株式大暴落。来年はどうなる?中小企業経営者の感覚


昨日、12月25日。

年末のご挨拶で埼玉方面のお客様をまわらせて頂きましたが、どの社長様も一様に冴えないお顔でした。

朝から続く株式市場の暴落

それが理由です。

個人、法人で株を所有している方が多いですからね。

ある方は、

「とんだサンタだわ」

とため息をついておられました。

日経平均が1,000円超も下がり、エコノミストの中には「リーマンの再来」と騒いでいる方もいます。

流石にそれは大げさな気もしますが、結論としては

「金融緩和の終焉」

が顕在化したということでしょう。

各国の金融緩和政策自体はとっくに終わっていて、未だに続けているのは日本くらいですが、それが株に影響するのが、

「いつか?いつか?」

と言われていました。

しかし、ここに来て、米中貿易戦争、米政府機関の停止、マティス国防長官の事実上の更迭などで、「アメリカのゴチャゴチャ」が表面化したことで、NYダウが暴落。

それにつられて日本市場も、ということでしょう。


来年はどうなるかね?

お会いする社長さん全員に聞かれましたが、保険屋の私には分かりません。

但し、

・2008年のリーマン後の金融緩和政策は欧米では既に終わっている

・日本だけが5年遅れで欧米と同じことを始め、未だに続けている

・各国の中央銀行の「武器」は、原則、金利の上げ下げしかない

・欧米は金利を徐々に上げて「金利を稼いでいる」が、日本はマイナスのまま

・危機が来たら「日本だけが」何の対応策も打てない

という教科書通りのお話をすると、

「そうだよね・・・来年ヤバそうだな」

という感じでした。

これはあくまで私の主観ですが、正直なところ今年に入ってから、景気は「確実に落ちてきている」と実感しています。

多くの中小企業をまわっていても、売上は上がっていますが「儲からなくなってきた」という声が多く、つまり利益率が落ちているのです。

そのため「(たとえ売上が上がっても)儲からない事業は整理している」ということをおっしゃる経営者も多く「なんかそろそろ来そうだな」というのは、皆さん何となく感じていたのかもしれません。

風邪を引く前の悪寒という感じでしょうか。

また「東京オリンピックまでは大丈夫」という主張も耳にしますが、既に関連投資は終わっています。

少々小難しい話ですが、建設関係の投資は「景気に先行する」先行指数とされていて、東京オリンピック絡みの投資は既に、去年、一昨年の「指数」に反映されています。

つまり東京オリンピックの投資効果の大半は、既にデータ上「使用済み」で、今後景気を上げる材料にはなりません。

そもそも世界経済に「極東で開催されるスポーツ大会」の都合なんて関係ないですからね。

不謹慎な表現ですが、

「風船がパンパンになっている」

という印象です。

2019年は相当厳しくなるのではないか?

嫌な話ですが、そう推測せざるおえません。

昨日お会いしたお客様たちは「2020年後の不景気」を見越して、2019年ごろから解約してもメリットのある法人保険に加入して頂いている方が多く、いざとなればまとまった資金をお返しすることが出来ます。

そのことをお伝えすると、

「出来れば手をつけたくないけど、何かあったら宜しく」

と、少しは安心して頂けたようですが、何となく喉に骨が刺さったような、もやもやとした年越しになりそうです。

本日のコラムでした。


 

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12月 26th, 2018 by