佐藤浩一さんの発言で大炎上の潰瘍性大腸炎について


沈黙の艦隊などで知られる、かわぐちかいじ先生の原作「空母いぶき」が映画化されるが、その中で首相を演じる佐藤浩一さんの発言が炎上している。

インタビューで、

「下痢をする首相にしてもらった」

と述べたのだが、名指しこそしていないものの、潰瘍性大腸炎に罹患している安倍首相のことを揶揄していると思われる。

潰瘍性大腸炎

原因不明の病気で、大腸に潰瘍が出来ることにより、下痢、血便、腹痛などが起こる。

難病指定されており、患者数は約18万人。

おおよそ700人に1人という珍しい病気である。

実は弊社は潰瘍性大腸炎のお客様が多い。

難病指定されている疾患に罹患している方は生命保険に加入することが難しく、潰瘍性大腸炎も例外ではないのだが、たまたま弊社経由で申し込んだ方々が非常に好条件で加入できたため、口コミで契約者が増えた。



その方々から、この病気の「苦労」をお聞きしたが、何と言ってもつらいのが、

トイレの回数の多さ

症状がひどい時などは、一日に10回、20回とトイレに駆け込まねばならず、しかもその予兆が突然やってくる。

会議や商談など、中座できない1時間、2時間が不安で仕方ない

そんなこともお聞きした。

反面、平たく言えば誰もが経験したことのある「下痢、腹痛」なので、いまいちその苦労を分かってもらえず、また便に関することなので、やはり恥ずかしい部分もあるのだろう。

そのため周囲には秘密にしている場合が多い。

この病気について、数年前だが、女優の高橋メアリージュンさんのカミングアウトが話題になった。

彼女も潰瘍性大腸炎を患っており、頻繁にトレイに行くので、周りに心配されるし、ドラマの現場などでは、その休憩によってスタッフに迷惑をかけてしまう。

そのため、本当に症状がひどい時には、

オムツを穿いてラマの撮影に臨んだ

とおっしゃっていた。

若い女性にとっては絶対に言いたくないことだが、潰瘍性大腸炎という病気の大変さが分かる体験談で、その発言の勇気に感銘を受けた。



最近は効果が高い新薬が開発されたことで、体質が薬に合えば症状が相当緩和される。

お客様でも「とても良くなった」と言う方が多いが、それでも簡単な病気ではない。

恐らく、佐藤浩一さんはこのような背景を知らず、軽い気持ちで発言したのだろうが、安倍首相が潰瘍性大腸炎を罹患していることは広く知られており、同じ病気で悩んでいる人からすれば良い気はしないだろう。

その点では軽率と批判されても仕方ないのだが、

「偉そうだが、実は気が小さく、すぐにお腹をくだしてしまう権力者」

という描写は、古来から何度も繰り返されている。

今現在の首相は確かに安倍さんだが、そこに気を使ってその表現をやめるのも権力に媚びすぎている気もするし、何とも難しい話だ・・・・

いずれにせよ、今回の件で潰瘍性大腸炎という病気についての理解が進んだのであれば、それはそれで良いのではとも思う。

本日のコラムでした。



 

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5月 13th, 2019 by