まわりの人がドンドン偉くなる リトマスの役目




私が新卒で入ったIT企業 A社。

そこでお世話になっていた先輩お二人が「事業部長」になると言う。

そこで、先日「せめてもの恩返し」と、ささやかながらお祝いの会を開催した。

お互い20代の頃は酒を飲んで大騒ぎしバカばかりしていたが、そんな昔話にも華が咲き、とても楽しい一時であった。

しかし、なんだろうか。

最近「昔から知っている先輩、同僚、後輩」の出世の勢いが凄い。

そのIT企業でも、元上司や先輩が既に3人ほど執行役員になっているし、今回の事業部長2人、その他にも部長、課長と数え上げればキリがない。

また前職の外資系生保でも、私を採用してくれた方は今や同グループの他の生命保険会社B社の社長にまで上り詰めているし、一番関係が近かった先輩も、最近、社内の高い地位に就いた。

身近な人たちが立身出世をする。

単純に嬉しいことである。

そんな嬉しいニュースを家で妻に告げる。

「〇〇さんが〇〇(役員とか部長とか)になったみたいよ。」

中には妻も昔から良く知っている方もいるので、

「へー、凄いねー、〇〇さん、昔から優秀だもんね。」

と返してくる。

ここで、よせば良いのに「すぐに調子に乗る」悪い癖が出る。



まあ、あの人たちも俺が随分鍛えたからなぁ~

もちろん俺の方が年下ではあったけど、このバイタリティ?行動力?実行力?アイディア?

そういうのに触れて、刺激し合った経験。それが出世に繋がったんじゃないかなー

一流は一流を知る。そんな感じか・・・

私の長演説を聞く妻、その顔はとっくに白々しくなっている。

しかし、名調子は止まらない。

しかしさ、A社(IT会社)も幹部の過半数は俺の先輩だし、B社(保険会社)も社長が元上司だし、もうA社もB社も・・・

うち(みかづきナビ)の系列と言っても過言ではないな

その瞬間。

過言だよ!!

やや食い気味にそう突っ込まれる。

以下、妻の弁。

あのさー、気持ちよく演説ぶっこいてる最中申し訳ないんだけど、皆さんが偉くなったことにあなたの存在1ミリも関係ない。マジで。

だいたいアンタみたいな生意気で、人の神経を逆なでするよなことしか言わない人間に対しても、皆さん寛容でしょ?

つまりさ、どんなことでも笑って許してくれる

懐の大きさ

それが偉くなる秘訣。

そういう度量があるから、どんな人間でも上手く使えて、結果的に偉くなるわけ。

つまり、アンタは・・・

リトマス試験紙みたいなもんね

自分の旦那をつかまえて「リトマス試験紙」・・・

だが、これ、妙に説得力があり、自分でも納得してしまった。

まあ、そうだよね、と。

俺なんかの言うことにイチイチ過剰に反応しない「器」があるから、周りからも慕われて、偉くなるんだよね・・・

いや、分かってるよ。

分かってるけどさ、周りが偉くなったことに自分も貢献した風に言いたいじゃん?

売れてる芸能人のことを「俺が育てた」的に・・・



妻からの反撃に落ち込んでいたが、ここであることに気づく。

そう言えば「逆に」私と折り合いの悪かった人で、出世した人ってほとんどいないわ・・・・

「あいつは生意気だ!!」

若い頃からそう言われて毛嫌いされることも多く、そういう相手には当時から「ケツの穴の小さなヤツだな」くらいに思っていたが、やっぱりその通りなのか、組織ではあまり認められていないような気がする(誰とは言わないけど)

リトマス試験紙

まさにその通り。

思えば、うちのお客様も皆、寛大で心の広い人が多い。

だからこそ皆さん社会で活躍しているのだろう。

改めて妻に問う。

つまり、

俺の保険に入る=俺のことが大丈夫=そういう人は出世する(度量がデカいから)

ってことになりませんかね?

何故か敬語だが、そこには多少の媚びがある。

そんな空気を読んでくれたのか、妻は

「そういう面もあるかもね」

やや呆れた顔でそう答えた。

そのため、最近の商談では、

「私の保険に入ると出世しますよ、なんせ実績が半端じゃないですから、ハッハッハッハ」

と言うようにしている。

だいたいが「何言ってるんだ?コイツ」という顔をされ、まるで怪しい新興宗教のようでもあるが仕方ない。

これもリトマスのお役目である。

是非飛び越えて欲しい。

本日のコラムでした。



 

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6月 29th, 2020 by