水原一平氏に学ぶ成功者に必要なスキル


もう仕方ない。そういうもんなんだよ。

こんな駄文、絶対にご本人の目には触れないだろうが、今、大谷選手に声をかけるとしたらこう言うしかない。

通訳、兼、マネージャーの水原一平氏の違法賭博への関与と、資金の横領が発覚。

2人の関係性が非常に良かっただけに、そのギャップに世間はショックを受けているが、当然、一番傷ついているのは当の大谷選手だろう。

 

99%

「成功者が身近な人間に裏切られる可能性は何%ですか?」

もし私がそう聞かれたら、胸を張ってこう答える。

100%ではないが、もう感覚的には100に近い。

それくらい成功者は裏切られる。

親、子供が金を無心してくる、もしくは家族が怪しい投資に引っかかる、怪しい宗教にのめりこむ、自分の右腕だった人間が会社の金をチョロまかしていた、下請け業者から法外なキックバックを受け取っていた、等々、この手の話には枚挙に暇がない。

特に一代で成功した人は、資産も注目度も一気に急上昇するので、本人すらそれについていけていないところに、周囲の人間は輪をかけて舞い上がってしまう。

今まで1万円が大金だったのが、10万円、20万円を一晩で使うようになり、身に着ける物も、付き合う人も変わる。

その中には、そのステージに来たからこそ相手にしてもらえるような本物、例えば超お金持ち専用の税理士や弁護士、資産管理のプロなどもいれば、逆に「そういう風」を装った偽物、平たく言えば詐欺師もたくさんいる。9割はそうだ。

で、成功者はここで一気に不安になる。

誰が本物か分からないから、誰に何を任せて良いか判断がつかない。

で、結局、自分が何者でもなかった頃に仲の良かった人物、つまり「家族や昔の仲間」を重用するケースが多い。

だが、これ。そもそも無理がある。

成功者本人は一気に上に上がっても、それに「耐えられる」身体と精神と能力が備わっているが、周りはそうではない。

ロケットで打ち上げられても大丈夫なのは、それなりの資質を持ち、訓練を積んだ人間だけであって、普通の人は気絶してしまうのと同じで「昔の仲間」が成功者と一緒にその「圧」に耐えられることはまずない。

自分が得意な分野以外のことを押し付けられ、結局はアップアップになって「気絶」してしまうか、与えられた力を自分の力だと勘違いして、それをあらぬ方向に使ってしまう。

また嫉妬もある。

成功者本人だけがチヤホヤされ、自分はいつまで経っても「下」

「俺だって多少は美味しい思いをしても良いはず」

となり、道を踏み外してしまう。

もちろん今回の件で水原氏が行ったことは犯罪であり、悪いことは間違いないし、世間の論調も「大谷かわいそう・・・」だろうが、私自身はそうは思わない。

真実は分からないが、今のところ水原氏が大谷選手の口座から「勝手」に巨額の資金を送金したとのことで、だとしたら水原氏に口座の管理情報を任せていたということで、これは流石に脇が甘すぎる。

水原氏は、元々日ハムの通訳。

世界レベルで見れば「地方球団」の日ハムの職員だった人間が、一気にメジャーの、しかもその中で一番注目される選手の通訳兼、マネージャー兼、資金管理担当ということで、これだけの権限を持たされていたら「魔が差す」ことは十分に考えられる。

やっぱり大谷選手にも責任がある。そう思う。

さて、で、このような経験をした成功者が、その後、どうなるかだが・・・・

ここからは紙面の関係で要点のみをまとめる。

一気に心が冷め、疑心暗鬼になり、そんな時期がしばらく続き、時に人を試すようなことを連発して(私はこれを「過剰信用テスト」と呼んでいる)、本来手離してはいけない人まで手離す。それでも人が信用できずに苦しむが、さすがにそれじゃ身がもたないので「一定の割合」で人を信じるようになる。

このあたりの心の変動は、ちゃんと書こうと思うと本一冊くらいになってしまうので、さらっと流したが、普通の人でも分かるように言えば「キャバクラ嬢との付き合い方」に似ている。

どうせ金だろ?俺の金が目的だろ?とは分かっているが、お金を使っているうちはそんな悪いことはされないから別に良い・・・

こんな感じの人との付き合い方を全方位的(家族や昔の友人も含め)に展開出来るようになると「真の成功者」だ。

全ての人間関係が数式で見えているような世界で、それが良いのか悪いのかは分からない。

大谷選手にはそうなって欲しくないが、あのレベルになると、このスキルがないと危ないし、本人もキツイだろう。

成功って何なんだろね?

そう思う本日のコラムでした。

 

 

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3月 23rd, 2024 by