個人型DCのススメ その5 配分変更とスイッチング


個人型DCのススメ 前回は投資方針について解説しました。(リンクはコチラ)

今回は、いざ運用が始まった後の超重要ポイント。配分変更とスイッチングについてです。

この2つを有効活用するかしないかで最終的な運用成績はかなり違ってきます。

特に株に投資することを考えていらっしゃる方は絶対理解しないといけない内容だと思います。

まずは言葉の意味を解説します。



バー1

配分変更とは、毎月の投資割合を変更することをさします。

例えば、毎月2万円を下記のように投資しているとします。

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しかし、海外市場の将来性に不安を感じ、

しばらくは手堅く国内投資に限定しよう

そう思い、このように割合を変更しました。

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これが配分変更です。

「これから新たに投資する分」を変更する際の手法です。



バー2

配分変更に対し、スイッチングは

「既に貯まっている資産の運用先を変更する」

ことを指します。

今まで海外株式に投資をしてきた場合を見てみましょう。

投資金額は100万円、運用成績は好調で+20万円の利益が出ています。合計の資産は120万円です。

しかし、今後の海外株式市場の先行きに自信が持てないため、一時的に安全な国内債券に変更したとします。この場合、

保有資産を国内債券にスイッチングした。

ということになります。

 

 

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これからの投資方針の変更が配分変更、今まで積み上げてきた資産の運用方針の変更がスイッチングです。



バー3

では、配分変更とスイッチングを上手に行うにはどのようにすれば良いのでしょうか?

理想論は以下の通りです。

・株が安い時に株式(国内、海外)に投資

・株が上がったら債権や定期預金に配分変更、今までの資産をスイッチング

 ・また株が下がったら、株式に配分変更、スイッチング

言うのは簡単ですが、行うのは至難の業ですね。

市場の動向を読み切るのプロでも難しく、これが正確に出来るのであれば投資家になった方が良いです。

ですから、世間一般が「景気が良い(株が好調)」と言われている時は債券や定期預金に、「景気が悪い(株が低調)」と言われている時は株に投資する。という原則だけを覚えておくと良いでしょう。

特に株に投資する方は、どこかで利益確定を行う必要があります。

老後まで解約できない個人型DCの場合、株から債権(定期預金でもOK)のスイッチングが利益確定とも言えます。

ずるずると株価が下がる前に、スイッチングを行うことをお勧めします。



バー4

個人型DCは「60歳まで解約できない投資信託」のようなものです。

運用期間が長いため、ほとんどの方が「入れたら入れっぱなし」になりがちです。

始める時には投資方針を一生懸命考えますが、一度始めてしまうとそのまま、という方も多いのです。

しかし、老後の大事な資金です。

1年に一度とは言いませんが、リーマンショックや、最近ではイギリスのEU離脱など、数年間隔で発生する大きなイベントの後には、やるやらないは別として「配分変更とスイッチング」を検討しましょう。

個人型DCでもっとも大事なこと。それは

ほっておかない

ということです。

 

とは言え、市場の細かい動向にあまり一喜一憂するのも考えものです。

中には頻繁に配分変更とスイッチングを行う方もいますが、投資対象によっては変更手数料や解約手数料がかかることもあるので、注意が必要です。

次回は最終回。個人型DCのススメ その6 超主観!!私の投資方針大公開!!です。

私の個人的な運用方針をお教えします。(参考になるかどうかは分かりませんが。。。。)



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7月 21st, 2016 by