小さな仕事が出来ない奴に大きな仕事は出来ない!!の話


まあ、単なる警察批判ということになるだろう。

本日はそんな話だ。

先日、会社の自転車が盗まれ、それを捕まえた警察から連絡が来たということについては以前もこのコラムで書いた。

日大の後輩に自転車を盗まれた話

この件はこれで終わったかと思っていたが、その1週間後、再び警察から連絡が。

前回、うちの会社まで自転車を持ってきて、各種の書類作成をした若い警察官からで、

「書類にミスがあったので訂正印が欲しい」

と言う。

なんでも自転車の登録番号を書く際「2とZを間違えた」そうで、何だか随分間の抜けた話に感じたが、言われるがまま訂正印と署名を行った。

そしてその2か月後。

また電話がかかってくる。

今度は

「自転車を返却したが、その自転車が確実に自分のものだという書類に署名が欲しい」

とのこと。

流石にイラっとした。その書類は返却時に貰うべきものだろう。

そうでなければ、一体誰に自転車を返却したのか?

言いたくはないが彼らは税金から給与を貰って働いている。

それが書類のミスを連発し、しかも2か月も経過してから重要な書類の不足に気づく。

あまりに杜撰な仕事に、

「行政として怠慢ではないですか?」

思わずそう厳しい言葉を投げかける。

しかし、

「この書類を貰わない方が怠慢ではないでしょうか?」

と質問に質問で返してくるではないか。

その開き直った態度に閉口したので、書類への署名を拒否した。

「もう勝手にそちらで作文して下さい。一切協力しません。」

そう告げて電話を切った。

我ながら大人げない態度だが、根っこには警察嫌いがある。

話は少々飛ぶが、私が育ったのは東京都の足立区というところで、治安もガラも悪く、街中にはヤンキー、ヤクザ、ヤンママの「3Y」がたむろしており、当然ながらそれに相対する警察も荒っぽかった。

普通に駅前で友達と話をしていただけで職質を受け、少しでも反抗的な態度を取れば「なんだ!!コラァ!!」と凄んでくるような警察官もいたし、また逆にこちらが暴行や窃盗の被害者として警察に行っても、まともな調書も取らず、いかにも面倒臭そうに対応されたこともある。

また、夜のお店で地元の刑事が散々飲み散らして勘定を払わずに出ていった場面などにも遭遇した。

率直に言って「ヤクザより性質が悪い」というのが私の感想でもあり、当時の足立区民の大半も似たような感情を持っていたはずだ。

もちろん30年近く前の話であり、今ではそんなことはない。

また、市民の生活を守る上で警察がいかに重要な仕事をしているか。そして、先に述べた悪質な警察官はごく一部で、ほとんどの警察官が善良であること、そんなことは重々承知している。

だが、子供から青年期において「悪い見本」しか見てこなかったので、どうしてもその恨みが消えないのだろう。

で、電話を切った後。

別の警察官から何度も電話がかかってくる。

タイミングが悪く電話に出れなかったのだが、留守電を聞くと今度は刑事さん。

声の感じからして年配の方のようだった。

留守電の内容は先の若い警察官とは違い平身低頭という感で「何とか協力してもらえないでしょうか」というスタンス。

ここまで言われれば拒否する理由もないので、翌日、その書類にサインをした。

しかし、ここぞとばかりに別の書類も出てくる。

他にも前回の書類に訂正があったようで(書き間違えのようなもの)、こうなってくると本気で心配になってきた。

先の若い警官といい、目の前の刑事といい、こんな簡単な書類も作成できずに町の治安を守ることが出来るのだろうか?・・・・

「はい、これで完了です。本当にありがとうございます。ご協力感謝致します。」

これで帰るのかと思いきや、最後にこう付け加える。

「これでご連絡は最後になると思いますが、万に一つ、万に一つミスがあれば、また・・・」

そう言ったところで、ピシャっと会話を切った。

「もう絶対に署名しません。」

「はぁ、やっぱりそうですよね・・・まあ、大丈夫かな。はい、大丈夫です!!」

そう言って刑事さんはお帰りになった。

私がいる金融と不動産も書類にやかましい世界だが、それは警察も同様だろう。

しかし、その私から見ても今回の書類一式はさして難しいものではなく、であるにも関わらずその作成と訂正に我々が費やした時間と手間は相当なものだ。

そして、言いたくはないが彼らの給料は・・・

そう税金だ。

結局はそれが一番「言いたいこと」でもある。

本日のコラムでした。

 

 

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5月 23rd, 2025 by