ゴルフと仕事の噓ホント


ゴルフをやればビジネスに繋がりますか?

若いビジネスパーソンからそう聞かれることがある。

確かにゴルフはビジネス上の社交ツールとしては「やれないよりはやれた方が良い」とは思うし、実際に仕事になることもある。

だが、始めるにはそれなりにお金がかかるし、プレーすると丸一日潰れるので時間もかかる。

と、言うことで本日はゴルフ歴27年にして、未だに110、もしくはそれ以上叩いてしまうヘボゴルファーの私が、巷で言われる「ゴルフと仕事」に関する諸説について私見を述べたい。

 

① ゴルフは仕事に繋がる!!はホントだけど甘くはない

仕事にプラスになるのは間違いないが、かと言って打率は高くない。

むしろ低い。

私の感覚だが、ゴルフを通じて出会った方で、その後も定期的(ゴルフや飲み会など)に会う関係になる確率は15%程度。

つまり6人に1人程度で、5人はその日に一緒にゴルフをしただけで2度と会うことはない。

この1人とは友人として付き合っていくが、それが仕事になる確率もそれほど高くない。

これも感覚だが、このような方が3人いて、その中の1人から仕事の相談をされるか、されないか。そんな感じ。

つまり1/6の1/3なので、掛け算すると1/18。

18人と一緒にラウンドして1人と仕事になるか、というところだ。

例えば私が知り合いからゴルフに誘われる。

4人で回る場合、主催者(知り合い)、私、初対面A、Bとなるので、2人の方と出会えるわけだ。

先に述べた通り、確率論で言えば1/18なので、9回(2名×9回=18名)程度ラウンドすれば、一つの「仕事」が出てくる計算。

1、2ヵ月に1回程度のラウンドで9回となればほぼ1年はかかる。

1年で1つとなれば、決して効率が良いとは言えないだろう。

最近は私も「ゴルフは楽しいからやっている」という程度で、仕事のことなどほとんど意識していないが、若い頃は「ゴルフ場には仕事が埋まっている!!」くらいに思っていた時期もあった。

ヤング自分には「そんなんじゃないよ」と言ってやりたい。

もちろん、これは保険・不動産という私の仕事の場合であって、他の業種、職種では全く違うのだろうが、ゴルフをやったからと言ってすぐに仕事にプラスになるようなものではない、という点では共通しているだろう。

 

② ゴルフを見ればその人の性格が分かる。は嘘

これも良く言われるが、嘘だと思う。

確かに出るには出る。

普段、豪快でオラオラ系の人が意外と堅実なゴルフをすると「実は真面目なんだよ」などと評する方がいるが、そもそもゴルフなどと言うものは朝早くから集合するスポーツであり「真面目」でなければ出来ない。

ちなみに私も後半スイングが崩れると投げやりになるという悪癖があり、それが故に先輩たちに

「すぐに諦める性質だな。持続性、継続性がない。」

などとディスられるが、全くそんなことはない。

保険屋、不動産屋なんて粘り強くないと出来るはずはないし、自分で作った会社は既に12年目を迎え、誰が読んでいるのかよく分からないこのブログも10年以上続けている。これだけでも持続性・継続性が「ある」ことはご理解頂けるだろう。

まことに人間は多面的。

ゴルフのプレーだけを見て人間性を測れるはずなどない。

ある一場面だけを切り取って、その人を分かったような気にならない方が良いだろう。

 

③ 道具を大事にする人は仕事が出来る。はホント

これは本当だと思う。

仕事が出来る人は道具をしっかり管理している方が多い。

また、良いと思えば積極的にクラブを買い替える。

これも「新しい技術をキャッチアップし、常に進化したい」ということの現れだろう。

かつ、新しいクラブは高いので、それを買えるだけの経済力があることも指す。

ただし、道具を大事にしない人が仕事が出来ないかと言えば、そういうわけでもない。

ボロボロの道具を使っていても、ゴルフが上手く、仕事が出来る人も数多く見てきたが、要は「見栄を張らない」だけで、実を取るという思考なんだと思う。

なお、少々主観的な話になるが、道具ということで言えば、同じウェッジを使い続ける人は信用できる。

ドライバー、アイアンなどは日進月歩の世界で、新しい物の方が良いし、パターもその時々によって合う合わないがあるので、割と頻繁に替える方は多い。

しかし、100ヤード以内を打ち分けるウェッジは道具の良し悪しより、感覚の世界なので、手に馴染んでいるか?ということの方が大事。

ここから自説を大胆に展開すれば、長らく自分を支えてくれた古参の幹部、部下、古女房などを大切にする心情に通ずる。

そのため、ピカピカの道具の中で古武士のようなウェッジがたたずんでいると、

「ああ、この方は信用できるな」

などと思うのである。

ちなみに、私は同じウェッジを16年使い続けている。

逆にウェッジを頻繁に替える方は・・・・まあ、言うのはやめておこう。

 

以上、ゴルフと仕事という視点で、つらつらと下らないことを述べてみた。

本日のコラムでした。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします


10月 6th, 2024 by