手術給付金の良し悪し


みかづきナビです。

0b7ceb1276ce307f9044b15e227ed397_m

本日は医療保険の手術給付金についてお話し致します。

よく商談やチャットで

「今の病院は入院期間が短いので、手術の保障が手厚い方が良い」

とおっしゃる方がいます。

現在の医療制度を理解された鋭い視点だと思います。



では、手術した時に受け取れるお金=手術給付金について、各社の違いはどのようなものでしょうか?

図31

大枠で、下記の3つにわかれます。

1 手術種類タイプ

手術のレベルに応じて、入院日額(入院した時に1日5000円、10000円など、あらかじめ決まっています。)に10倍、20倍、40倍などを掛け算します。

わりと簡単な手術であれば、5000円かける10倍で5万円、難しい手術であれば40倍で20万になります。昔からあるタイプです。

2 一律タイプ

どんな手術でも、「一律10万円」「一律20万円」など金額が決まっています。

保険金未払いが社会問題してから、「よりシンプルに分かりやすく」というコンセプトで新興保険会社を中心に販売されるようになってきました。

3 保険点数連動タイプ

実際に手術にかかったお金に対し、給付金が受け取れます。例えば手術で20万円支払えば、その支払った分と同額が保険会社から受取れます。

こちらもわりと最近出てきたものです。細かいルールを省き「お客様が実際に支払った分を、保険会社が払います。」という分かりやすいタイプです。



どのタイプが良いか?

これは相当な難問です。

比較的軽度の手術であれば1の手術種類別や3の保険点数連動タイプは5万円程度の給付金でしょう。(入院日額5000円の場合)

それに対し2の一律タイプは「どんな手術でも10万円」ですから、比較すればちょっとだけ多く給付金を受け取れることになります。

これが重度の手術、例えばガンの手術などの場合には3の保険点数連動タイプの方が「実費分をまかなえる」ので安心です。

場面場面によってそれぞれのメリット・デメリットがあるので一概には言えません。

ここで、このブログでも何度もお話ししております保険選びの鉄則が重要です。

それは

「迷った時はより深刻な場面を想定して、選択する」

ということです。

軽度の手術の場合には、そもそもそれほどお金もかからないわけですから「少々自腹で持ち出しがあっても良い」と割り切れます。自分の力で解決できるレベルです。

それよりも「高額な手術費が負担になる」。このような場面では自分の力だけでは解決できません。「そういう時のための保険」と考えれば、どんな手術でも実費が支払われる3の保険点数連動タイプが良い、という結論になります。

とは言え、まだ保険点数連動タイプは一部の保険会社からしか販売されていないのと、保険料が少々割高な気がします。

このへんは負担出来る保険料とのバランスも大事です。

また、一定以上の医療費がかかった場合に、オーバーした分を国が負担してくれる「高額療養費制度」などもありますから、「そもそも入院、手術に対してどの程度の備えが必要なのか?」という点をふまえて検討されてはいかがでしょうか?

高額療養費制度の詳細についてはこちら(ページ中段あたり)

みかづきナビでは、各社の医療保険について相当細かく研究しています。

なにかございましたら、チャットやお電話でお問い合わせ下さい。



 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします


4月 29th, 2014 by