外資系にいて感じた『目標設定』の無意味


「期末(3月末)まであと3ヵ月。あとどれだけやるんだ?」

年明け、外資系生保の新年一発目のミーティングはそんなビリビリと痺れる一言から始まります。

「明けましておめでとう」と言う代わりに、机の上には昨年の1月1日時点での実績と、同じく今年の1月1日時点での実績。

個人ごとの『昨年比』が全員に配られ、そしてその横には

「目標設定シート」

出た!!ワオ!!

okada

本当にね。好きなの外資系は。目標設定が。

4月の期初、四半期ごと、販促キャンペーン中など、油断するとすぐに出てくる目標設定シート。

しかし、誤解を恐れず言うなら、これ。。。

意味がない。

yama2





結局、目標をクリアするのは全体の20%程度で、ほぼいつも同じメンツ。

残り80%は自発的な目標ではなく「言わされている目標」なので、当然達成出来ないのです。

そしてしっかりと目標を達成する20%は、そもそも何も言われなくてもやる。

やる奴は勝手にやるし、やらない奴は何言ってもやらない。

結局、書かせるだけムダ。

「意味ねーじゃん。目標設定」

それが外資系に11年間いた私の率直な感想なのです。

yama4




正直、独立して良かったことの一つに、これらの

「目標の呪縛」

から解放されたことが挙げられます。

そもそも毎年売上増っておかしくないですか?

人口が減り、日本経済も縮小していく中で、全員が全員、増収増益なんて出来るわけがない。足し算引き算が出来れば子供だって分かります。

だったら、

現状維持でええ

上を目指しましょう!!みたいな?

停滞は負けだ!!みたいな?

そういうのは、もうお腹一杯。yama

私は胸を張って

「目標なんてない」

と言いたい。社員と家族が食えればそれで良いよ。と。




しかし、同世代で会社に勤務している友人の話を聞くと、この『目標』という名のノルマに苦しめられていて、本当に大変そうです。

しかも『目標』と言ったところで、結局は上から落ちてくる数字。

無論「それをやるのが仕事だろう」と言われればそれまでですが、皆疲れ切ってますよね。

しかも、冒頭の私がいた外資系と同じくフタを開ければ8割は達成出来ない。

そりゃ自分の中から出てきた『目標』じゃないですからね。出来るわけないですよ。

傍目に見ていると、

どうせ出来ないなら、目標設定なんて止めれば良いのに

と思ってしまいます。

日本経済と同じで大手企業はどこの会社もパンパンに成長し切っているので、更なる成長を現場に押し付けても無理がありますよね。

yama5
どうせ我々の世代なんて沈みゆく日本で70歳くらいまで働かないといけないのだから、今からのんびりやろうぜ!!と言いたいのです。

とは言え、一般企業でこんなこと言ったら「はあ?何言ってんだお前。じゃあ地方でのんびりしてろ!!」と言われて左遷されて終わりでしょうが。。。。

中小企業のおっさんの戯言に過ぎない、本日のコラムでした。




 

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1月 9th, 2018 by