自殺「今頃、天国で◯◯」という話をしてはいけないワケ


こういうことを言うと無粋だと思われだろうが、正直、怒りが収まらないのではっきり言う。

有名人が自殺した後で、

「今頃、天国で◯◯してるよ」

というような話が出ることがあるが、これ絶対やめた方が良い。

昨今では、渡辺裕之さんや、ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんが自ら命を断ったが、それらに対して

「天国で好きなゴルフをいっぱいやって下さい」

「あの世で志村さんに会って、『お前、来るの早いよ!!』って怒られながら、2人で焼酎を」

みたいなコメント。

あのね・・・

ホントにやめた方が良い。自殺を美化するの。

「あの世へ行けば、何の苦しみもなく、亡くなった家族や友人と過ごせる」

みたいな描写。そこには甘美な響きがある。

実際問題、色々な事情で苦しんでいる人はたくさんいる。

私の周りでも、精神的な病気、肉体的な病気、もしくは家族の問題などで悩んでいる人が常に二桁はいる。

この報道を見て、

「ああ、死ねば楽になれるのかぁ」

なんて思われたら、たまったもんじゃない。

で、散々こんなニュースを流した後に

「日本いのちの電話」ナビダイヤルの案内

という定型文・・・

おいおい、誘導してるのか止めてるのかどっちなんだよ!!

BPOとかコンプライアンスとか小難しいこと言う前にこれやめろよ。と。

更に無粋を重ねるが、はっきり言いたい。

天国なんてないから。

死んだら無だから。

あの世から子供の成長を見守ることも、先だった最愛の人に会えることもないからね。

もし仮に、天国的な世界があったとしたならば、まあ、確実に地獄行きだろうね。

仕事を通じて、多くの自殺と「その後」を見てきたが、遺された人たちはホントに悲惨。

魂の牢獄。出口のない迷路。止まない雨。

もういくらでも表現出来る。それくらい辛い。

自分の一番大事な人達にそんな「罰」を与えた張本人が天国なんて行けるはずないでしょ。

バカなこと言うなよ、って話。

私自身、自殺した友人やお客様が幽霊で出てきても、

なにふさげたことしてんだ!!このバカ野郎!!

と、正座させて説教してしてやりたい欲求を持ち続けながら生きている。

もちろん、突然失った家族や友人を思う時、

「辛かったんだろう。せめて安らかに・・・・」

という気持ちは分かる。

天国で楽しく過ごしているであろう絵を想像し、せめてもの救いとしたい。

それも分かる。

しかし、それでも心を鬼にして言いたい。

天国なんてない。自殺の先にはもっと辛い現実しかない。

あと、ここだけの話、死ぬ時ってすげー苦しいみたいよ・・・

1秒が1時間くらいに感じるんだって・・・

で、意識が途切れる瞬間に「やっぱり生きたい!!」って思うらしいよ・・・

これくらい脅しておくくらいで丁度良い。

本日のコラムでした。

 

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5月 16th, 2022 by