炭酸に税金?世界各国「ヘンテコ税金」特集


3月、4月は税金の季節。

春が近づき日々暖かくなるのに、庶民の財布は寒くなる。

嫌な季節だ・・・

所得、住民税は仕方がないとしても、自動車税とか固定資産税とか

何で自分の持ち物に税金かかるんだよ!!

と怒りが収まらない。

そもそも日本にはゴルフ利用税とか入湯税とか、わけの分からない税金が多すぎる。

しかし、世界にはもっと「ムチャクチャ」な税制がある。

本日はそんな変な税金をご紹介したい。

アメリカ ソーダ税

これは凄い。

砂糖が含まれる炭酸飲料に課税され、カルフォルニア州やペンシルベニア州など一部の州で導入されている。

理由は「肥満を増長しているから」

コカ・コーラ、ペプシ、ゲータレードなどが課税対象となるが、素朴な疑問として「炭酸が入っていない甘いジュースは良いのか?」などとも思ってしまう。

でも、これ実際に低所得者層で、炭酸飲料水の消費が減少したというのだから、一定の効果はあったのだろう。

 

脂肪税 デンマーク
ポテチ税 ハンガリー 

2.3%以上の飽和脂肪酸を含むバターやチーズ、牛乳、肉類などの食品に課税。(デンマーク)

ポテトチップス、スナック菓子、清涼飲料水など、糖分や塩分が高い食品に課税(ハンガリー)

先のソーダ税と同じ発想で「国民の健康に悪いから課税して料金を上げ、買いにくくする」というもの。

これらの税制は「悪行税」とも言われている。

だが、脂肪税については低所得者層の生活を圧迫。

「やり過ぎ」という批判を受け、1年で廃止に追い込まれた。
(ハンガリーのポテチ税は継続中)

 

月餅税 中国

お菓子の月餅。

中国では旧暦の中秋節(9月末から10月初旬)に月餅を食べることが伝統になっており、それに合わせて月餅を贈り合う習慣や、企業が社員に配るケースが多い。

それられを「贈与、給与」として課税。

日本で言えば、正月の餅に課税するようなもので、なかなか鬼である。

 

学位税 オーストラリア

大学卒業後、就職先の給与に応じて年収の3~6%を学位所得時に課税される。

オーストラリアの大学はほとんどが国立で、授業料はタダ。

そのため「お礼」的な意味合いが強い税金で、また年収が基準に届かない場合には免除されるため、実際には「勝ち組企業」に就職した優秀な学生が対象。

「エリートの誉れ」という位置づけで、意外と批判は少ないとのこと。

日本の場合、国立でも授業料が発生するので、この税制は猛批判されそう。

 

犬税 ヨーロッパ各国

ヨーロッパでは犬の飼育に課税される国が多い。

安易に犬を飼ったり、放棄・虐待したり、という問題を防ぐ効果がある。

しかし、何故か猫税はない。

これなどは日本でも導入しても良そうな気がするのだが・・・・

 

独身税 ブルガリア

ブルガリアで1968年から1989年まで導入。

当時のブルガリアはソビエト連邦の衛星国家であり、共産党が政権を握っていた。

共産圏の不景気、物資不足を背景として、深刻な少子化が進んでいたことから、独身税を導入し、半強制的に結婚、出産を推し進めた。このあたりいかにも共産主義らしい。

しかし1989年のソ連崩壊により、ブルガリアの共産政権も瓦解。

国民から大不評だった独身税も廃止に。

その後の検証では制度導入後の方が「少子化がすすんだ」ことが判明。

日本でも一時期、話題になっていたが、結局尻切れトンボ的に議論は終息した。

 

他にもイタリアのポルノ税(ポルノコンテンツに25%の課税)や、ドイツの日曜税(日曜に店を開くと課税)、古くはイギリスの窓税(窓の数で課税)などなど、世界各国の政府は、あの手この手で課税をしようと妙手を繰り出してくる。

ああ、それにしても納税が憂鬱だ。

もちろん大した金額ではないが、それでもこんなイヤなのだから、富裕層なんてどんな気分なんだろうか?・・・

本日のコラムでした。

 

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3月 18th, 2023 by