外資系生保。。。それは現代の男塾 懐かしき地獄の日々


外資系生保。それは現代の男塾

腕に覚えのある「漢」達がしのぎを削り自らを磨く

そして、そのための様々な修行が用意されているのである。

分かる人にしか分からないだろうが、

「男塾名物!!〇〇」

というヤツだ。

一例を挙げると。。。。

男塾名物!!直進行軍

棒が倒れた方向にひたすら行軍する。途中に家があったら破壊。電信柱があったらそれを登っても進む。

男塾名物!!撲針愚(ボクシング)

針がついたグローブで殴りあう。単純な修行。

男塾名物!!油風呂

油を満たしたタライを火にかけ、その中でひたすらガマン。油の上には笹船が浮かび、そこには火をともしたロウソクが。下手に動けば油に火がつき大やけどを負う。(下記、参照)

togashi

などなど、凄まじいカリキュラムである。



外資系生保も負けていない。

私が入校した「男塾P生命校」にも、他校に鳴り響く苦行があった。

同じ業界の方にお会いして、

「P生命出身です。」

と告げると、

「Pさんの〇〇は過酷だそうですね。。。」

と急にヒソヒソ話になるような代物。

それが。。。。

edajima

おっと、塾長が社名を叫んでしまった。。。。

何卒、聞かなかったことにして頂きたい。



では説明しよう、3Wとは?

【3W(スリーダブリュー)】

3Wは3件/weekの略。

P生命に100年伝わる伝統。
一週間に『新規契約3件』を『毎週』、かつ『連続して』達成する行為。

それを50週続ける。

業界でも「最難関の苦行」として有名で、修行中に命を落とす者も少なくない。

民明書房刊「世界の男修行 100選!!」より

お分かり頂けたか?

1件でも販売するのが大変な「生命保険」

それを毎週3件。50週、約1年間。連続して行う。

1週でも3件に満たなければそこで終わり。

病気になろうが、親が死のうが関係ない。

3件出来なければゼロにリセットされ、また翌週から積み上げる。

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まさに

苦行

としか言いようがない修行である。

生保業界の方にこのことを言うと、

「し、新規を週に3件ですか。。。。しかも連続で一年?。。。」

と絶句する。

業界の方でないとこの辛さは分からないと思うが、3Wは男塾名物にも匹敵するくらいの凄まじい訓練なのである。

そして、入ってきた新人は例外なくこの3Wに挑戦することになる。

もちろん全員が続けられるわけもなく、だいたいスタートして1ヶ月後の4週、5週あたりで脱落するケースが多い。早い奴は2週目で脱落する。

ちなみに誤解している人が多いが3Wは「挑戦」であって「ノルマ」ではない。だから、出来なかったからと言ってマネージャーから厳しく叱責されるようなことはない。

むしろ「そのキツさ」を全員が経験しているので、「今まで良く頑張った」と慰めてくれる。



だからこそ50週やりきれば

「お前は男だ!!」

と、仲間から認められるのである。そして、

「よし、次は100週だ!!」

と更にチャレンジは続く。

男塾で例えるなら、

50週達成(1年間)で一号生筆頭 剣桃太郎

momo

 

 

100週達成(2年間)で二号生筆頭 赤石剛次

akaishi

 

 

150週達成(3年間)で三号生筆頭 大豪院邪鬼

daigouin2

という感じで、150週が最終ゴールだ。

150週に到達すると、

3Wクラブ

という歴代の大豪院たちが集まる社内の秘密結社に入会出来る。

なお、その成功率は新人が100人入ってきて、50週が10人程度、100週が4,5人、150週で「クラブ」に入会できるのは1,2人程度だ。(14年前の話)

そして、そろそろ皆さん気になる頃だろう。

3Wが大変なことは分かった。

で、偉そうに話してるお前は何週やったのか?

フッ、何を隠そう私は100週達成者だ!!

昔の自慢話を自分から堂々とできる。私はそういうタイプだ。



次は150週。

自分達の仲間から3Wクラブのメンバーを輩出することは極めて名誉なことであり、当然周囲の期待を感じていたが、しかし私は150週を目指さなかった。

何故ならば、

3Wクラブに入りたくなかったからだ。。。

150週を達成すると秘密結社の表彰式に呼ばれ、「メンバーの証」となるジャケットが贈られる。

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先輩メンバーからそのジャケットを着せてもらう様子はさながらゴルフのマスターズのようだが、肝心のそのジャケットが。。。

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なのだ。。。。

誰が選んだのかは知らないが、これも100年の伝統。

そのため口の悪い先輩たちは、3Wクラブのことを

「P生命 センチュリー21支社」

kosugi

 

と言っていた。(実際には上のケイン・コスギ着用のものより、もっと黄色い)



想像してみて欲しい。

センチュリー21のイエロージャケットを身にまとった大豪院たちの集団を。

あの奇抜すぎるジャケットのためにあと50週は頑張れない。。。。

そうして私の挑戦は103週で終った。

 

しかし、今でこそ笑いながら話せるが、当時は本当にキツかった。

生まれ変わっても二度とやりたくない。

強迫観念にかられ、夢の中ですら商談をする2年間。

「3件。。。3件。。。」

と念仏のように唱え、日曜日の夕方になっても「あと1件」が入らなければ精神は極限まで追い込まれる。

そのへんを歩いている野良猫ですらお客さんに見えた。

しかし、そもそもが自分の成長のために「やる」と決めたのであって、誰かに「やらされて」いるわけではない。

1年や2年必死に頑張れないヤツに何か出来る?

それが。。。

edajima

その毎週の修行の積み重ねがあったからこその今がある。

多くのお客様と出会えたのも3Wのお陰であり、懐かしくも誇るべき

地獄の日々

なのだ。

有給?働き方改革?プライベートの充実?

そういうことが大事な奴はここには近づいてはいけない。

外資系生保、それは現代の男塾。

「男」を磨きたいなら、その門をくぐるがよい!!

男塾卒業生 拝

jyukuka

 

絵画協力:アンディー大倉 氏


 

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9月 23rd, 2017 by