覚醒剤と人生のピークと生命保険 


「人間として最高、最大の快感だよね。あれは」

覚醒剤の話じゃありません。

清原さんが捕まってから、どこへ行ってもこの話題で持ちきりですが、有名人の覚醒剤逮捕の報道を見るといつもこのセリフを思い出します。

数年前に知り合ったある劇団のトップスターだった女優さんが言った言葉です。

その頃には劇団はお辞めになって、フリーとして活動されていました。

お食事をご一緒した際、その前日にある芸能人が覚醒剤で捕まって(確かJ-WALKのボーカル)、その時にこうおっしゃってました。

「覚醒剤なんて私は絶対やらないけど、気持ちが分からなくもない」

驚いて「どうしてですか?」と聞いたところ

「何千人が自分を見てる。自分の一挙手一投足に共感し、感動する。それがね。伝わってくるのよ。こちらに。人間として最高、最大の快感だよね。あれは」

「でもどんな人でもいつかは消えるでしょ?あの快感を知っている人にとってはその後の人生なんてつまらないのよね。だからあの快感をもう一度!!って変なクスリに手を出しちゃうのかも。。。。」



この方も大劇場でファンの大喝采を一身に浴びたことは一生忘れられないだろう。と言っていました。

前職の外資系生保も何故かスポーツの分野で若くして注目された運動エリートが多くて、同期にはバタフライのオリンピック強化選手、座っていた机の近くには甲子園に出場した後輩が2人もいました。

「怪我が原因でプロを諦めた」と言っていたので相当な選手だったようです。

気合と根性のスポーツの世界で結果を残した人はやはり体力とメンタルが違います。

厳しい保険業界でも高い業績を出して頑張っていますが、そんな彼らでも選手時代を思い出し

「あれほど熱くなれることはない」

と言います。



甲子園という特別な舞台でヒーローになった経験、その興奮はビジネスでは味わえないということなのでしょう。

ましてや清原さんのようなスーパースター、数万人を熱狂させるロックスター、誰もが憧れる俳優。

彼らが世の中から必要とされなくなった後の心の荒涼は、我々凡人には分かりません。

とは言え、皆、過去と折り合いをつけて新しい人生を生きるわけです。

ましてや覚醒剤なんて同情の余地はありません。何より父親としてダメです。

ちなみに保険の話に触れておくと、クスリのやり過ぎ(オーバードーズ)で死亡した場合、ほとんどの場合で保険金は支払われると思います。

生命保険は亡くなれば基本的に払います。

唯一、自殺免責(加入後、3年は自殺では保険金は出ない)に引っかかることが想定されますが、これも明確な遺書などがない場合には原因不明ですから、支払うと思います。

しかし「更正のための入院」は対象外です。

以前、ヒッピー風のご主人から「薬物中毒で入院しても出るんですか?」と聞かれ、「まさか。。。。この人。。。。」と嫌な汗をかきましたが、その時に調べたので確かです。

約款に「薬物中毒(モルヒネ、コカイン、幻覚剤など)は支払対象外」としっかり明記されています。

ちなみにこのヒッピーさんは「俺の人生に保険は似合わない」と言って結局入りませんでした。

断られて安心したのは後にも先にもこの時だけです。。。。

「私たちは人生のピークが早いから余生が長いのよ。」

冒頭の女優さんがおっしゃったこのセリフには若くしてスポットライトを浴びた人間の悲哀が込められています。

「有名人の転落」

このようなニュースを目にする度に、誰からも注目されず平々凡々と生きて行く。それもまた幸せなのだと感じるのです。



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2月 6th, 2016 by