キャバクラにまつわる経営者の「名言」に学ぶ


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春が来て暖かくなると、夜の街の賑わいも増す。

そんなことで最近、友人やお客様の経営者とお食事をご一緒すると、

「もう一軒行こうか」

とクラブやキャバクラなどに誘われることが多い。

そして「二軒目」ではほろ酔いと美女の同席も手伝って名言が飛び出しがちだ。

綺麗どころが「うんうん」、「そうですよね」と話を聞いてくれるこのような席では、男なら誰でも饒舌にならざるを負えない。



本日は、そんな席で耳にした経営者の珠玉の名言をお届けしよう。

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「遊ぶなら夜のお店の子にしなさい。素人には手を出さないように。」

F社長は複数の会社を経営し、東南アジアの企業にも投資を行い成功している。

そんな社長のポリシーは、

もし女遊びをするならプロ、つまりは夜の商売の子にしなさい。

ということ。

彼女達は男女関係の機微を理解しているので、別れる時もお金で済む。

それが素人の女の子ではそうはいかず、大きなトラブルに発展し、家庭を壊しかねない。

ということらしい。

社長に言わせれば、金も使わず素人を騙しているような男は二流ということだ。

確かに浮気がばれて一番揉めるのは、社内不倫などの「素人」であることが多い。

だいたいが、

「妻とは別れる」

という空手形とセットになっている。

結果、浮気相手が家まで乗り込んで来た、逆に妻が浮気相手を訴えた、などという空恐ろしい話も聞いたことがあるが、水商売の女性は、いざとなれば

「トラブルはご免だわ。。。」



とサッと引いてくれて、そんな事態にはならないのだろう。

今風に言えば

“忖度”してくれる

ということだ。

しかし、そこにはお金がかかる。

F社長も、お付き合いしている女性から

「別れるなら今までの愛情を形にして欲しい」

と言われ、何かと金を払っていた。

更には別れた後も、

「母親が重い病気になり手術費用100万円が必要。まだ愛情があるなら貸してくれないか?」

というようなこともあったそうだ。

そもそもが手術費用100万円などは、男女の愛情などではなく、ただ単に騙さているだけのような気もする。

後日、母親が病気のはずのその彼女のfacebookに

「ママとワイキキで楽しんでます!!」

と、母娘が海辺で盛り上がっている写真がアップされていた。

それを見た社長が

「お母さん、手術が成功したんだな。。。良かったよ。本当に」

と言っているのを聞いて、私は絶句してしまった。

100歩どころか1億歩譲って

「本当に病気だった」

と仮定する。手術が成功して、そのお祝いでハワイに行ったとしても、旅費はどこから出てるのか?

そのお金があるなら、社長から手術費用を借りる必要はないのでは?と疑問が尽きない。

しかし、そのことを問うても

「加藤君。女に渡した金の使い道を詮索するのは、死んだ子供の歳を数えるようなものだよ」

と、遠い目をしながら語るのであった。。。。

むしろ本当の名言はこっちかもしれない。

しかし、この社長は還暦近いのに本当にモテる。

やはり「器のデカさ」とそれを裏付ける「金払い」が男の魅力なのだ。



「部下のために、皆のために、俺は夜の女を落とす!!」

W社長は若くして巨万の富を手にいれた

「イケてる社長」

の模範演技のような経営者である。当然、よくモテる。

ある日、クラブだか、キャバクラだかにご一緒した時

「社長はどんな女性とお付き合いするのですか?」

と聞いたところ、冒頭の名言が飛び出した。

はっきり言って、よく意味は分からなかったが、

流石です!!

と返しておいた。営業を20年もやっていると、この手の相槌は反射的に口が動いてくれる。

その後、社長が解説してくれた主旨はこのようなものだ。



世の中のクラブ、キャバクラでは、お目当ての女の子に入れあげ、大金をつぎ込んでいる男が沢山いる。

給料の大半を使って通い、更には借金までしてその子のために尽くしても、何も美味しい思いも出来ず散っていった無数の兵士。

自分も多くの部下を失った。。。

その亡霊たちの声なき声が俺に言う。

「社長。俺達の仇をとって下さい」

と。

つまりは、

夜の女性 vs 世の男性

という構図では、ほとんどが男性側のボロ負けであり、せめて自分だけはこの戦場で勝たねばならない。という使命感だと言う。

まるで大軍にたった一人で挑む孤高の狙撃手のようではないか。。。。

勝てますか?その勝負?

心配する私を尻目に、社長はクラブ・キャバクラでの必勝法を伝授してくれた。

そのメソッドはセールスを通して人間の心理に精通する私が聞いても理に適ったものであるが、悪用される恐れがあるのでここでは触れない。

しかし、一連の手法を横で聞いていたキャバ嬢は一言呟いた。

恐すぎる。。。

ヒントとしては、人間の心理の温度差を利用した「ギャップ理論」とも言える。

プライドが高いキャバ嬢などにはかなり有効ではないか?

とは言え、社長の恋愛は復讐ではない。

相手を傷つけることもなく、綺麗に付き合い、綺麗に終える。

そしてイベントごとに高価なプレゼントを贈り、女性を喜ばせる。

ここまで来ると、優しいのか冷たいのか良く分からないが、これも経営者という複雑な人種の持つ多面性なのかもしれない。

彼女達もプロ。

単純で簡単な男より、パズルのように難解で少しミステリアスな男に惹かれるのであろう。



本日は夜のお店での社長の名言をお送りした。

しかし、どの社長も良く働き、良く遊ぶ。

そんな彼らに学ぶことは多い。

しかし、夜遅く遊んで帰ってくる私を妻は白い目で見ている。

「決して女性が目当てではない。俺は人生を教わっているんだ!!」

残念ながらそんな陳腐な言い訳は未だ「迷言」の粋を出ない。

結局はまだまだ修行が足りないのである。。。。

本日のコラムでした。



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4月 1st, 2017 by