親から子へ フェイクニュースを遠ざける方法


空き缶はどんな形をしているか?

多くの人は「丸い」と答えるだろう。

確かに上から見れば丸いし、缶は転がる印象もあるため「丸い」という表現は適切なようにも思える。

しかし、真横から見れば長方形の四角でもある。

「情報」もこれと似ている。

同じものでも視点によっては丸にも四角にもなる。

「全体がトゲトゲで、よく地面に刺さっている」

空き缶をこのように表現する人がいた。

ほとんどの人は「そんなわけはない」と否定するだろう。

だが、これを言った人が外国の方であればどうだろうか?

世界のどこかにはそんな「缶」が流通している国があるのかもしれない。

そう思う人もいるだろう。

「誰が発信しているのか?それはどんな人か?(信用度)」

これも「情報」を支える重要なファクター(要因)だ。

なお、実際に調べてみると缶の形状は世界共通で円筒状であり、これはこの形が成型するにも運搬するにも、また頑丈さ(円形が内外の圧を均一にする)の面でも最も合理的だから、だそうだ。

少々残念ではあるが、トゲトゲの「缶」は存在しない。

ある一面しか見ていないという問題はあるにせよ、缶の形状を表す情報として「丸」や「四角」も間違ってはいない。

しかし「トゲトゲ」は完全に偽情報。

先の外国人は嘘をついていたということになり、これこそまさにフェイクニュースだ。

そして厄介なことに、昨今のAIの進化により、まるで嘘っぱちの動画を簡単に作れるようになった。

トゲトゲの缶を痛そうに持ち上げているどこか辺境の国の人々

そんな動画を作ることも容易で、また視覚から入ってくる情報にはそれなりの説得力があるため、信じてしまう人は一定数いる。

正直なところ、トゲトゲの缶を信じたとしても人生にさほどの害はないが(どこかで恥をかく程度)、これが経済活動や災害など、より深刻な情報に関することなると話は変わる。

フェイクを信じたが故に全財産を失う事件は多発しているし、災害に関することであれば、間違った情報によって命を落とす可能性もある。

重要な三点を挙げたい。

1 情報は見る角度によって変わる。多面的な視点を

2 誰が発信しているのか?信ぴょう性の確認

3 自分の生命や財産にかかわる情報こそ慎重に

これだけ情報過多な時代。

フェイクニュースを避けることは出来ない。

またすべての情報の裏付けをとっていては、それだけで日が暮れてしまう。

日々流れてくる情報は「話半分程度のもの」と受け流し、本当に重要だと思われる情報のみ再調査し、自分の「真実」を追求する。

ではどうすれば「真実」に近づけるのか?

ここまで偉そうに語っておいて何だか正攻法はない。

ややヒントめいたことを言えば、一つの事象に対して、各種のデータを見て、関連する文献を読むこと。

データは出来るだけ加工前の生データ(官公庁や研究所が出しているもの)が良い。

そして、その道の専門家の本を読む。

「人生をかけてそれだけをやっている人」の話はやはり深いし、その著書には数十年かけて学んだことが詰まっている。

それがわずか数千円で得られるわけで、1,2冊読めばどんな分野でもそれなりに理解できる。

だが一番重要なこと、それは「自分の目で見る」ことだ。

これ以上のものはない。

実際に見たものは、どんな本やデータよりも勝る。

つまりところ、

スマホばっかりいじってないで、本を読んで旅をしなさい!!

そんな説教臭いオチとなる。

豊かな人生経験とそこから得られる知恵と知識だけが、物事の真贋を見抜く。

若き諸兄姉には是非広い世界を見て欲しい。

ふと地面を見ると、そこにはトゲトゲの空き缶が刺さっている。かもしれない。

その驚きと感動こそが「リアル」なのだから。

 

 

 

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8月 31st, 2025 by