逓増定期、最近の動向


みかづきナビです。

今日は逓増定期保険についてのお話です。

逓増定期保険というと、昔は決算対策商品の代表選手のようなものでした。

と言うのも、

 保険料を全額損金で処理できる

 5,6年で解約返戻率が100%を超える(加入年齢によります)

という特徴があり、当時、販売する側からしても「こんなんで保険会社儲かるのかな?」と疑問に思ってしまうような商品がいっぱいありました。

その逓増定期に関しては税務上のルールが変わったのが、平成20年の2月です。

全額損金から1/2損金、1/2資産計上に変更されたのです。

正直、保険会社間での返戻率が過当競争状態であったため、元々の「経営者の保障」という面より、「節税」という面ばかりが強調されていたのを、金融庁が是正したとも言えます。

この税制改正で一気に熱がさめ、しばらくは逓増定期保険の販売も落ち込みました。私自身も「ちょっと前なら全額損金だったのに。。。。」という気持ちがあり、あまりお勧めしていなかったように思います。

しかし冷静に考えると1/2損金、1/2資産計上でも、短期間で実質返戻率で100%を超えるのは非常に魅力的です。また保障も少しづつ増えるので、成長している企業にうってつけでもあります。

最近、景気が良くなってきたせいもあり、1年くらい前からジワリジワリと逓増の存在感が増しているような気がします。



ですが、逓増定期には一つだけデメリットがあります。

それは返戻率のピークの期間が短い(加入5年目から7年目など、2,3年)ということです。

返戻率が高くても、その期間が短ければ、どうしてもその期間中に解約する必要が出てきてしまいます。その際、会社の状態がどうなっているかなんて分かりません。

返戻金は資産計上している分(今まで支払ってきた保険料の1/2)を除き雑収入として計上されますから、その時に会社の業績が好調であれば、これは余計な利益になってしまいます。

経営者からすると

「魅力的ではあるが、コントロールしづらい。。。」

というのが逓増の弱点だったのです。

しかし、最近販売されている逓増は、このピーク時の期間を長くとっているものが増えています。

商品と年齢にもよりますが、8年目くらいで90%を超え、そこからゆっくりと100%に近づく、その後も15年目くらいまで90%以上をキープするような商品もあります。

従来の逓増のメリットを残したまま、返戻率のピークを長くとることでコントロールしやすくしているのです。

みかづきナビでは案件ごとに数社の逓増の比較を行っていますが、自分たちで資料を見比べていても

「へー、これはいいねー」

と思うことがしばしばあります。やはり、全商品を同じ土俵で比較すると見えてくるものがあるんですね。

お客様からしても、

これだけ長い間ピークが続くなら、その時、その時で経営判断出来る

と思われるようで、非常に喜んでいただいております。

もしご興味ございましたら、いつでもご連絡下さい。

平日、土日も含め19時までご相談をお待ちしております!!



 

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9月 10th, 2014 by