二人目の子供 「倍以上に大変になった」という父親の心境を解説


二人目が産まれてから、俺の負担が倍以上になったよ。。。

実はこれ。子供が一人から二人に増えた家でお父さんからよく聞くグチである。

そもそもがお世話をするべき子供が二人になり、作業量が「倍」になったのだから、親の負担も倍になることは当然だが、世のお父さんたちは「倍以上」と感じる。

かく言う私も、二人目が生まれてから否応なく子育てに巻き込まれ、

「倍以上に大変」

と感じているくちである。

そう、まさに

「巻き込まれる」

という表現がピッタリだ。

言い方は悪いが、子供が一人しかいない時は、自分が「関わりたい」と思った時だけで良い。

しかし、二人ともなるとそうもいかない。

風呂に入れるのも戦争。

上の娘が裸で走り回り、それを静止している横では下の息子が湯船で溺れかかる。

まるで八つ墓村のような状態になっていて、このような大惨事を防ぐには夫婦二人が連携することが必須になってくる。

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家にいれば必然的に、妻から「アレを取ってくれ」、「下が寝るまで上と遊んでて」などと容赦なく指令が飛んでくる。

しかも、うるさいと下が寝付かないから

「静かに遊べ」

という付帯事項までついてくる。

まさか4歳の娘と囲碁でも指すわけにもいかず、難儀する。

つまりは、子供が一人だけの時は、基本的に母親が面倒を見ているのを

「サポートしていただけ」

だが、子供が二人になると、完全に戦力としてカウントされるのである。

そして、その大変さ具合は、大抵の父親にとって

「一人の時の倍以上」

ということになる。

世の母親からすれば、

「大げさな。。。私の方が大変よ。。。」

と言われるかもしれない。

それは分かっている。

母親の方が大変なことは重々承知した上で、この「倍以上」の疲労感は何なのだろう?

それを考察してみたい。

まず子供一人体制の時の夫婦間での負担を見てみよう。

我が家で言うとこんな感じだ。

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気分としては

「30~40%くらいは俺がやっている!!」

と主張したいところだが、実際のところはこんなもんだろう。



しかし、これが二人体制となると、このようになる。

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大きいのは、やはり上(一人目)の相手であろう。

また、普段は休日だけで良かった育児が平日にも割り込んでくる。

「男は外で仕事さえしていれば良い」時代の終焉である。

なにかと「早く帰ってこい」ムードが家庭を覆い、このあたりから

「あっ、明日飲み会だから遅くなる」

という報告で済んでいたのが、

「あっ、明日飲み会なんだけど行っても大丈夫?」

と、やや妻の顔色を窺うようになる。

このように図にしてみると分かりやすいが、父親からすれば今までは20%で済んでいたことが、50%になる。

実感としては

「2.5倍も大変」

ということになる。

対して母親は80%が150%だから倍までは行かない。

とは言え、余裕の100%越えなので、物理的、精神的な限界を超えることになる。

つまりは、この

「一人ではどうにもならない部分」

が父親に押し寄せることになり、それまで「やってるつもり」だった男の育児は、より本格的なものにならざるを負えなくなる、ということが私の主張である。

なお、我が家の場合は、20%→50%で、2.5倍となるが、世の中には一人体制下でも10%どころか5%も協力していない人も多い。

平日は仕事で深夜帰り、土日は接待や趣味の付き合い、という昭和スタイルのお父さんだ。

これが二人体制になり、20%でも負担させられようなものなら、5%→20%で「4倍大変」ということになり、そのストレスは想像を絶する。

そして、ちょっとでも

「俺、育児頑張ってる感」

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を出そうものなら、妻は

「大したこともやってないのに、やっている顔をするな!!」

という不満を抱えることになる。

育児に関わる夫婦喧嘩の95%はこれが原因である、というデータもあり(出所不明)、世の諸兄たちは気をつけた方が良い。

 

以上、下らないことを真剣に論じてみた。

つまりは「俺も大変なのだ」というグチであることは言うまでもない。

本日のコラムでした。



 

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5月 5th, 2017 by