昼間の商談が立ち技の戦いだとすれば、夜の接待は寝技の戦い。
立ち技には立ち技の、寝技には寝技の強みがありますが、どちらか一方だけではビジネスマンとしての深みはありません。
表裏どちらの戦場でも戦える真のソルジャーになるには、接待を極めることもまた大事なのです。
私、加藤圭祐。大学を卒業し就職したIT企業で「ムチャクチャバブリーな接待」を学び、外資系生保では社長、ドクターを喜ばせる「通の接待」を身に着けて参りました。
本日はそんな私が、「これをやれば差がつくぜ!!」という秘法を伝授致します。
掟その1 店の前で20分前から待て!!
接待する時。お店の中で待っている人がいますが、これはダメです。
相手が年上ならもちろん、年下でもお店の外で待つべきです。
そして待つのは20分前からです。
何故20分前かと言うと、万が一相手が「超早く」来てしまった場合、そこにあなたが立っていれば相当ポイントが高いからです。
そして雨。雨が降っていればそれは喜ぶべきことです。
雨の中、傘を手にたたずむアナタ。渋い。渋すぎる。ケン・タカクラを彷彿とさせます。
それを見たお客様は
「なんて不器用な人だ。。。。」
と感動するでしょう。
と、言うのは大げさですが、少なくとも悪い印象はもたれません。
先に店の中に入っていてもビール飲んで待っているわけにもいきません。だったら外で待っている方が良いでしょう。
掟その2 席の上座・下座にこだわり過ぎるな!!

接待の時に
「ささ、上座へ」
などと勧める人がいますが、これはオシャレじゃありません。
そもそも招かれている方が上座に座るのは当たり前。
そこをあえて「お席はどちらが宜しいですか?」と聞くのがツウです。
例えばトイレが近い人は通路に近い方が良いでしょうし、お寿司屋さんなどで上座、下座にこだわらず大将のまん前が良いという人、逆に大将の前は嫌だという人もいます。
それと左利きで、できれば左に空間がある方が嬉しい(席の左端)など、礼式にこだわるのではなく、あくまで相手に気持ちよく過ごしてもらえるよう配慮するべきです。
なお、余談ですがタクシーなどでも上座は運転手さんの真後ろですが、これも「ありがた迷惑」だと感じている人も少なくありません。
と言うのも、ドアから奥に詰めないといけないため乗り込むのが大変で、腰が悪い方、少々恰幅の良い方、タイトなスカートやハイヒールなどを履いている女性などは、手前に乗る方が楽だからです。
こういう時などは、「私が先に乗ってしまいましょうか?」と一言聞いてみると良いでしょう。
掟その3 2次会に「無条件」では行くな!!

接待と二次会はセット。と考えている人もいますが、相手を見るべきです。
意外と「別に行かなくても良いんだけど。。。。」と思っている人は少なくありません。
前日も接待で疲れていて出来れば早く帰りたい、実は奥さんと喧嘩していて帰った方が良い、そもそも二次会で女性がいるお店などが好きではない、など、内心は「行きたくない」と思っている場合もあるのです。
ノリノリであればわざわざ水を差す必要はありませんが、
「遅くなってもご家族は(もしくは、体調は、明日の仕事は)大丈夫ですか?」
と逃げ道を作ってあげることも大事です。
掟その4 お金の後悔は次の日にせよ!!

接待は仕事を得るためにするもの。そのために人間関係を構築する場です。
接待したお店で松竹梅のコースがあるなら、迷わず松(最高級)を選びましょう。
「この店は松より竹の方がコスパが高い」「松は量が多いので、竹、梅で十分」
実際にはそうなのかもしれませんが、接待の場でこのような自分目線での了見の狭い配慮はいりません。
迷わず松を頼んで下さい。
ここで竹、梅を選べば
「ああ、松じゃないのか、俺は竹、梅の客なんだな」
下手するとそう思われてしまいます。
相手は値段を見ていないようで意外と見ています。
人間の心理というのはそういうもので、人によっては食べログなどでコースの値段を調べていたりするものです。
変にケチって「こいつ渋いな。。。」と逆に接待の効果がなくなる可能性もあります。
たかだ数千円で男を下げてはいけません。
その結果「ゲッ!!なんじゃこりゃ!!」
という金額になっても、それは次の日朝起きてから考えれば良いのです。
掟その5 手土産を渡せ!!

手土産は絶対用意しましょう。
「高い物食べてご馳走したんだから、それで良いだろう」
と考えがちですが、素人の発想です。
最後のお土産は値段ではなく気持ちの表れなのです。
お店で用意して貰うのもポイントが高いです。私のお勧めはお寿司屋さんで接待して、太巻きなどを手土産にすることです。
また接待された方からしても、妻や子供に持って帰れる手土産は嬉しいもの。
但し、賞味期限の短い生菓子やあまりにデカイものなどは逆に迷惑になる可能性もありますので要注意です。
更にダメ押しで、これでもかと追い討ちをかけるのです。
プラス数千円でその効果は絶大です。
さて、本日は「差のつく接待」について解説致しました。
色々とこざかしいテクニックを披露しましたが、そもそも「接待」という言葉の語源は修行僧への湯茶の施しを表します。
本来は見返りを求めない行為なのです。
意図が見え見えな接待ほど興ざめするものもありません。
一番大切なのは「楽しんでもらいたい」という気持ち。
そして楽しんでもらうためには演出も大事ですからね。
こういう小技が効いてくるんです(笑)
この記事を読んだ方はこの記事も読んでいます。
ジェネリック生保の功罪
生保 枕営業の地平線 付加価値とは何か?
生保セールス。各社の「しつこさ度合い」をラーメンに例えてみた
保育園と幼稚園でこんなに違う!!子供の「格好」
外資系生保を北斗の拳に例えると
保険あるある
メッシ。ネイマール。サッカー選手の「足保険」の裏側
ベンツ?BMW?乗ってる車で分かる 接待のお店の選び方
ご主人のおこづかいを減らす最強交渉術!!
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします