もう10年・・・・起業してからを振り返って


10年前の2013年3月1日。

今の会社を立ち上げた。

つまり2023年2月末で丸10年ということになる。

20代をIT企業で、30代を外資系生保で過ごした経験から

「生命保険選びをITでもっと便利にするんだ!!」

と意気込み、チャットでの保険相談(多分、これは当時うちだけだった)を開始。

その他にもLGBTQマーケットへの取り組みや、保険商品の評価サイト、もしくは全然関係ないプチ整形情報サイトなどに取り組んできたが、今振り返ると

「死屍累々の山」

という感じだ。

保険商品の評価サイトなど、多少形になり現在も残っているサービスもあるが、「会わずに保険の相談が出来る」を売りに、当初一番力を入れていたチャット相談は毎月数十万円の予算をgoogle様に献上して広告を打ったものの、収益は上向くことがなく、結局、2年ほどで広告を止めた。

チャットサービス自体はその後も継続していたが、コロナ禍により、それまで

「対面方式でないと絶対にダメ!!」

と言っていた保険会社が態度を急変。

チャットどころからオンライン商談でもOKという流れになり、チャットなど時代遅れのサービスになってしまった。

率直に言って

「何か色々やったけど、全部、中途半端に終わったなぁ」

というのが感想で、我ながら力のなさを痛感している。

会社もいまだに小さいままだ。

予定では今頃社員300人くらいになっているはずだったのだが・・・・

「おいおい、お前の泣き言なんて聞きたかないぜ!!」

そう思われるかもしれないが、なにも泣いているわけでもなし、嘆いているわけでもない。

過去10年の足跡はそれ自体が事実であり、実績であり、そのまま自分自身を映す鏡のようなもの。

それを見た感想を言っているだけだ。

ふと鏡を見て「俺も歳をとったな」とつぶやく。

そんなところだ。

一方「事実」として会社は10年続いた。

国税庁の調査によると、企業が10年継続する確率は6.3%だそうだ。

100社あっても、残るのは6社程度ということで、到底自分の会社がそんな狭き門をかいくぐったとも思えないのだが、データ上はそういうことらしい。

もちろん自分自身もそれなりに頑張ってはきたが、それ以上にお客様のお陰であることは言うまでもない。

「重ね重ね」という言葉があるが、二重程度では足りないくらい5重にも10重にも重ねて感謝しかない。

さて10年が終わった。

思っていたような10年ではなかったし、自分のダメさ、弱さ、器の小ささが身に染みた10年間だったが、全く後悔はしていない。

会社を興す前、大先輩の経営者にこう言われた。

「登ってみなければ見れない景色がある。崖や谷ばかりだが、その景色を眺めることは自分にとっては楽しかった。君にもきっと良い景色が待ってるよ。」

この10年間、色々な景色を見させてもらった。

人を使う難しさ、近い人間に裏切られた時の痛み、事業が予想通りにいかずお金だけが減っていく焦り。

そして、ピンチを助けてくれたお客様や友人の温かさ、スタッフの成長を実感できた時の喜び。

また、些細なことだが、

最低週1本、何かを学び、アウトプットを出す。

そう自分に課して始めた本ブログも今回で792号を数え、自分の意外な「しつこさ」も知った。

どれもこれも、前の会社にいたなら知ることが出来ないことばかりだ。

だから10年前のあの頃に戻っても自分で会社を始める。

次はもっと上手くやれるだろう。

そう10年前より、今の方が確実に「上手い」はずなのだ。

死屍累々の経験は無駄ではない。

3月から次の10年が始まる。

同じく国税庁の統計によると、20年続く会社は0.4%だそうだ。

6%が0.4%と、15社に1社しか残れない計算。

厳しい競争だが、自分にはこの道しかない。

誰かに頼まれたわけでも、強制されたわけでもない、自分で選んだ道だ。

何が出来るのか?何をするべきか?

お客様のために日々精進していきたい。

これからもあおばコンサルティングを宜しくお願い申し上げます。

本日のコラムでした。

 

 

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2月 28th, 2023 by