参考:ドル建保険 円高ドル安局面で利益を出す方法


2022/10/12付のブログで、

ドル建保険 今、解約するべきか?続けるべきか?

というようなことを書かせて頂きましたが、本日はその追加情報です。

内容としては、

・利率の高いドル建保険を解約せずに

・円高ドル安の局面で利益を出す

ための方法です。

最近、お会いするお客様や、保険会社の社員にこの話をすると

「確かにその方法がありましたね・・・」

と驚かれることが多いので、一応、こちらでもご紹介しておきます。

但し、やるかやらないかはご自身でご判断下さい。

あくまで参考情報です。

さて、現状、ドル円相場は140円近辺をウロウロしていますが、一時期の150円を超えるような勢いはなくなったような気がしています。

また、急激な利上げによるアメリカでのリセッション(景気後退)が心配されており、それらに備え、IT大手でも急激なリストラなどが進んでいます。

現在の円安ドル高の主な要因は「金利差」ですから、アメリカのインフレや利上げが落ちつけば、理論上は円高ドル安に振れるはずです。

その結果、以前のように1ドル110~120円前後になるのか?それとも130~140円くらいが「定位置」になるのか?それは分かりませんが、全体的なトレンドとしては、円高ドル安になる可能性が高そうです。

このような場面で、

経営者貸付を利用して、為替差益を得る

ということができます。

保険会社や商品によっても異なりますが、一般的にはドル建の保険では、解約返戻金の90%までを「借りること」ができるのです。

私も過去「明確な円高ドル局面」において、何度かこの方法でお小遣いを得ています。

実際の例を見てみましょう。

ここではドル建保険で、10万ドルの返戻金があったとします。

この場合、90%の9万ドルを借りることができます。

1ドル145円で借りた場合、円換算で1305万円となります。

なお、これらの貸付は、あくまで「ドルベース」で行われるため、借りる時も返済する時も、あくまでドルで計算します。

そのため、数カ月後に1ドル120円となり、その時点で返済をすれば、

9万ドル × 120円 =1,080万円

の日本円での返済で済みます。

つまり、225万円の利益となります。

借りた時点より、返済する時点の方が「円高ドル安」であれば返済金額が少なく済むので、その差額を得ることが出来るのです。

しかし、注意点が2つあります。

まず1つ目は「ドル高」が進めば、日本円での返済金額も増えてしまう。ということです。

1ドル145円で借りて、その後もドル高が進行。

返済時に1ドル160円となれば返済金額は1,440万円に膨らみ、135万円の損失です。

そして2つ目は、お金を借りている間「金利」がかかるということです。

ドル建保険の場合、結構高いです。

例えば私自身の契約で言えば、年6%程度の金利がかかります。

保険会社からして、契約者貸付は「運用の一環」と捉えているため、一般的に高い金利を設定していることが多いのです。

年6%ということは、月0.5%なので、9万ドルを借りた場合、毎月450ドルが金利です。

これを元本にプラスして返済する必要があるので、3ヶ月借りた場合、返済額は91,350ドルとなります。

もちろん金利がかかったとしても、為替が順調に下がる(円高ドル安)のであれば、先に述べたような利益を得ることができますが、いつまでも変わらないような場合は、金利分が純損となってしまいます。

以上のようなリスクがあることはご承知下さい。

なお、私個人としては「もう一度145円を超えたら借りておこうかな」と考えています。

そこから3~6ヶ月程度様子を見て、1ドル140円、130円くらいまで落ちて来たら返済する、レートがそこまで動かないなら、損切りで返済してしまう。そんな感じです。

しかし、繰り返しますが、あくまで「私は」という話です。

損をさせてしまっても責任は取れませんので、この方法のご利用はあくまで自己責任でお願い致します。

本日のコラムでした。

 

 

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11月 22nd, 2022 by