落ちてきたナイフを素手で掴んでやったぜ!!


「株で相当儲けていらっしゃるんですよね?」

よくそう聞かれるが、残念ながら全くそんなことはない。

ここ10年。株が爆上がりしているが、その恩恵にはあずかっておらず、むしろトータルでは「国産の良い車」が買えるくらいの損を出している。

株に関しては我ながら才能がないと諦めている。

逆に保険を含む「債券」や、為替、不動産などの長期視点の投資は割と上手くいっている。

こちらも「才能がある」わけではないのだが、保険の運用は基本的に債券であり、その業界に長くいるため「これは良い、これは悪い」ということが肌感覚で分かるのだ。

多少は目利きが効くということだろう。

対して株は全然ダメで、個別株を分析する力も大局を読む力もない。

かと言って「毎月、一定金額のファンドを買う(ドルコスト平均法)」といったような地道な投資もやっていない。

ちなみに顧客にはこの方法を強く推奨している。

過去のデータやその手の書籍を読むに、ドルコストでの指数投資(日経平均やNYダウなど)こそが素人が確実に勝てる唯一の方法であることを重々承知しているので、顧客にもその利を説いているのである。

が、自分はやらない。

その理由は明確だ。

一攫千金が好きなのだ!!

根が山師であるため、テンカバー的な個別銘柄に惹かれるし、短期の売買で大きな利益を出したいし、もしくは相場全体が下がっている時に「売り」から入って、大損ぶっこいている人をしり目に自分だけ儲けたい。

そんな邪な私からすれば年5%程度の利回りではワクワクしないのである。

むしろそれくらいのリターンであれば、債券や不動産などの方が手堅く実現できるので(株よりはちょっと劣るが)「それで良いじゃん」などとも思ってしまう。

つまり私にとって株はギャンブルなのだ。

そして私はギャンブルに弱い。

パチンコ、カジノ、若い頃から勝ったためしがない。

それでも相場に挑む。

過去にはコロナ禍での相場の急落を確信し、下げ相場で利益が出るファンド、しかもヘッジを効かせてあるので儲けが2倍になるもの(ダブルインバース)に大きく投資し、一時的にはかなり儲かったものの、その後の相場の急上昇で大学4年分の学費くらいの損をした。

それ以外にも変な仕手株で勝負しては負け、熟慮に熟慮を重ねて選び抜いた株が暴落しては負け、まあ、我ながら良いところがない。

そんな私を哀れんだのか、数年前にある証券会社の担当者がIPO株を割り当ててくれた。

その担当は北川景子似の驚くような美人だったが、きっと私のことが好きだったのだろう。

ものすごく良い条件の銘柄を持ってきてくれて、それで大きな利益を上げることが出来たため、全体の収支はやや改善した。

しかし、それでも2026年4月現在大きく負け越している。

で、今回のイラン・トランプ相場だ。

半端な乱高下ではない。

そして、この中で「むしろ才能」と思えるような投資行動を私はとった。

ある日、ビビッと神の啓示があり日経レバというまたもやヘッジ(相場1%上がれば、倍の2%上がる)が効いたファンドをドンと買った。

その日の終わり値で多少の利益が出ていたので、そのまま持ち続けたのだが、翌日、トランプがイランのハメニイ師を暗殺・・・

週明けから下がるわ下がるわ。

日経レバは1%上がれば2%上がるが、逆に1%下がれば2%下がる。

得も損もダブル!ダブル!なので、一気に損失は膨らみ、またもや大きな損失をかかえた。

その後、底値でナンピン(安いところで更に買い足し、取得単価を下げる買い方)し、ちょっと相場が回復したところで売ったので、まだマシだったが結局損はした。

相場の格言に「落ちてきたナイフはつかむな!!」というものがあるが、指が取れるほど「モロ掴み」してやったぜ。フッ

と、バカさ加減を最大限発揮しているが、自分でも負ける要因は分かっている。

まず、上がった時にすぐ売ってしまい、下がった時に売れない。

過去の取引履歴を見ても、利益が出るとすぐに利益確定してしまうのに、下がった時には「いつかは上がる」と信じて持ち続けてしまう。結局、それで大きな損失に繋がっている。

そして「相場はこうなるはず!!」と根拠なく確信してしまう。

肝っ玉が小さく、そして思い込みが強すぎるのだ。

そうだ・・・思えば子供の頃から思い込みが強く、明らかに間違っているのにその道を突き進み、痛い思いをすることが多かった。

だからなのか。私が「上がる」と思えば思うほど相場は下がる。

北川景子似の担当者もきっと私のことなんて好きじゃなかっただろう・・・そう思いたかっただけだ。

相場は私の性格の「悪いところ」を全てさらけ出す。

だが、こんな私を私自身は嫌いではない。

ギャンブルで負けるのは男の愛嬌だ。

むしろ株なんかで大勝ちした日には、私みたいな人間はすぐに「俺は天才だ!!」などと勘違いし、最後には大負けするに決まっている。

時に痛い目を見て、自分の卑小さを知る。

その点、相場は私にとって厳しい教師でもある。

そう言えば、最近「この方法なら確実に利益が出るのでは?」という投資方法を思いついた。

うーむ、これはいける。確実にいける。

そう「思い込んでいる」

何とも懲りない男である。

本日のコラムでした。

 

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4月 4th, 2026 by