大腸ポリープは金の果実?!ポリープ錬金術のススメ


「こういうことを書くのホントにやめて下さい・・・」

また保険会社の担当に小言を言われそうだが、本日は大腸ポリープを金の果実にする方法をお教えしたい。

なお、別に違法でも何でもない。

ルールに則った方法である。

大腸ポリープは大腸の壁面に出来たニキビのようなもので、長い間放置すると「癌化」するリスクがある。

そのため、内視鏡による検査を行う際「ついで」に削除(細いワイヤーや、鋭利なトングのようなもので取る)してしまうことが多い。

だいたい検査前に

「大腸ポリープがあった場合、切りますか?それとも残しますか?」

というようなことを聞かれ、切る場合、書面に署名を求められる。

そして、この内視鏡、一応は手術扱いになり、私が知る限りもっとも手軽な「手術」だ。

加入している医療保険の内容にもよるが、5~10万円くらいの手術給付金になることが多い。

ちなみに私は仕事柄、半分付き合いのものも含めて医療保険に3つも入っているので、一回大腸ポリープを切ると15万円ほど受け取れる。

検査費用は2,3万円なので、その差額が丸儲けということ。

前職の外資系生保のある先輩は、これを

「体内部留保資産」

と呼び、金がなくなると(あまり売れていない先輩だった)

「そろそろ収穫に行きますかねぇ~」

とまるで果物を採りにいくかのように言う。

なお、その方は芸が細かく、検査前、

「おっと先生、捕り過ぎちゃいけませんぜ。また来年があるんですから。ちっちゃいのは残しておいて貰わないと困りますよ。ヘッヘッヘ」

などと言って、先生を呆れさせていた。

なお、この話をすると、ある特定の人が食いつく。

それは・・・

お小遣い制のご主人だ。

「体内部留保資産、良い響きですね・・・」

そう言って具体的な話を聞きたがる。

方法は簡単。

検査を受ける前に医療保険に入る。ポリープ採る。お金がもらえる。

これだけ。

一番やりやすいのは、過去に大腸検査をしたことがない人。

ポリープがあるかないかを本人が知らないので、医療保険に入る際の告知事項に該当しない。

なお、大腸ポリープは統計では、以下の確率で「ある」そうだ。

40代 男性 40% 女性 25%
50代 男性 66% 女性 30%
60代 男性 70% 女性 45%
70代 男性 75% 女性 50%

女性より男性の方が確率が高く、男性は齢が上がれば上がるほど保有率が上昇する。

ちなみにこれは個人的な感想だが、お酒を飲む人はかなりの高確率で「ある」

上記のデータも「お酒を飲む人」に限れば、倍くらいのなるのではないか?

なお、先の話に戻ると、お小遣い制のご主人に、商談前、もしくは奥さんがちょっと席を離した時にこの話をしておくと喜ぶ。

・ポリープを取ると手術給付金が受け取れること

 例:入院日額5,000円なら5万円、10,000円なら10万円

・検査は日帰りで、ポリープ切除もその日のうちに終わること

・手術給付金の支払いは「指定の口座」なので、誰にも知られずに受け取れること

 

お小遣い制であっても、流石に医療保険の保険料は「家計負担」となる。

つまり自分の懐は傷まない。それなのに、ポリープの果実は自分が食べられる。

ある方は、このことを

「虐げられた我々を救うポリープの神様」

と表現していた。

「1日5,000円(ポリープ切除で5万円)で良いんじゃない?」

奥様がそう言っているところに

「いや!!俺は一家の大黒柱だ!!1日1万円(同10万円)くらいないと家族を守れない!!そうだろ?なあ?」

などと珍しく自分の意見を強弁するご主人。

日本広しと言えど、大腸ポリープで夫婦間の対立を煽っているのは私くらいだろう。(と言うほど、実際にはこの話はしていないが・・・)

だが繰り返す。

別に違法でも何でもない。

また大腸ポリープは早め早めに取った方が大腸がんを未然に防ぐ効果があるので、お小遣いをモチベーションにして検査を受けるのであれば、それに越したことはない。

 

しかしポリープ錬金術は時に命を脅かすこともある・・・

前出の先輩。

ポリープを「ポリープちゃん」と呼び、「ポリープちゃんが栄養不足になるとかわいそうだから・・・」というわけの分からない義務感で日々、暴飲暴食を繰り返していた。

しかし、ある日、脳梗塞で倒れる。

幸い軽症で、後遺障害などもなかったから良かったものの、ポリープ栽培も命がけということだ。その後、ポリープ栽培業からは足を洗ったことは言うまでもない。

やはり「ポリープが出来ないような生活が一番」という、何とも安易な結論となった本日のコラムでした。

 

 

 

 

 

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6月 2nd, 2022 by