベーター、エスカレーターが少ないので、ベビーカーを畳み、2人の子供の手を引いて階段を上り下りしていたが、突然、息子が

「ベビーカー乗る!!」

と騒ぎ、階段の踊り場で座り込む。

そこに後ろから前から人が押し寄せる。

仕方がないので、握っていた手を掴み、半ば強引に引きずりながら階段をおりた。

ヤダヤダヤダ!!

と叫び、それを引きずる鬼のような形相をした父親。

傍目には虐待しているように見えるかもしれない。

しかし荷物とベビーカーを持ちながら子供を抱っこすることは不可能。

街中でお母さんが子供に激ギレしている姿をたまに見かけるが、その気持ちも分からなくもない。

ちなみにこの時、私は心の中でこうつぶやいていた。

「お前、あとで絶対ぶっ飛ばすからな・・・」

と。

3 姉の活躍と父の大反省

厄介な2歳の弟に手がかかるため、どうしても6歳の姉の協力が必要になる。

「歩かない」

と駄々をこねる弟に、

「その足は何のためにあるの!!歩くためでしょ!!」

と説教をしているのを見ると、非常に頼もしいし、終始、父をサポートしてくれていたが、時にはワガママも言う。

ただでさえ2歳の相手でイライラしているところに、そのような無理な要求が来ると、思わず感情的になり、

「お姉ちゃんなんだから我慢しろ!!」

と、強い口調で言ってしまう。

今回の旅でも、大したことでもなかったのに、1度だけ随分厳しいことを言った。

しかし、これは大反省。父も修行が足りない。

相手は子供。

本来、1人1人にフォーカスしてあげないといけないし、弟のとばっちりを姉が受ける道理はないのだから。

4 一人で寝たい人、一人で寝れない人

子供二人を連れて旅に出る。

そう告げた時の妻の表情を何と表現すれば良いのか。

解放感からのウキウキ感が止まらない。そういう感じだ。

旅の前の日からテキパキと準備をしていて、

「浮気でもするつもりか?」

と一瞬疑ったが、結局、家の掃除とマッサージ、そして前から見たかった映画数本を見て過ごしたそうだ。

が、次の日、帰宅すると真っ青な顔をしている。

その理由を聞けば、

「自由を満喫した結果、ワインを飲み過ぎて二日酔い」

とのことでアホ過ぎる。

「一人で寝れることがこれほどの贅沢とは」

そう言っていたが、思えばこの6年間、寝るときはずっと隣に子供がいる。

ついでに2歳の息子はいまだに一晩のうち2,3回は奇声を上げて目を覚ます。

その都度、子供をあやすので、この細切れ睡眠が、世のお母さんの理性と思考力を奪うことは広く知られているし、まあ普通に考えても辛いだろう。

一方、一人で寝れない人(2歳弟)がいる。

これが旅の最大の難関。

もちろん作戦は立てた。

「テント & Amazonプライム寝落ち作戦」

である。

子供はテントが好きだ。

特に2歳の弟は「前世、登山家だったのか?」と思うほどテントが好きで、一度入ると出てこない。

ホテルのベットとソファー、そして自宅から持参した紐を使い、シーツで簡易テントを作る。

案の定、大喜びで姉弟ともに入っていく。

バカな奴らだ。

その中でタブレットによるAmazonプライム上映会を開催。

「寝たければ勝手に寝ろ」

と放っておき、父は一人で酒を嗜む。港町横浜にはウイスキーがよく似合うのである。

22時。開始20分で早々に娘が脱落。

23時。疲れに酒が効き不覚にも父が脱落。この時点では息子はアンパンマンを堪能していたが、深夜24時に私が気づいた時には息子も寝ていた。

途中、何度か奇声を上げて目を覚ましていたが、こちらも眠いので放っておくと、再び勝手に寝る。

一説には、テントのような「狭い空間」が好きなのは、母の胎内を連想するかららしい。

それを擬似的に再現したテント作戦が見事にはまった。

かくして「母親抜きの就寝」という最大の関門はクリアした。

 

5 24時間限界説

2歳時を母親と離すのは24時間が限界。

実験の結果、そのような結論を得た。

朝、7時に起床した瞬間「ママは?」と聞く。

対して上の娘はケロッとしていて「今日は何をするのか?」としか言わないが、下の息子の「ママはいつ来るの?」の質問攻勢はすさまじく、10分に一回は聞いてくる。

「ママはお星様になって、君たちを見守ってくれているよ・・・」

そうロマンチックに説明したが、ちょうどその頃「ママ」は二日酔いでフラフラしていたわけで、実際にはそちらの頭の方に星がチラついていたことになる。

翌日も予定があったが「ママ、ママ・・・」とつぶやく彼を不憫に思い、早々に切り上げて昼過ぎには自宅に戻った。

家を出てから28時間ほど。

よく頑張ったな

そう褒めると、心なしか誇らしげな顔をしていた。

 

と、こんな感じで今回の旅を終えた。

帰宅した日の晩御飯。来年はどこに行くか?ということで、姉と弟が話し合い、結果「プール」ということになったようだ。

プールか・・・

一年経てば7歳と3歳になるとは言え、まだまだ水の中では2人とも目が離せない。

息子が水の中に沈む絵が容易に想像できる・・・

来年もシビアな旅行になりそうだ。

本日のコラムでした。

 

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5月 9th, 2019 by