一家に一つ!!体験して分かった個人賠償責任保険の重要性


先日、子供達と公園で遊んでいると、見知らぬ子供が寄ってきて、

「一緒に遊びたい」

と言う。

聞けば4歳の男の子で、お父さんと一緒に公園に来たようだが、そのお父さんは遠巻きにこちらを見ているだけなので、積極的に子供と遊ぶタイプではないのだろう。

別段、断る理由もないので一緒に鬼ごっこをしていたのだか、そこでちょっとした事故が起こった。

下の弟がコケたのをおこそうと娘がしゃがんだ瞬間、何故かその男の子が娘の背中を勢い良く押す。

前につんのめった娘は顔面を地面に打ちつけて大泣き。

口の中に砂利が入り、少しだけ唇を擦りむいた様子で、それ自体は大したことではないのだが、

「上の前歯がグラグラする」

と言う。



触ってみると確かに前後に動く。

私も焦ったが、それ以上に駆け寄ってきた男の子のお父さんが蒼ざめていた。

当然、平謝り。

と言っても子供同士がやったことで、遊んでいればちょっとしたトラブルは仕方のないことでもある。

しかし「歯」はちょっとね・・・とも思った。

仮に差し歯になってしまえば、相当なお金がかかるし、この歳で、しかも女の子だからそれもかわいそう。

別段、あちらのお子さんやお父さんを責めるつもりはないが、職業上

「お子さんの個人賠償保険は入ってますか?」

と一応聞く。

怒られるのかと思いきや「保険入ってますか?」という質問に少々驚いた様子だったが、

「多分、保育園で入っていたと思います。もし入っていなくても治療費はもちろんこちらで負担します。」

そう答える、潔いお父さんだった。

その場は連絡先を交換し、帰宅。



一昔前のように「謝って済む」時代ではないので、例え子供同士のこととは言え、やったことの責任は親が取らなくてはいけない。

このような場面では「個人賠償責任保険」というものが役に立つ。

特に子供は何を仕出かすか分からないので、このお子さんのように幼稚園や保育園などで、半ば強制的にこの保険へ加入させられる。

〇〇保育園共済、〇〇幼稚園お子様補償、自転車保険、など、呼び名は色々あるが、基本的には「個人賠償責任保険」がベースとなっていて、そこに

・子供が怪我で入院、通院した場合の補償(傷害保険)
・親が死亡した場合、保険金で学費を受け取れる補償(死亡保障)

などがセットになっていることが多く、これらの商品は色々なものがパッケージされている分、保険料は割高。

原則的には個人賠償さえしっかり入っていれば、子供が引き起こすほとんどのトラブルには対応できるので、それだけで十分と考えるのであれば、一番お得に入れるのは、以下の2つが良い。

・クレジットカードのオプション(月150~300円前後)

・火災保険、自動車保険のオプション(年間1,000~2,0000円程度)

個人的な印象では火災保険のオプションが一番安いような気がする。

更にこの保険は、契約をした本人だけでなく

・配偶者

・生計を共にする同居する親族(子供、親など)

・生計を共にする別居する親族(1人暮らししている大学生など)

を対象としているので、この保険一つで家族の色々なトラブルを解決してくれる。

「一家に一つ」とも言える保険である。



なお、家に戻って、歯のことを妻に言うと、

「えっ?上の歯でしょ?生え変わるから、元々グラグラしてたわよ」

と冷静。

地面に顔を打ったことで「グラグラ感」は増したようだが、そもそも近日中には抜ける予定なのだから仕方ない。

ということで、結論としては「何ともなかった」のだが、もし自分が反対の立場だったら?と思うとゾッとする。

子供同士は力の加減を知らないので、ひょんなことから大怪我をさせてしまうことがあるし、特に男の子は意表を突く動きをするので始末が悪い。

思わず自分が入っている個人賠償責任保険の契約内容をチェックしてしまった・・・・

先方も心配しているだろうと、ショートメールで「抜ける前の歯」であることを告げると、丁重なお詫びの返信と、更にはお母様から電話まで頂き「今から謝りに行きたい」と言う。

随分としっかりしたご家庭のようだ。

もちろん、そこまでのことでもないので

「今度会ったらアイスでもご馳走して下さい」

と返すと、先方も気持ちが軽くなったのか笑っておられた。

娘にも「今度会ったらアイスくれるって」そう伝えると「だったらまた遊びたい」と言う。

何とも現金だが、まあ、子供なんてそんなもんだろう。

本日のコラムでした。



 

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4月 18th, 2019 by