仕事柄、会食が多い。
そのような場に「華」として女性が同席することもあり、特に若い頃は周囲に独身の方も多かったので「お見合い」的な感じでセッティングしていた。
さてお会計。
私が払うこともあれば、お招きした男性の誰かが払ってくれることもあるが、少なくとも女性は1円も負担しない。
当時はそれが当たり前だと思っていたが、現代では何やら事情が異なるようだ。
あるセクシー女優が酔った勢いで呟いた一言。
それが波紋を呼んでいる。
曰く、
「女性は洋服、美容、メイクにコストがかかっている。その分、食事代は男性に払って欲しい」
というようなもので、それに対して各方面から賛否の意見を寄せられている。
日本は何とも平和だ。
なお、意外だったのは、男性側から「奢られて当然だと思うのはけしからん!!」という意見が多いこと。
くだんのセクシー女優の意見が女の本音なのだとしたら「当然と思うな!!」も男の本音であり、本音と本音がぶつかってしまうと、どうにも落としどころがない。
さて、冒頭で述べた通り、色々な場で「奢られ女子」を見てきたわけで、大前提として「男が出すべき」だと考えているものの、それでも諸々感じることはある。
また、それらの女子の「その後(結婚の有無、どんな相手と結婚したか?など)」も知っているので、
なるほど。こういう子は良い人を捕まえるが、こういう子はダメなんだな・・・・
という、どうでも良い「実測値」も持っている。
と、言うことで、本日は「奢られ女子の立ち振る舞い」について考えてみた。
1 店の評価をしない

まず、奢られるのであれば「出来るだけ高いもの」、「出来るだけ美味しいもの」を食べたい。
これが人情であり、男女の違いなどない。
3,000円の居酒屋より、3万円のミシュランの店の方がそりゃ嬉しい。
ある女子から
「お店の情報が来たら、そらんじて言えるようになるほど食べログでメニューの値段を調べてしまう」
と聞いて笑ってしまったことがあるが、まあ、そんなものだろう。
ただ、これを表に出してはいけない。
女性からすれば「店のランク=自分の評価」だと思っているのだろうし、それはある意味では的を得ているのだが、一度、奢られの場に立ったなら、それが小劇場であれ、大ホールであれ、演じきることだ。
反面、店に来てから、何が不満なのか「寿司ならあそこ、肉ならあそこが旨い」などとベラベラ喋る方がいて、しかも招待されている店よりちょっと高いお店などを列挙していたりすると、
「あら、あなた随分お下品ね」
と、私の中のデヴィ夫人が囁く。
招待してくれた人に失礼だし、店にも失礼だ。
女優が小劇場で「私がこんな場に立つなんて珍しいのよ」なんて言ってる場面ほどみっともないことはない。
小さな舞台で全身全霊で演じる大竹しのぶ。
それが恰好良いのだ。
で、店の評価をしている子が幸せになったためしがない
もちろん、結婚だけが幸せの尺度ではないが、いつまで経っても「誰か良い人いない?」と言いながら、店と男の評論家として街を彷徨っているのである・・・・
2 手土産

やるならやった方が良い。
初回は必要ないが、2,3回目なら、500円、1,000円程度のもので良いので、何か手土産を持っていく。
出来れば「隠す」こと。
店に入った段階で店員に預け、手ぶらで来た感を出しつつ「いつもすいません」と、最後に渡す。
そんなギャップにどんな人も喜ぶし、素直に「ああ、良い子だな」と思う。
あざといと言えばそうなのだが、実際問題として感謝の気持ちを伝えるのには一番手軽な方法だ。
そして、これをやれる子は、かなりの高確率で良い男を捕まえている印象がある。
3 「ご馳走様です」は体育会系で

店を出た時、お礼を述べる。
これは誰でもするだろうが、この時のイントネーションは結構重要だ。
ご馳走様ですぅ~↑
と語尾を上げる。もしくはやたらと伸ばすのはあまりに軽く、宜しくない。
お礼だけはしっかり、きっちり、重くやること。
これは当時、一緒に飲んでいた女子たちにも、口酸っぱく言っていた。
(別に私に対してではなく、誰に対してもそうしなさい、という意味で)
ありがとうございます。ご馳走様でした。
フォントで言うとこんな感じ。
声のトーンを落とし、やや低め。語尾はフラット。もしくはちょい下がりが良い。
これは中高で部活などをやっていた子がしっかりしている。
この時だけは体育会系のノリが重要だ。
なお「会計で財布を出す子は良い子だ」的な説もあるが、これは意見が分かれる。
ホントに払う気があるか?というのは何となくわかるし、経験上99.9%は払う気がない。
昔、財布を出した子に冗談で「じゃあ1万円お願い」と言った瞬間、能面のような顔をされて、その表情に三日三晩うなされた。
ちょっと過剰演技と言うか、使い古されたテクニックだなぁ、という気がする。
であるなら、前述の通り手土産の方が良い。
もちろん、これは人による。
逆に「財布を出した」程度で喜ぶ男性には、素直で良い人が多いので、チョロいと言えばチョロい。
結婚しても、ことあるごとに財布を見せればパブロフの犬状態で喜ぶだろうから「チョロい判定」に使うのであれば良いかもしれないが・・・・
男性が払うべき。その価値観そのものが古いのかもしれないが、それでも女性の大半の本音は「奢ってよ!!」という感じだろう。
であるなら、それに相応しい身のこなしがあった方が良い。
端的に言えば「感謝」をどう表せるか?ということ。
もちろん、たがか飯くらいで、心の底から感謝する必要などないのだが、このアウトプットが上手い子は何だかんだ言って、その後も上手くステップアップしていく。
逆にそれが出来ないと・・・・
「それって、私のことですか?」
変なLINEが来る前にこの辺でやめておこう。
本日のコラムでした。
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