ドル建ての年金商品について


みかづきナビです。

本日はドル建の年金商品について解説致します。

外資系の保険会社数社から、最近ドル建の貯蓄商品が販売されており、どこも大きく販売を伸ばしています。

大きな特徴としては、日本円での商品に比べ、将来の返戻率がとても高い、ということです。

弊社の調査でも「30歳男性が60歳から年金を貰う」というシュミレーションで、日本円の商品は支払った総額に対して、受け取れる年金の総額が120%程度だったのに比べ、ドル建の商品では150%(20年確定年金)を超えていました。30%の違いは大きいですね。

これは日本円の商品が主に日本国債で運用しているのに対し、ドル建の商品はアメリカ国債で運用しているため、国債の利率の差がそのまま商品に反映されているためです。

仕組みとしては、毎月決まった保険料をドルで支払います。

と言ってもドル資産をお持ちの方は少ないですから、多くの場合は日本円で請求されます。

例えば「毎月200ドル支払う」という契約であれば、毎月その時の為替レートを使って請求されます。その月のレートが1ドル102円であれば、20,400円になります。これは毎月変わります。

商品によっても異なりますが、多くの場合「満期」が設定されています。この満期を迎えた時に満期金として、まとまったドルが戻ってくるか、もしくは年金形式で受け取れます。

この時にもドルは毎月為替レートで計算されて日本円で受け取ることが出来ます。(一部の会社ではドルで受け取ることも可能です。)

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、この商品には「為替リスク」が伴います。将来的に1ドルが50円とか60円になってしまうと大きく損をする可能性があるということです。また逆に1ドル150円くらいになるのであれば「やっておいて良かった」となりますね。いずれにせよ自己責任の商品です。




このようなリスクがある商品ですが、売れているのは何故なんでしょうか?

まず、リスクはありながらも返戻率が高いので、「為替はそこまで下がらない」と思っている方には魅力的に感じる、というのがあります。

また、資産を日本円だけにしたくない、と考える方も少なくありません。将来的なリスクヘッジのために一部をドル資産にしたい、と思っている方にとっては毎月決まった金額を積み立てられます。

また、株や投資信託にはない保険独特の特徴である「将来の返戻金が確定している」という点から「条件が良い、今のうちに契約しておこう」という心理もあるのかもしれません。但し、これは今後もっと条件が良くなる可能性もあるため、一概には言えません。

このような複雑な商品であるため、ドル建の商品はネット経由での募集は一切しておりません。プロのプランナーと面談の上、メリットとリスクについて詳細の説明を受けることは必須です。

ご興味がある方、既に検討しているが他社も比較検討したい、という方、みかづきナビまでご連絡下さい。19時までお電話、チャットでご相談をお待ちしております。



 

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6月 17th, 2014 by