仕事始め「憂鬱」は心の筋肉痛


年明けはいつも憂鬱な気分になる。

仕事始め、よしやるぞ!!という思いもあるのだが、反面、どこかに「ああ、始まっちゃったなぁ」という思いもあり、なんとなく暗い気分が取れない。

まさに「憂鬱」という言葉がピッタリで、気付くと

「ああ憂鬱だなぁ、俺、今憂鬱だ、憂鬱、憂鬱、憂鬱、U2、なんちゃって」

などと、下らないことを口に出し、自分でハッハッハと乾いた笑い声を立てていたりもする。

こんな気分の時、いつも思い出す話がある。

私と同様に、仕事始めに憂鬱な思いを感じておられる方もいらっしゃるだろうから、参考までに、そのことを語ってみたい。

昔、外資系生保にいた時。毎年3月15日が「〆」であり、その日は支社を挙げて年度末の宴会を張るのだが、その時、先輩のAさんがこんなことを言っていた。

「今期は今日で終わり、また明日から新しい1年が始まる。明日目を覚ませば、成績が良い奴も、悪い奴もリセットされ、全員がゼロスタートだ」

そして、こう続く。

「だからこそ俺はいつも3月16日が憂鬱で仕方がない。またゼロから積上げか、そう思うと、どうしようもない焦燥感に襲われる」

と。

逆に前期ダメだった人こそ、新しい期に入ると妙に明るかったりする。

低成績がゼロになったことで、「なかったことに」なり、なんとなくリスタート出来るような気分になるからだろう。

しかし、その1年後。だいたいが、また低成績でフィニッシュする羽目になるのだが・・・

なお、この話の元ネタ、実は巨人、NYヤンキースで活躍した松井秀喜選手だそうだ。

一年が終われば、どんな高い打率も、ホームラン数も全て消え、他の選手と横一列「ゼロ」になる。松井選手クラスの人でもそれが毎年憂鬱になるとのこと。

つまり、先の先輩はこの言葉をパクったわけだが、どんなビジネスパーソンも、1年のどこかのタイミングで「ゼロリセット」が待っている。

私の会社の場合、ビジネス上の決算は6月であり、本当のゼロリセットは毎年6月であるのだが、それとは別に、何となく気分的には2021年、2022年という「年」でも区切られてしまう。

そういう意味では、仕事始めに「憂鬱」を感じるということは、逆説的には前の年が、自分が納得出来る一年だったからとも言える。

それが消え、

またゼロからか。。。今年はどうかなぁ

そんな不安な気持ちが反映されているのだろう。

もし前年が「最悪の一年」だったとしたら、先の低成績の例のように、何となく新年を迎えた時、「今年こそは!!」などと妙に前向きな気分になっているかもしれない。

憂鬱は好調の影。

だからこそ、私は「憂鬱」が意外と嫌いではない。

これを感じると、「うわうわ、来たなぁ」などと思いながら、その気分を味わっている自分もいる。(これは私がドMだから、という面もあるが)

思いっきり体を動かした後の筋肉痛が、それ自体は痛みではあるが、何となく清々しい。それに似ているのかもしれない。

そして憂鬱を吹き飛ばす方法も長年の経験で熟知している。

動く。これだ。これしかない。

筋肉痛だって、身体を動かすことで痛みが取れるではないか。

まあ、今年も一年頑張るしかない。

本日のコラムでした。

 

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1月 8th, 2022 by