上手な保険の入り方 その2


みかづきナビです。

前回は保険に入るポイントは

自分で責任を取れるか、取れないか?

自分で責任を取れない場面(自分が亡くなり家族を困らせる、事故で他人を殺してしまう。)では保険は役に立つ

自分で責任を取れる場面(レンタカーの免責保険など)は、保険に頼る必要はない

ということだとお話ししました。

これを生命保険に置き換えるとどうなるでしょうか?

生命保険で出来ることは、

・亡くなった時 終身保険、定期保険など

・お金を貯める 年金保険、学資保険など

・入院した時 医療保険、ガン保険など

の3つです。



亡くなった時の保険は「自分で責任を取れない」に分類されます。

資産家で自分に万が一があっても困らない、妻の実家が裕福なのでいざとなったらどうにかなる、このようなケースであれば良いですが、一般論としてはご主人に万が一のことがあれば、残されたご家族は困窮します。

程度の差はあれ、しっかり対策するべきでしょう。

お金を貯める、ということに関しては「自分で責任を取れる」のではないでしょうか?

生命保険も有効な手段の一つではありますが、絶対に生命保険でなくてはいけない、というものでもありません。

ご自身でお金をしっかり貯めたり、運用したり、投資する。そのようなことが出来れば生命保険に頼る必要はないでしょう。

また、もししっかりと貯蓄をしていなかったとしても、責任を取るのは未来の自分です。この点からも「自分で責任を取れる(取らざるおえない)」分野だと思います。



一番難しいのは入院した時の保険。医療保険です。

かなり極端ですが、「医療保険には入っていけない」というような意見もよく耳にします。

例えば日額5000円の保険に入っていても、30日間入院して受け取れるのは15万円。しかも最近は入院日数が短くなっているので、より少ない金額しか受け取れない。だったら保険料を支払うより貯金しておいた方が良い。

というものです。

ただ、これは少々乱暴な気がします。

まず毎月15万円は小さくない金額です。また入院がもっと長引くこともあります。そして、ちゃんと「保険料分を貯蓄」出来る人がどれほどいるのか?という点も疑問です。

その点でも必要最低限の医療保険には加入しておいた方が良いと思いますが、その医療保険につける特約(オプション)では、? と思うものもあります。

例えば「入院後の通院もサポート」というような通院特約などは、通院1回ごとに5,000円を受け取れますが、保険料も意外と高いです。

また、ガン特約、三大疾病病特約や女性疾病特約なども保険料との兼ね合いで冷静に考えるべきです。

これらの特約は基本的には

・あるか、ないか、で言えばあった方が安心

・保険料(特約料)が、それほど高いわけではない

という特徴があります。

先日のブログで書いたレンタカーの免責保険と同じく「何となくこれくらい(少額)なら良いか」と思ってしまうくらいの金額です。

これは専門用語でLottey Effect(宝くじ効果)とも呼ばれています。

付けることが悪いことではありませんが、本当に必要な特約なのか?もしそれがなかったら自分で責任を取れないほど困るのか?を検討して、いらないものは契約しないというのも勇気です。

とかく保険の検討は「あれも不安、これも不安」となりがちですが、保険は長い商品です。

ご自身のリスクと責任、そして出費をバランスよく考えることが重要だと思います。



 

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7月 5th, 2014 by