特定疾病終身って?メリットとデメリット


みかづきナビです。

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最近、生保業界でよく聞くキーワードがあります。

「特定疾病終身」とか「特定疾病定期」という商品ですが、これ結構売れてます。

特定疾病というのは「ガン、心疾患(心筋梗塞など)、脳疾患(脳梗塞、脳出血など)」のことを指し、いわゆる三大疾病というものです。

通常、保険は

・亡くなった時:死亡保障 終身保険や定期保険

・病気の時:医療保険 入院/手術、ガンなど

に別れています。



図1

特定疾病終身とか定期と名がつく保険は簡単に言うとこれらがセットになっている商品です。

つまり亡くなった時だけでなく、ガンや心疾患、脳疾患になった時にも受け取れる保険です。しかも病気の時も亡くなった時と同額のお金が受け取れますから、これは安心です。

例えば

特定疾病終身保険 1,000万円

という商品に入っておくと、

 ・亡くなった時

 ・ガンと診断された時

 ・心疾患、脳疾患が原因で半年間以上働けなくなった時

このような場合に1,000万円をお受け取り頂けます。

注:会社によっては「何割まで」というルールがある場合もございます。

従来の保険は

「亡くなった時:亡くなったらいくら」

「入院/手術した時:入院1日につきいくら」

というのが明確に分かれていました。

しかし昨今の医療事情の変化により「入院の短期化」「日帰り手術の増加」「在宅医療」などが増え「あまり長い間入院しなく」なりました。

そうなると昔からの医療保険は「1日あたりいくら」というルールですから、それほどお金を受け取れないということになります。

入院はしていませんが、それでもお金はかかります。在宅で治療するなら定期的な通院が必要ですし、保険が適用されない治療(自然治療、漢方など)を選択する方もいます。

それが顕著に表れるのが「ガン」です。

保険適用外の治療も多いですし、妖しい民間療法的なものも含め様々な治療が存在します。

こういったニーズに応えて登場したのが、「ガン診断一時金」という考え方です。

入院や手術に関係なく「ガンと診断」されればボンとあらかじめ決めた金額の一時金が支払われます。

いまから、5、6年前くらいから増えて、今ではどこの保険会社でも販売しています。

この「病気になったら一時金をお支払いする」という考え方は当時は斬新でした。

しかし、よくよく考えるとガンだけでなく、他の病気でもお金がかかるものは多いです。特に脳疾患などは後遺症が残るケースも多々ありますので、一時金があると非常に安心です。

そこで更に範囲を拡張して、亡くなった時とセットにしたのが特定疾病終身や特定疾病定期というわけです。

亡くなった + ガン、心疾患、脳疾患 どのケースに当てはまっても一括でお金を支払う。

というものです。

個人的に、この保険は大変理にかなっていると思います。

極論ですが、この商品だけに入っておけば医療保険に入る必要はない、と判断される方も増えるのではないでしょうか?

ただデメリットがないわけではありません。



図2

まず、

 ・保険料が高い

ということがあります。亡くなった時だけが支払対象の終身保険や定期保険に比べ「支払い範囲が広い」わけです。

内容が良くなれば当然保険料も高くなります。年齢にもよりますが、通常の終身保険などと比べ20%程度は高い印象があります。

次に

 ・亡くなったわけではないのにお金が支払われる。

これはメリットでもありデメリットにもなりえます。

例えば、初期のガンで治療をした時にも、この場合お金が受け取れます。

それはそれで良いことなのですが、

お金を受け取ってしまう=保険はなくなる

ということを指します。

受け取ったお金は貯めておかないといけません。

人間はなかなか弱いものです。ガンの治療をした直後は「ガンが再発したり、亡くなった時のために貯めておこう」と思っていても、完治してから何年も経てばその気持ちも薄れるかもしれません。

そうなると、本当に「再発」や「亡くなった」時にお金がない。という状況も考えられます。無論「自己責任」と言えばそれまでなのですが、大きなお金の管理にはそれなりの意思の強さとテクニックが必要です。

このあたりもこの商品の今後の課題になるかもしれません。

とは言え、この特定疾病終身(もしくは定期)はとても良い商品だと思います。

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3月 29th, 2014 by