中学受験を終えて


1月31日。

娘が自分の机に上に何やら本を山積みしていた。

話を聞けば、塾の先生からこう言われたそうだ。

「今までのテキスト、それをすべて積んでみなさい。それが皆さんの努力の量です。それだけ頑張ってきたんだから、明日は絶対大丈夫。」

翌日、2月1日は中学受験の試験日。

2月1、2、3の3日間が中学受験のメインシーズンで、一部の例外はあるものの、2月1日は最も人気がある中学の受験が集中している。

つまり、ほとんどの受験生の第一志望校は2月1日ということになる。

その前の日にする話として、塾の先生としては毎年使い古した定番のトークなのかもしれないが、なかなかジーンときた。

小学校4年生から3年間。

このテキストの全てを学んできたわけで、その結果がたった1回の試験で試される。

 

前置きが長くなった。

で、我が家の受験だが、正直なところ私は娘の実力に極めて懐疑的で、

「全滅するんじゃないの?・・・」

とも思っていたのだが、いざふたを開けてみると1月中に受けた埼玉、千葉の2つの中学に合格。

テキストを積んだ次の日、2月1日の第一志望はダメだったが、同日の午後に受けた中学も合格。

千葉の中学、2/1午後校はどちらも第二志望だったので、まずまずの結果といったところ。

正直、父親である私が一番驚いている。

なお、第一志望については、今後も二次募集、三次募集があるので、引き続き挑戦するようだ。

是非頑張って欲しい。

が、率直に言えばさほどに興味はない。

と言うのも、第二志望の二校には大学がない。

そして、進学実績などを見ると、国公立、早慶、MARCHなどにそれなりの合格者を出している。

対して第一志望はMARCHの付属校なので、系列の大学があり、ほとんどの学生がその大学に進む。大学受験を免除される、という点では大きい。

だが、私自身は「人間、壁や困難がないと成長できない」と考えるタイプでもあり、また、早慶やMARCHの付属校上がりの中には、全く勉強せずに名のある大学を出てしまい、社会に出て「使い物にならない」というような人も多い。

むしろ第二志望群の「大学なし」であれば、否が応でも受験しなくてならないので、むしろそちらの方が良いのでは?とすら思っている。

つまり、この3校であればどこも「それなり」であり、はっきり言えば似たり寄ったり。

旅行先はアメリカ?ヨーロッパ?アジア?

そう言われているようなもので

「まあ、どこに行ってもそれなりに楽しいよ」

という感じ。

どの学校でも素敵な出会いがあって、一生忘れない体験があるだろうから。

とりあえず新しい旅のチケットは取れたわけで、ひとまずは良しとしたい。

と、言うわけで我が家の中学受験は終わった(正確にはまだ終わってないけど)

やって良かったか?

そう問われると、なかなか難しい。

親の自己満足はもちろんある。

そして子供たちの「尋常ではない努力」や「詰め込み教育」はやはり異常だと思ったし、まだ11歳、12歳の子に受験は残酷だとも感じた。

このあたりの「感想」は私自身、まだ生乾きなので上手く表現できないので、折を見てまた述べてみたい。

ひとまずはホッとしている。

本日のコラムでした。

 

 

 

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2月 2nd, 2025 by