「いやいや、ここは私が」
「ダメダメ、やめて!!やめて!!」
お会計で親戚のおじさん、おばさん達が伝票を奪いあいながら言い合う。
子供の頃、その姿が可笑しくて仕方ありませんでした。
ご飯をご馳走しているのに「ダメダメ、やめて!!やめて!!」とは随分な言い草ですが、今でも日本全国で1日に5,000回くらいは同じようなやり取りがあるでしょう。
忘年会などで親戚や仲間が集まることの多い今の時期は特に多いかもしれません。
大人になると「おごる」ことも「おごられる」こともありますが、本日は奢られた時の
「大人のゴチのルール」
を解説致します。
掟その1 「上」には気持ちよくゴチになるべし!!
縦社会の学生時代を送る人が多い日本では、「上(先輩)が払う」というのが大原則だと思います。
しかし、学生時代とは違い、実社会に出ると、
何をもって上と言うか?
という定義が難しいことがあります。
例えば私の前職の外資系生保では
「社歴が長い方が払う」
というルールが最優先で、いわゆる先輩ルールです。
同じように吉本興業などでは
「年齢、収入に関係なく芸歴が長い方が払う」
というルールがありますが、前職もそれに近かったです。
私も後輩と飲みに行くと、後輩の方が収入が上でも、年齢が上でも私が払ってました。
逆に先輩と飲みに行けば、私より収入が下でも支払ってくれるのです。
当然、若いうちはご馳走になるばかりですが、年次が上がれば出す一方になるので、結局はトントンというところでしょうか。
色々な業界で「誰か出すか?」というルールは明確になっていますが、誰しもが
「自分もしてもらったから」
ということが根底にあります。
なので、ゴチになる時は気持ちよくゴチになることです。
会計が済めば、先に店を出て軒先で
「ご馳走様です!!」
と大声でお礼を言い、90度頭を下げる。それで良いのです。
但し、「やってもらって当然」というわけではありません。
何かしら「恩返し」をする必要があります。それが掟 その2です。
掟その2 30%、10%ルールを守るべし!!
30%ルールは「ゴチになった分の30%は何らかしらで返す」、10%ルールは「10%は返す」ということです。ちなみにこれは銀座のクラブのママから教えてもらったことです。
「何も返さないで、してもらうばかりの人間はコジキよ」
非常にキツイ一言です。
なお、30%なのか?10%なのか?これは相手との距離感、力関係によります。
例えば、年齢が20も30も離れていて、相手はうなるほどお金持っている。一方、自分は20代の若造。
こんな場合であれば10%どころか5%でも良いと思いますが、自分の年齢プラス10歳以内であれば30%ルールだと思っておいた方が無難です。
具体的には、こんな感じです。
・毎回、1~2万円の食事をゴチになる
→ 3,4回に一回は自宅に1万円程度のモノを送る。(旅行に行った際のお土産や、田舎の名産など)
・高いものではないが、いつもランチをゴチしてくれる
→ 誕生日に3000円~5000円程度のプレゼント
要は「自分のお金を使って」、「目に見えるモノ」を渡すことです。
もちろん、「仕事で返す」「何か頼まれたことをやってあげる」など、お金がかかることでなくても良いのですが、基本的にゴチしてくれる人は自分より実力も立場も上の人が多いですから、あまりそのような場面はないでしょう。
忘れないうちに、具体的に行動することが大事です。
また前述の銀座のママの話だと
「自分がゴチした金額の30%以下」
であれば、相手も遠慮せずに受け取れる。ということでした。
逆にあまりに高額なお返しをすると「逆に申し訳ないな。。。」とか、場合によっては「可愛げがない」と思われることもあります。
20~30%程度が相手に気を使わせずにお返しできる丁度良いところと言えるでしょう。
次に10%ルールですが、これは前述のように「圧倒的な差」がある人が相手の場合です。
男性と女性の間でも10%ルールで良いと思います。
お勧めはゴチになる時に「手土産」を持っていくことです。
「多分、相手が払ってくれる」
事前にそう分かっている時は1000円でも良いので、何か持っていくと良いでしょう。
私は相手にご家族がいれば「お菓子」、独身であれば「話題の本」などを持っていきます。
要は気持ちです。
掟その3 お礼の連絡は相手の性格を考えるべし!!
ゴチになったら、翌日お礼。
これはワンセットです。
しかも午前中です。これも絶対ルールです。
「そういえば、あいつお礼がこねーな」
と思われてからでは、お礼の意味がないからです。
電話なら11時までに、メールなら早ければ早いほうが良いです。
あまりダラダラしていると「あいつ飲み過ぎて、まだ寝てるのか?」などと思われる場合もあるので、二日酔いでも、まずお礼してから二度寝しましょう。
なお、ここまで書いておいて少々矛盾してますが、私が「お礼を貰う立場としては」メールや電話などは、正直、どうでも良いと思っています。なくても全然気になりません。
返すのが面倒臭いからです。
前日に熱く語ったことを読書感想文的に長文メールを頂くこともありますが、少々気恥ずかしいのと、こちらもある程度は熱く返さないといけないので、結構大変です。
私が一番好きなのは、電話の留守番に「ありがとうございました。」という伝言です。
忙しければ出なければ良いし、留守電を聞けば趣旨は分かる。そして折り返す必要もないので楽です。
ただ、これは私のような冷めた人間の場合の話で、長文メールが好きな人もいれば、お礼は必ず電話だろ?と思っている人もいます。
なので、相手の性格を考えて、「お礼の手段」も変えるべきですね。
ちなみに、私がお礼の連絡を入れる時は、
・電話
・メール(長文パターン、短文パターン)
・ショートメール/SMS/メッセンジャー/LINE
・手紙
・手土産を持って、ふらっと訪問
という4つの技を使い分けます。
翌日に出来る「一番簡単な恩返し」なので、せめてここは手間を惜しまないで下さい。
少々長くなりましたが、本日はゴチのルールを解説致しました。
親しき仲にも礼儀あり。
ゴチになった時こそ、礼儀が大事ですね。
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