慶応 甲子園の夏、日大 強制捜査の夏・・・・


慶応が107年ぶりに甲子園を制し、その前日、我が母校日大には再び捜査が入っていた。

前理事長の時にも強制捜査を受けていたが、暴力団以外でこんな頻繁に捜査されている組織があるだろうか?

今を遡ること30年前。

中学、高校の剣道部時代。

顧問の先生が言う。

「いいか、お前ら!!頭で負けてスポーツ(剣道)で負けたら何も良いとこねーぞ!!」

と。

事実、都内の剣道の強豪校は国〇館とか、巣鴨〇業とか(実名は避ける)、頭はイマイチのところが多かった。

私の高校はそこまでレベルの低い学校ではなかったが、同じ学区には早稲田とか早稲田実業(早実)とか海城とか、うちより偏差値が高いところがゴロゴロいて、そして剣道も強かった。

特に早実(今は国分寺に移り共学となったが、昔は早稲田駅の男子校)は、その地域では頭一つ飛び抜けていて、我々は簡単に負けていた。

だが、そんな早実ですら国〇館にあたると、完敗という有様。

まさに

「頭で負けたらスポーツでは負けない」

という絶対法則の成立に、ある種の爽快感を感じていた。(自分たちのことは棚上げして)

話はあちこちに飛ぶ。

先日の甲子園決勝。

内心「仙台育英頑張れ!!」と思いながら決勝を見ていた。

もちろん慶応高校の生徒さんには何の恨みもない。

だが、仙台育英の偏差値は41(フレックスコース)。慶応は76。

ほぼダブルスコアだ。

注:野球部は主に同校のフレックスコースという科に所属。特別進学コースなどもあり、こちらは60と科(コース)によって、かなり偏差値にバラつきがある。

慶応にはブランドも知力も、ついでに親の財力もあるのだから、せめて野球くらいは譲ってやれ!!と思ってしまうのは私だけだろうか?

先の「法則」で言えば、仙台育英は負けてはならないのだ。

だが負けた。

一部には慶応の大応援団の声援によって仙台育英の選手の意思疎通が出来ず、それがエラーに繋がったなどとも報じられていたが、確かに慶応の応援は凄かった。

私自身、慶応がどうこうというより、慶応の異常なまでの母校愛というか、

「慶応にあらずは人にあらず」

という三田会的な価値観に多少の苦手意識がある。

ジャニオタの集団に遭遇した時の戸惑いにやや似ているかもしれない。

その目を通してみれば、あの応援こそ「慶応」を体現している。

母校愛という偏愛が甲子園で乱気流を生み、田舎の高校生(仙台育英)を空高く舞い上げたようなもので、見ていて気の毒だった。

しかし、だからと言って「応援の力で勝った」などと言うつもりはない。

実際、慶応は強かった。

仙台育英のピッチャーもかなり打ち込まれていたし、優勝にふさわしい実力だったと思う。

名勝負を繰り広げた両校の生徒たちに拍手を送りたい。

ああ、そうそう日大だ。忘れていた。

早慶、MARCHにコンプレックスを持つ我々日大の希望。

それがフェニックスだ。

いや、「だった」と言うべきか・・・

私が在学の頃から、

「日大に過ぎたるもの3つ。医学部、日芸(芸術学部)、フェニックス」

と言われていて、つまりフェニックスは医学部や日芸と伍するほどの「誇り」だったわけだ。

頭は悪いがパワーはあるフェニックスが、偏差値で勝るエリート校をなぎ倒す様は痛快であり、そのため日大内では「フェニックス所属」というだけで無茶苦茶モテる。

まさに「頭で負けてもスポ―ツなら負けない!!」を体現してきたわけだが、流石に頭が悪すぎた。

寮内で大麻吸うとは・・・

当初は「単独犯」との主張だったが、ここにきて複数の容疑者が浮上。

つーか、どうせバレるんだから自首しろよ、と。

頭だけでなく往生際すら悪いことにもがっくりくる。

甲子園優勝で沸く慶応を尻目に、日大は強制捜査・・・

最近では、出身大学の話になった場で「日大です」と告げた後の、相手の困ったような表情を楽しむことにしている。

愛校精神はないが、もう少し卒業したことを誇れるようにして欲しいと願う本日のコラムでした。

 

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8月 24th, 2023 by