相続税の話 中山美穂さんを想って・・・


中山美穂さんの遺産20億円、実子が相続放棄。

国会の参院財政金融委員会にて、とある議員がこのことを引き合いに出したことで話題を呼んでいる。

ネット上では20億円の相続税の税率は55%

相続税だけで11億円。こんなの払えない!!だから放棄したんだ!!

日本の相続税は高すぎる!!

という意見が多いが、うーん、それはどうなのかな・・・という気もする。

そもそも「遺産」が20億円であって、相続税の評価額はまた別の話だからだ。

中山さんの遺産の内訳を知る術はないが、不動産や現金、印税・著作権などが主なものだと言う。

まず不動産に関して言えば、相続税の評価は市場価格の「50~80%程度」で収まることが多い。

市場価格が3億円の不動産でも相続税上の評価は2億円程度であることがほとんど。

更にこの不動産を購入した際に借り入れをしていれば、最終的な評価額の総額からその負債も引かれる。

また、印税・著作権の評価は不動産以上に低く評価される。

以下がその計算式。

過去3年分の収入(印税)の平均 × 0.5 × 評価倍率

印税収入などはいつまで得られるか保障もないし、人気の低下によって自然減されると考えるべきで、そのため直近の収入に0.5をかけて評価を半分としている。

そこに評価倍率をかける。

評価倍率とは

・その印税があと何年受け取れるか?

・その現在価値は?

ということを表す係数。

著作権の期限は70年。中山美穂さんの場合、15歳~25歳くらいまでの期間にヒット曲が多いため、中央値を20歳とすると90歳まで権利が続くことになる。

54歳で亡くなったので、残り36年。

だが、単純に36年をかけるわけではない。

これらはあくまで「未来の収入」であるため、それを現在の価値に割り引く必要がある。

細かい計算は省くが、36年の係数は17程度。

仮に年間の印税収入を3,000万円とすると、

3,000万円 × 0.5 × 17 =2億5,500万円

これが相続税の評価となる。

年間の印税収入の約8.5年分くらいなので、妥当と言えば妥当だろう。

つまり、年間3,000万円の印税収入36年分は「資産」としては約11億円になるが、実際の相続税評価は2.5億円。

「資産」が20億円だったとしても、前述の通り不動産は市場価格よりかなり低く評価されるし、負債もあればその分は引かれる。

また資産の大部分が印税収入であったとするならば、更に評価は下がる。

資産20億円でも評価額は数億円程度となれば「相続税を払えない」ということはないようにも思う。

そうなると、この相続放棄には何かしらの強い意志を感じる。

2014年、中山美穂さんが辻仁成さんと離婚した際、親権を手放し、フランスから単身で日本に戻ったことは広く知られており、当時「我が子を捨てた」と随分叩かれていた。

実際その後も一度も会っていないそうで、息子さんが母のことを「自分の人生とは関係のない人」と認識していたのかもしれない。

そんな人からお金をもらう道理もない。

そんな考えに基ずく「放棄」であったなら、なんでも金、金の時代に随分としっかりとした若者だと思う。

だが、話はここでは終わらない。

実子が相続放棄した場合、相続順位が繰り上がり実母が被相続人となる。

中山美穂さんと実母は長年の金銭トラブルで関係が断絶しており、自身が最も渡したいと思っていた実子に拒否された遺産は、最も渡したくないと思っていた実母の手に渡ることに。

何という皮肉だろうか・・・・

5歳年上の中山美穂さん。ミポリンは私たち世代にとってアイドル中のアイドルだった。

「毎度おさわがせします」での、生意気ちょいエロな役に興奮し「ビーバップハイスクール」でのヒロインにときめき「ママはアイドル」を見て、アイドルと結婚する夢を見させてくれた。

今更ながらご冥福をお祈りしたい。

本日のコラムでした。

 

 

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4月 12th, 2026 by