新人を鍛える!!中小企業のピリ辛教育法


 

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皆さんのところにはそろそろ新人さんが配属されてきましたか?

4月下旬。全体研修も終わり、現場にニューフェースが来る頃かと思います。

そして、この時期はこんなお話も良くお聞きします。

新人が打たれ弱い、メンタルが弱過ぎる

いつの頃も若者は「今時の奴は」と言われがちですが、特にこの3,4年はゆとり世代が社会人になり、その草食系の思考法とメンタルの弱さに手を焼いている方が多いようです。

とは言え、一昔前のようにビシバシ厳しいことを言えば社内の「パワハラ・セクハラホットライン」に電話されて、良かれと思って言った先輩、上司が人事部から大目玉。

なかなか難しい時代です。

とは言え、これは大企業の場合。

日本を支える中小企業では昔ながらの体育会的な教育が脈々と受け継がれているわけです。

本日はそんなピリ辛な教育現場を覗いてみたいと思います!!



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「メンタルを鍛えるにはさ、ナンパが一番よ」

矢沢栄吉さんを心から尊敬する運送業のA社長はこう言います。

「夜の街で、よし次はあの子に声かけてこい!!って指示出すわけ。

ナンパはプライドを無くし、相手からNOを食らっても怯まないメンタルを養うそうです。

「初めは先輩とセットで行かせて、徐々に1人でやれるようにするのよ」

昔の新人は「行って来い!!」と言えば「ハイ!!」と勢いよく走っていって見事撃沈していたらしいですが、最近は「いやー、無理です。。。」と縮こまってしまうとのこと。

なので近年はメンター制度を取り入れたそうです。

ナンパと言えども指導教官が必要な時代なのです。

そのメンターの社員が30歳中盤。20代前半との年の差コンビがナンパをする異様な光景がこの会社の4月の風物詩だそうです。




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「何事も守、破、離。」

イベント業のB社長の持論です。

「まずは徹底的に言う事を守り、型を身に着ける。そして自分のやり方、自分の色が出てきて型を破る。最後は完全にオリジナルになり型から離れる。」

元々は茶道の考え方。

何も分からない新人に自分らしさとかオリジナリティーは必要ない。まずは仕事の基本を固めるために、上司、先輩の言うことを10000%聞かせる。

そのためには「0.1秒で返事」が絶対条件だそうです。

「返事に1秒かかるってことはその瞬間考えてるんだよ。自分にとって得か?損か?って」

だから返事は0.1秒。ちまちま考える前に返事をさせてコミットさせる。

少しでも返事が遅いと「今考えただろ?」とお叱りを受けます。

半年間は0.1秒ルールが続き、本人の成長を見て解除されるようです。



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新人は朝早く出社し、幹部社員や社長と一緒に掃除。

「掃除の仕方を見れば、仕事が出来るかどうか分かる。」

「当たり前のことを当たり前にやることがどれほど難しいか?」

「掃除すら満足に出来ないのに大きな仕事は出来ない。」

このご時勢でも掃除を新人教育の柱にしている会社は驚くほど沢山あります。

 

ちなみに大企業でも日本電産の「新人は1年間素手でトイレ掃除」などがよく知られています。

小さな仕事の重要性を学ぶ、自分を支えてくれるものに感謝など、会社ごとに色々な理由があるようですが、掃除の大切さを挙げる経営者は本当に多いです。

掃除は全てのビジネスの基本につながるのかもしれません。



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ナンパとか0.1秒返事とかあり得ない。。。

それに朝から掃除とか絶対イヤ。

ブラック企業じゃん。。。。

そんな若い方の声が聞こえてきそうです。

しかし、今まで紹介した会社で新人社員と会社がトラブルになったケースはありません。

その理由は私の分析では以下の3つです。

3つの条件

一番重要なのは①です。

社員個人を鍛えるために礼儀を教え、メンタルを強化するために一見無理難題と思えるようなことをやらせますが、仕事では「社員のメンタルの強さ」をあてにしたビジネスはしません。

社長自身が「努力と根性だけではどうにもならない」ということを一番知っているのです。

そのため社員のメンタルが弱くても仕事が回り、利益が出るように仕組み化をしています。

結果、安定して利益が確保できるので同業他社より給与水準が高くなります。②

そして「うちの社長、厄介だなぁ。。。」と思われていても、良い環境を与えてくれているので、心の底では社員が社長を尊敬しています。③だから「恨み」にはならないのです。

逆に仕事でメンタルの強さを求め、社員の神経をすり減らすことでしか利益が出ない。そして給与が安い。社長との関係も希薄。

それが本当のブラック企業ということだと思います。

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ちょっと厳しいことを言うと過剰に落ち込む。言い過ぎればパワハラ。

新人教育も気を使う時代です。

やりにくいことは確かですが、とは言え、野放しにしておいては社員は成長しません。

少々手荒い中小企業のやり方を参考にしてみるのも良いかもしれませんね。



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4月 28th, 2016 by