ラムネはどこに消えた?子供の嘘、大人の詭弁


「嘘はいけない」

教育上の原則ルールの一つだろう。

先日、ちょっとした事件があった。

うちのムスメは毎朝ラムネを2粒食べるのだが、ある朝、ラムネを食べた後に

「ラムネ食べてないから頂戴」

と言ってきた。

妻からは「さっき食べたからダメ」と叱られていたが「食べてない!!」と聞かない。

ムスメはこういう場面であまり自己主張をするタイプではないので、妻から詳細を聞くとラムネを渡しはしたが食べるところまでは見ていない、とのこと。

本人は「どっかいっちゃった!!」と言っていたが、あたりを捜索してもラムネはなかった。

つまり彼女は嘘をついている。

こういう時、下町育ちの私は容赦がない。

「ダメ。あげない。」

と一言で片付けた。

嘘をついてラムネをゲットしよう、というのはいかにも子供らしくて可愛らしいが、ばれた以上は与えるべきではない。

「嘘はいけない」

という教育上の原則ルールに従った。

「そうか、こんな小知恵がついたか」

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これは一つの成長でもあるので、喜ばしいと言えば喜ばしいが、なかなか厄介とも言える。

「嘘はいけない」ということは「子供の嘘を見抜き注意する」ということでもある。

しかしながら、同じく教育原則ルールに「子供を信じる」というものもある。

一方では疑い、一方では信じる。

要はバランスの問題だろうが、これが意外と難しい。

と、そんなことを普段お世話になっている社長に話したら「うちではこうしている」というお話を聞いた。ちなみにお子さんが3人いらっしゃる。

・当たり前の話だが、基本的に信じる

・しかし、各子供ごとに「勉強しない」、「時間を守らない」、「食事をちゃんとしない」など、嘘をついてごまかすような苦手な分野がある。逆に得意な分野もある。

・各分野ごとに「勉強の信頼」「時間の信頼」「食の信頼」と分けて「長男は時間、食に関しては信頼している」、「長女は勉強」など、一度信頼を得た分野に関しては徹底的に信用し、逆に弱い分野は、やや懐疑的に見る。もしくは「ダメ。あんた約束守らないから」と一蹴する。

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各家庭ごとの教育方針の話だから、絶対的な正解も不正解もないだろうが、この方法には関心した。

ビジネスにも通じる部分がある。

確かに社員を見ていても

「彼は時間は絶対守る」

「でもこの分野はちょっと誤魔化すようなところがある」

このようなことは普段のコミュニケーションで分かっていて、ある部分は信用し、ある部分はフォローしている。時にちゃんとやっているか?というチェックも入る。

子供に対しても、嘘はダメ、というより「この分野は信頼してるけど、この分野はちょっと弱いからチェック&フォロー」というスタンスでいれば良い。そう思うとスッキリした。

と、ここで後日談。

こんな話をしていた数日後。家の掃除をしていたらラムネが出てきた。。。。

つまりは彼女の言っていることは本当で、当日ラムネは食べていなかったということ。

「父が間違っていた。申し訳ない。」

ムスメに詫びたが、当人はケロッとしていて、そんなこともあったかね?と涼しい顔をしていた。

当然、その日のラムネは倍付とした。

結局は人を信じない父の人間性のみが浮き彫りになる本日のエピソード。



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10月 1st, 2016 by