謝辞 2018 年の瀬、荒浜地区で思うこと


今年も早いもので12月31日。

お陰様で、みかづきナビは4年目を迎えました。

なによりお客様に、そしてパートナー、関係各社の皆様に心より感謝申し上げます。

年末、一足早い休暇を取り、家族と岩手と宮城を旅行して参りました。

粉雪が舞う平泉の中尊寺を詣で、2日目は娘がスキーを初体験、3日目は仙台市内で牛タンを堪能。冬の東北を満喫してきたのですが、夕方には新幹線に乗って東京に戻る最終日。

子供達が

「水族館に行きたい!!」

というので、午前中に仙台うみの杜水族館へ行ったのですが、その際、以前から見たかった荒浜小学校を訪問してきました。

この写真をご覧になった方も多いのではないでしょうか?

東日本大震災の津波で地域の住民の皆さん320人が避難し、2階まで津波が押し寄せた小学校で、今は学校としては閉校し、「震災遺構」として展示室などが備えられています。

しかし、誠に不謹慎ながら少々「観光気分」で行った私には壮絶な風景が広がってました。

ちょうど子供達2人が寝てしまったので、その近隣をまわってみたのですが、いまだに海岸線から内陸部2キロにかけては何もなく「一面の草原」です。

堤防などの工事が続いているものの、民家らしきものはほんとどなく、そして、良く見るれば随所に家の基礎部分が残っています。

しばらく行けば、民家が立ち並ぶ住宅地になるのですが、不自然なほどに新築ばかりで、まるで新たに開発された分譲住宅のよう。

つまりは、そのあたりも津波に流されたのでしょう。

また、街を走っていると数キロごとに、避難用の避難タワーが設置されていて、街の皆様の防災意識の高さが分かります。

海岸沿いに立つ、慰霊と鎮魂のための観音像の横の碑には、犠牲になった荒浜地区の192名のお名前が刻まれていました。

2011年3月11日の震災から7年9ヶ月が経過した今でもその爪あとは大きく、夫婦で絶句してしまいました。

年の瀬になり思い返せば、今年は台風を初めとした自然災害が多く、弊社でも随分と多くのご請求を頂きました。

「1円でも多く」

保険の担当としてはそういう気持ちで一件づつ支払い請求をお受けし、請求書の書き方などを工夫します。

そんな保険屋の視点からすると「新築せざるを得ない住宅」を見るに、

「このうちどれくらいご家族に保険が役に立ったのだろう」

そう考えてしまいます。

実際のところ、東日本大震災では住宅の火災保険の加入率が低く、新たに借金をして家を新築されたご家庭が少なくありません。

今更、私に何か出来るわけでもありませんが、

保険、補償の重要性

を伝えていくこと。そして、何かトラブルが発生したら全力でお客様のために動くこと。

何もない広大な野原を見て、改めてそう痛感しました。

さて、来年はどんな年になるのか?

異常気象により引き続き自然災害も増えそうです。また、首都圏直下型地震も怖い。

更には世界経済も何やら暗雲が立ち込めている様子。

何が起こってもお客様に頼りにして頂けるよう、どっしり腰を据えて自分の仕事をしていきたいと思います。

本年も本当にお世話になりました。
来年も何卒宜しくお願い申し上げます。

新年は1月4日より営業開始しております。



 

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12月 31st, 2018 by